「都道府県別」カテゴリーアーカイブ

若狭高浜 青海神社

高浜町に鎮座する青海神社。延喜式内の古社で、御祭神は椎根津彦命、八幡神と稲荷大神を合祀している。

参道の入口を国道27号線が通り、交通量も多い。
冬は夕暮れが早い。薄暗くなっていたが参拝してきた。

17代履中天皇の息女、飯豊青皇女は青海皇女とも言われる。

参道を進み第一鳥居をくぐる。境内では落ち葉を燃やしていた。

清掃中の宮司に会釈して拝殿に詣る。

時計回りに本殿をまわる。本殿に裏に禊池が残る。
青海首の御祖神である椎根津彦命を慕って拝礼される時に青葉山を仰ぎつつ潔斎をした池と伝わる。

禊池の左方からは青葉山を遙拝することができた。

本殿右に三社の合祭殿。その後ろに八幡神社と稲荷神社が建てられていた。
帰りに清掃中の宮司に御朱印を有無を尋ね、社務所で御朱印をいただいた。
石川県羽咋郡志賀町に高浜町という場所がある。ここ大飯郡高浜町の漁師が集団で移住した土地で、確かに高浜神社の由緒書にそのようなことが書かれていたような。隣県の私にも縁のある土地でした。

青海神社
福井県大飯郡高浜町青15−1

若狭高浜 日置神社

高浜町に鎮座する日置神社。御祭神は応神天皇。当地を拠点にした日置臣の御祖神らしい。

神社は丘を南に少し登る。舗装された道路が延びている。

入口の左に社。山の神ノ社とある。

杉の並木の間を参道が続き、左奥に境内が見えてきた。

森の中で少し薄暗いが、雰囲気のある社叢。

覆屋の中の本殿に詣る。

本殿左に境内社が一社。

帰り道、正面に青葉山が大きく見える。この丘は青葉山を遙拝するにも絶好の場所であっただろう。

日置神社
福井県大飯郡高浜町日置49−23

若狭小浜 小浴神社

小浜市に鎮座する小浴神社。御祭神は若狭彦神、若狭姫神。現在若狭彦神社の境外末社となっている。

神社は西向きに鎮座する。

鳥居正面の道は小さな川(用水?)までで行き止まり。支柱は参道入口の印なのか、それとも手水を取る場所の印か。

鳥居に「小浴神社」の石額。社標は「末社 小浴神社」とある。

鳥居をくぐって左の建物は、拝殿でもある舞殿か。

本殿に詣る。

本殿の扁額は「小南神社」。当地は「小南」と呼ばれていたそうで、そのため国分寺近くにあった若狭国惣社、小浴神社の論社とされたようだ。

本殿左後方に境内社が一社。

小浴神社
福井県小浜市金屋

若狭小浜 多田神社

小浜市に鎮座する多田神社。延喜式内社に比定される古社。御祭神は大己貴命、応神天皇を配祀する。

多田神社から少し南に行けば多田寺がある。多田寺は多田神社の神宮寺として建立された寺で、さらに南方には役行者が修行した霊山である多田ヶ岳がある。

鳥居をくぐると参道、階段を上がる。

拝殿の後ろに本殿。本殿は拝殿よりさらに一段高くなっている。

本殿に詣る。

本殿右に三社合祀殿。左から廣嶺社、愛宕社、大神宮。

本殿左に三社。左から若宮社、六所神社、山神社。

多田神社
福井県小浜市多田16宮ノ下9

加賀金沢 尾山神社⑨

尾山神社

金沢市の尾山神社。11月の御朱印は雪の結晶の印です。結晶の中心が剣梅鉢紋となっている。

尾山神社

11月は七五三の季節。朝から冷たい雨が降った今日も綺麗な着物を着せられた子供たちが来ていました。

尾山神社

紅葉の季節も終盤。寒い季節が間近に迫っている。

尾山神社
石川県金沢市尾山町11-1

美濃上石津 大神神社

岐阜県大垣市に鎮座する大神神社。御祭神は大物主櫛甕玉命。延喜式内社の比定社。
持統天皇が神宮に行幸したときに同行した三輪朝臣が創建したという。

