金沢 観音院 四万六千日②

観音院

金沢市の観音院。毎年旧暦7月9日に四万六千日行事として法要とトウモロコシの販売が行われる。

観音院

昼前に観音院に到着。ずいぶんと賑わっている。

観音院

トウモロコシの販売も大盛況のようだ。周辺の地区では、悪霊を祓う目的で軒先にトウモロコシを吊す風習が残る。商売をする家は儲けがたくさん出るように特に毛の長いトウモロコシを求めるという。

観音院

観音院では御本尊の十一面観音の御朱印が授与されているが、今年から四万六千日の当日限定で「四万六千日」の御朱印が授与されるようになった。地元新聞に載ったこともあり、行列も長く書く(四万六千日は判子だが)方も大変そうだ。

昼休みということもあり、帰る頃には本堂の中も人がまばらになっていた。トウモロコシも完売御礼状態で、トウモロコシを求めるのでなければ午後の方が空いていそうです。来年は8月19日(日)に四万六千日が行われる。

越前 大谷寺

大谷寺

越前町にある天台宗の大谷寺。「おおたんじ」と読む。

大谷寺

泰澄大師が白山に登る前に修行した地であり、最後に入定した地である。

大谷寺

神仏習合時代が色濃く残り、大谷寺と越知神社里宮が隣接していて境界がよくわからない状態だ。

大谷寺

蓮がきれいに咲いていた。この地では蓮から糸をとったそうで、「糸生」の地名の由来となった。

大谷寺

本堂の入口に「越知山大権現」の扁額がかかる。現在の越知山は西方の山の名となっているが、元来この地が越知山だったのではないかとも推測されている。

本堂には越知山大権現=白山三所権現だけでなく、多くの仏像が祀られている。本堂の裏山には神仏分離で越知山から移築された建物が残っているというが、今回は登っていない。

大谷寺

本堂の横を進むと、いくつかの祠が建っている。

大谷寺

さらに進むと五輪塔や墓石が集められている。

大谷寺

泰澄大師御廟と書かれた石造九重塔。鎌倉時代に建立された供養塔だという。

越知山 大谷寺
福井県丹生郡越前町大谷寺42-4-1

越前 福通寺②

福通寺

越前市にある真言宗の福通寺。4月の開創1300年法要のときに参詣したが、当日は行事が続き忙しそうで御朱印をいただいてこなかったので再訪した。

福通寺

山門。天気が良ければ眼前に白山を望めるのだが、今日はあいにくの天気で見えなかった。

福通寺

本堂に入って参る。

当初は法要期間限定の印が入った御朱印をいただくことができました。当日置いてあった限定ポストカードもまだ残っていたのでいただいてきました。法要でやり残したことを解消できてすっきりした気持ちになりました。

