福井 楞厳寺 文殊山登拝

楞厳寺

福井市にある楞厳寺(りょうごんじ)は、福井市と越前市にまたがる文殊山とともに泰澄大師により開山された。
楞厳寺の山号は「文殊山」、宗派は真言宗、本尊は文殊菩薩。

楞厳寺

今回は大村楞厳寺コースから文殊山に登ります。

楞厳寺

文殊山遠景。麓に大村の集落が広がる。文殊山は仏が横たわったようにも見える山容だが、この角度だとわかりにくい。

楞厳寺

楞厳寺に到着する。入口の左右に駐車場があり、右奥にも数台分ある。
平日ともあり数台停まっている程度だった。

楞厳寺

文殊山は泰澄大師が開いた越前五山(白山・越知山・文殊山・日野山・蔵王山)のひとつで、神仏習合した見どころがいくつかある。大村楞厳寺コースから登って、小文殊、大文殊、奥の院まで行って戻る。8時40分スタートする。

楞厳寺

本道とは別ルートで、ちょうど本堂の裏手の山に福井藩二代松平忠直公と、家老狛伊勢守澄孝の隠し墓がひっそりと建っている。

楞厳寺

20分ほどでツチノコ坂と呼ばれる急坂と、緩やかな本道の分かれ道に出る。
左手の山に入るのが旧道のツチノコ坂で、なるべく旧道を通ることにする。

楞厳寺

さらに15分ほどで文殊霊泉との分岐に至る。

楞厳寺

寄り道で霊泉に行く。湧き水のわきに不動の石仏がある。

楞厳寺

本道に戻り5分ほどで小文殊室堂に出る。祀られているのは聖観音菩薩。神名は不明。

楞厳寺

堂前に天狗が住み着いていたという天狗杉という神木が立っている。
ここから大文殊へ向かうのだが、一度大正寺コースを下って岩題目を行く。

楞厳寺

どこまで下るのか不安に駆られながら下りること900メートル、大正寺口まで600メートルということで半分以上下りたことになった。ここから分岐220メートル進む。

楞厳寺

岩題目
日蓮聖人の孫の日像聖人が北陸巡回の折に書いたものとされる。

楞厳寺

右の大岩に見づらいが「南無妙法蓮華経」と書いてあるようだ。
小文殊に戻るのに40分ほどかかっただろうか。

楞厳寺

大文殊の途中展望所があり、不動の石造が建っている。

楞厳寺

正面に日野山が見えるらしいのだが、雲の中。

楞厳寺

展望所から5分ほどで大文殊に至る。10時30分、寄り道ばかりしていたので結構かかった。
大文殊室堂は文殊山最高の標高365メートル。本堂には文殊菩薩が祀られている。神名は山幸彦神。
泰澄スタンプ巡りのスタンプを押す。

楞厳寺

山頂から白山が見えるはずだが、今日は天候に恵まれず見えない。

楞厳寺

大文殊から奥の院へ入る場所に落雷炎上の杉があり、平成24年11月14日に炎上したという。案内板にある知恵の大杉とはこれだろうか。

楞厳寺

アップダウンを繰り返しながら10分ほどで胎内くぐりに至る。
注連縄がしてあり霊威を感じる大岩だ。

楞厳寺

門は思いのほか狭く、くぐると智恵と安産のご利益があると言われる。

楞厳寺

胎内くぐりから数分で大汝奥の院350メートルに至る。
正面に平成25年に建て替えられた奥の院で阿弥陀如来が祀られている。神名は大己貴神。
右に朽ちているのは先代の奥の院で「聖観世音菩薩」の額がかかる。

現在は阿弥陀如来が祀られている奥の院に聖観音菩薩?と不思議に思うが、登山口の案内板などには奥の院に聖観音菩薩、小文殊に阿弥陀如来と本尊が逆になっている。どうも奥の院を建て替える前までは逆だったようだ。大汝の大己貴神の垂迹は阿弥陀如来とされることが多いので、現在の状態に入れ替えたのかもしれない。

楞厳寺

奥の院からの戻り、南井コースを少し下ることにする。550メートル先の8畳敷岩まで行きたかったが、今日は蔵王山との二山登拝で少し疲れたので280メートル先の山婆岩洞に行くことにする。

楞厳寺

山婆岩洞
大岩が積み重なり洞を作り出している。

楞厳寺

大文殊に戻ると空が黒い雲が立ちこめ、今にも降りそうな感じになってきた。急ぎ下山する。

楞厳寺

楞厳寺本堂に戻ってきたのは12時過ぎ。

楞厳寺

隣に観音堂が建っている。

楞厳寺

今年は白山を泰澄大師が開山して1300年になるが、他の越前五山も1300年を迎える。
本堂には入らなかったが、住職に御朱印を尋ねるとあるというのでいただいた。後で右下に1300年記念スタンプを自分で押した。

楞厳寺

記念グッズの缶バッチとタオルのセット(500円)を購入した。

楞厳寺
福井県福井市大村町26−4

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