永平寺の通称蔵王山に鎮座する蔵王大権現。泰澄大師が蔵王権現を祀った越前五山の一つ。
大仏線の入口。途中福井市美山地区で通行止めになっているようだ。
途中登山口があり、登山道の中間地点になる。
10分ほど登ると登り口の看板がある。少し広くなった道路脇に駐車する。
ここから15分ほどで蔵王大権現に着くようだ。
角を曲がるとすぐに階段が続いている。
頂上の宮まで600メートル、730段だそうだ。
5分ほど登ると一ノ花立地蔵
ある時、蔵王権現にお参りに登山した女性が、地蔵のまわりがあまりに寂しく地蔵が寂しく思っているように思い、持っていた一輪の花を手向けてお参りしたところ、後日願いが叶ったという故事による。
さらに10分登ると赤い鳥居が見えてくる。扁額は「蔵王大権現」
お堂の前には二本の大きな木。お堂の扁額も「蔵王大権現」
蔵王大権現は今でも寺か神社か分からないような扱いで、もと修験の地だったことが影響しているようだが、お堂の中には「蔵王社」という奉納額もあるが、地元では蔵王堂と呼ばれている。
お堂前の狛犬はどことなく愛嬌がある。
蔵王大権現に参る。
金剛蔵王菩薩が釈迦如来と習合したとして、かつて釈迦と弥勒と観音の三尊が祀られていた。現在は本堂に毘沙門天、聖観音、蔵王権現が祀られ、麓の千手観音堂に十一面観音が安置されている。
毎年4月18日には蔵王山祭りが行われ、蔵王堂が開帳されている。
お堂の前に泰澄スタンプ巡りのスタンプと、蔵王大権現のお札が置かれている。
参拝記念としていただいてきた蔵王大権現のお札
蔵王堂からさらに登ること5分、奥の院に到着した。
吉野ヶ岳(蔵王山)547mの頂上
奥の院には寛政八年に建立された地蔵が1体あるのみ
ここから天気が良ければ白山が見えるのだが、真っ白
戻って蔵王堂から別ルートを少し下り神仏に供えた閼伽水
車に戻り、麓の蔵王大権現への入口鳥居を探す。
集落の奥をさらに森の奥に進まないとなかったので20分迷った。
御大典紀年碑
碑の後ろに泰澄木と蔵王木という大木の御神木の杉が天を衝いている。
今年は泰澄大師開山から1300年ということで記念碑も建てられた。
鳥居横に五輪塔や石仏が残っている。
蔵王大権現 蔵王山(吉野ヶ岳)
福井県吉田郡永平寺町松岡上吉野