朝日山 福通寺
福井県丹生郡越前町朝日7-61

福井 泰澄寺

泰澄寺

福井市にある真言宗の泰澄寺。泰澄大師の生誕地に建つ寺で様々な伝説が残されている。

泰澄寺

境内入口

泰澄寺

左には六地蔵

泰澄寺

右には延命地蔵

泰澄寺

階段を上ると正面に大師堂が建っている。

泰澄寺

大師堂の前には泰澄大師像が建っている。

泰澄寺

その見つめる先には大師が開山した菩提山が見える。
大師堂で泰澄大師座像などに参詣し、御朱印をいただいた後境内を散策する。

泰澄寺

大師堂の左に建つ鳥居は大師堂の裏に建つ白山権現社のもの。鳥居には「小白山」と書かれている。

泰澄寺

鳥居をくぐると西国三十三霊場の観音石像が並ぶ。大師堂を取り囲むように時計回りに据えられている。

泰澄寺

白山権現社

泰澄寺

泰澄大師が幼きときより座って修行したという「座禅石」

泰澄寺

泰澄大師の産湯に使われたという「産湯の池」

泰澄寺

泰澄大師が修行中にあった落雷を封じたと言った「雷の池」。毎朝御膳水として献上される清水で、昔は目の病気を祈願する人が多かったという。

泰澄寺

実際に泰澄大師が生まれたのは境内ではなく、境内入口前の現在私有地になっている場所らしい。

泰澄寺

境内には「駒の爪」という気になる史跡があることが書かれていて、少し探していたのですが、ネットで調べると藪の中らしいので諦めました。

泰澄寺

大師堂が中心のような境内ですが、入ってすぐのところに泰澄寺本堂が建っている。

白鳳山泰澄寺
福井県福井市三十八社町11−12

福井 楞厳寺 文殊山登拝

楞厳寺

福井市にある楞厳寺(りょうごんじ)は、福井市と越前市にまたがる文殊山とともに泰澄大師により開山された。
楞厳寺の山号は「文殊山」、宗派は真言宗、本尊は文殊菩薩。

楞厳寺

今回は大村楞厳寺コースから文殊山に登ります。

楞厳寺

文殊山遠景。麓に大村の集落が広がる。文殊山は仏が横たわったようにも見える山容だが、この角度だとわかりにくい。

楞厳寺

楞厳寺に到着する。入口の左右に駐車場があり、右奥にも数台分ある。
平日ともあり数台停まっている程度だった。

楞厳寺

文殊山は泰澄大師が開いた越前五山(白山・越知山・文殊山・日野山・蔵王山)のひとつで、神仏習合した見どころがいくつかある。大村楞厳寺コースから登って、小文殊、大文殊、奥の院まで行って戻る。8時40分スタートする。

楞厳寺

本道とは別ルートで、ちょうど本堂の裏手の山に福井藩二代松平忠直公と、家老狛伊勢守澄孝の隠し墓がひっそりと建っている。

楞厳寺

20分ほどでツチノコ坂と呼ばれる急坂と、緩やかな本道の分かれ道に出る。
左手の山に入るのが旧道のツチノコ坂で、なるべく旧道を通ることにする。

楞厳寺

さらに15分ほどで文殊霊泉との分岐に至る。

楞厳寺

寄り道で霊泉に行く。湧き水のわきに不動の石仏がある。

楞厳寺

本道に戻り5分ほどで小文殊室堂に出る。祀られているのは聖観音菩薩。神名は不明。

楞厳寺

堂前に天狗が住み着いていたという天狗杉という神木が立っている。
ここから大文殊へ向かうのだが、一度大正寺コースを下って岩題目を行く。

楞厳寺

どこまで下るのか不安に駆られながら下りること900メートル、大正寺口まで600メートルということで半分以上下りたことになった。ここから分岐220メートル進む。

楞厳寺

岩題目
日蓮聖人の孫の日像聖人が北陸巡回の折に書いたものとされる。

楞厳寺

右の大岩に見づらいが「南無妙法蓮華経」と書いてあるようだ。
小文殊に戻るのに40分ほどかかっただろうか。

楞厳寺

大文殊の途中展望所があり、不動の石造が建っている。

楞厳寺

正面に日野山が見えるらしいのだが、雲の中。

楞厳寺

展望所から5分ほどで大文殊に至る。10時30分、寄り道ばかりしていたので結構かかった。
大文殊室堂は文殊山最高の標高365メートル。本堂には文殊菩薩が祀られている。神名は山幸彦神。
泰澄スタンプ巡りのスタンプを押す。

楞厳寺

山頂から白山が見えるはずだが、今日は天候に恵まれず見えない。

楞厳寺

大文殊から奥の院へ入る場所に落雷炎上の杉があり、平成24年11月14日に炎上したという。案内板にある知恵の大杉とはこれだろうか。

楞厳寺

アップダウンを繰り返しながら10分ほどで胎内くぐりに至る。
注連縄がしてあり霊威を感じる大岩だ。

楞厳寺

門は思いのほか狭く、くぐると智恵と安産のご利益があると言われる。

楞厳寺

胎内くぐりから数分で大汝奥の院350メートルに至る。
正面に平成25年に建て替えられた奥の院で阿弥陀如来が祀られている。神名は大己貴神。
右に朽ちているのは先代の奥の院で「聖観世音菩薩」の額がかかる。

現在は阿弥陀如来が祀られている奥の院に聖観音菩薩?と不思議に思うが、登山口の案内板などには奥の院に聖観音菩薩、小文殊に阿弥陀如来と本尊が逆になっている。どうも奥の院を建て替える前までは逆だったようだ。大汝の大己貴神の垂迹は阿弥陀如来とされることが多いので、現在の状態に入れ替えたのかもしれない。

楞厳寺

奥の院からの戻り、南井コースを少し下ることにする。550メートル先の8畳敷岩まで行きたかったが、今日は蔵王山との二山登拝で少し疲れたので280メートル先の山婆岩洞に行くことにする。

楞厳寺

山婆岩洞
大岩が積み重なり洞を作り出している。

楞厳寺

大文殊に戻ると空が黒い雲が立ちこめ、今にも降りそうな感じになってきた。急ぎ下山する。

楞厳寺

楞厳寺本堂に戻ってきたのは12時過ぎ。

楞厳寺

隣に観音堂が建っている。

楞厳寺

今年は白山を泰澄大師が開山して1300年になるが、他の越前五山も1300年を迎える。
本堂には入らなかったが、住職に御朱印を尋ねるとあるというのでいただいた。後で右下に1300年記念スタンプを自分で押した。

楞厳寺

記念グッズの缶バッチとタオルのセット(500円)を購入した。

楞厳寺
福井県福井市大村町26−4

永平寺 蔵王大権現 蔵王山(吉野ヶ岳)登拝

蔵王大権現

永平寺の通称蔵王山に鎮座する蔵王大権現。泰澄大師が蔵王権現を祀った越前五山の一つ。

蔵王大権現

大仏線の入口。途中福井市美山地区で通行止めになっているようだ。

蔵王大権現

途中登山口があり、登山道の中間地点になる。

蔵王大権現

10分ほど登ると登り口の看板がある。少し広くなった道路脇に駐車する。

蔵王大権現

ここから15分ほどで蔵王大権現に着くようだ。

蔵王大権現

角を曲がるとすぐに階段が続いている。

蔵王大権現

頂上の宮まで600メートル、730段だそうだ。

蔵王大権現

5分ほど登ると一ノ花立地蔵

蔵王大権現

ある時、蔵王権現にお参りに登山した女性が、地蔵のまわりがあまりに寂しく地蔵が寂しく思っているように思い、持っていた一輪の花を手向けてお参りしたところ、後日願いが叶ったという故事による。

蔵王大権現

さらに10分登ると赤い鳥居が見えてくる。扁額は「蔵王大権現」

蔵王大権現

お堂の前には二本の大きな木。お堂の扁額も「蔵王大権現」
蔵王大権現は今でも寺か神社か分からないような扱いで、もと修験の地だったことが影響しているようだが、お堂の中には「蔵王社」という奉納額もあるが、地元では蔵王堂と呼ばれている。

蔵王大権現

お堂前の狛犬はどことなく愛嬌がある。

蔵王大権現

蔵王大権現に参る。
金剛蔵王菩薩が釈迦如来と習合したとして、かつて釈迦と弥勒と観音の三尊が祀られていた。現在は本堂に毘沙門天、聖観音、蔵王権現が祀られ、麓の千手観音堂に十一面観音が安置されている。
毎年4月18日には蔵王山祭りが行われ、蔵王堂が開帳されている。

蔵王大権現

お堂の前に泰澄スタンプ巡りのスタンプと、蔵王大権現のお札が置かれている。

蔵王大権現

参拝記念としていただいてきた蔵王大権現のお札

蔵王大権現

蔵王堂からさらに登ること5分、奥の院に到着した。

蔵王大権現

吉野ヶ岳(蔵王山)547mの頂上

蔵王大権現

奥の院には寛政八年に建立された地蔵が1体あるのみ

蔵王大権現

ここから天気が良ければ白山が見えるのだが、真っ白

蔵王大権現

戻って蔵王堂から別ルートを少し下り神仏に供えた閼伽水

蔵王大権現

車に戻り、麓の蔵王大権現への入口鳥居を探す。
集落の奥をさらに森の奥に進まないとなかったので20分迷った。

蔵王大権現

御大典紀年碑

蔵王大権現

碑の後ろに泰澄木と蔵王木という大木の御神木の杉が天を衝いている。

蔵王大権現

今年は泰澄大師開山から1300年ということで記念碑も建てられた。

蔵王大権現

鳥居横に五輪塔や石仏が残っている。

蔵王大権現 蔵王山(吉野ヶ岳)
福井県吉田郡永平寺町松岡上吉野