境内の前を伊勢街道が通る。

伊勢街道沿いに杉の並木が天を衝くようにそびえている。

冬の夕暮れは早く、薄暗い中での参拝となった。

本殿の左に稲荷神社。

本殿の右に神名神社と他境内社が2社。

春分と春分の日には境内から鳥居の真ん中に朝日が昇るという。
次は明るいうちに参拝したい。

大神神社
岐阜県大垣市上石津町宮194の1

伊勢藤原 鳴谷神社

いなべ市藤原町に鎮座する鳴谷神社。臨済宗聖寶寺の鎮守として創建された。
明治以前は日吉山王社といわれ、御祭神は大山咋神。

御朱印は2枚見開きで書いていただけます。当日は聖寶寺のもみじまつりの日で、観光客がどっと繰り出しており、御朱印も順番待ち。とても丁寧な宮司で1人10分ほどもかかるので相当待ちました。でも、かわいい三猿の印もあり女性にも人気のある御朱印です。

第一鳥居の右を進み、長い階段を上ると聖寶寺。

石橋を渡り第二鳥居をくぐると、

左右に狛猿がおわす。

猿は山王さんの神の使いとして、山王社の本社である日吉大社にもおわす。

拝殿左前に八天宮社。火産霊神、軻遇突智神、大山祇神、市杵島姫命、琴平大神、稲倉魂神、豊宇迦比売神、猿田彦命の八柱。

拝殿と本殿の間にそびえる二本の杉のご神木が立派です。

鳴谷神社
三重県いなべ市藤原町坂本松原83

美濃揖斐 三輪神社

揖斐川町に鎮座する三輪神社。御祭神は大物主大神。揖斐郡の総鎮守として崇敬を集めてきた。
御朱印は境内入り口の授与所でいただける。宮司は七五三で拝殿にいらしたので書き置きでした。

街中にあるため境内はそう広くはないが、鳥居横に数台の駐車場がある。

諏訪大社の御祭神建御名方富命が当地に三輪神社を造営され、三輪明神を祀られたという。

拝殿に詣る。

拝殿の後ろの高段に本殿が鎮座する。

本殿の左に神明神社と春日神社。

本殿の右に三霊神社。揖斐領主岡田家の初代善同、二代善政、三代善明を祀る。

赤い高欄が印象的な舞殿。

境内には西尾氏三万石の居館、揖斐西尾城の土居と堀の一部が残っている。

御朱印をいただいて振り返ると・・・!顔出しパネル好きにはたまらないものが
神官姿のパネル初めて見るな。

三輪神社
岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪1322

美濃根尾 白山神社

根尾能郷に鎮座する白山神社。御祭神は菊理媛神、伊弉諾尊、伊弉冉尊の三柱。
旧大野郡西根尾村であり、延喜式の美濃国大野郡花長神社の論社のひとつである。

元宮は奥宮として能郷白山の山頂近くにあるため、能郷白山神社とも言われる。

拝殿に掲げられた「猿楽」の看板が印象的。

というのも、「能郷の能・狂言」として国重要無形民俗文化財に指定されている。

拝殿は舞殿であり、背後の階段を上って高台にある本殿に至る。

階段を登り始めた脇に境内社が一社。

本殿は大きく、彫刻も多数施されている。

この村は古来より能郷白山への登山口となっている。現在は岐阜・福井の県境の温見峠から登山する方が多いようだ。

白山神社
岐阜県本巣市根尾能郷

若狭大飯 静志神社

おおい町に鎮座する静志神社。御祭神は少名毘古名神。

神社は父子集落の最奧に北向きに鎮座する。

鳥居をくぐって境内に入る。

拝殿の前にご神木となっているスダジイの巨樹がある。

拝殿と本殿はつながり、本殿は覆屋の中。

本殿右に境内社が一社。

昔建物があったと思われる基壇が残っている。

社前からは田畑と父子集落、その先に小浜湾、大島半島が見える。

静志神社
福井県大飯郡おおい町父子46-1

若狭大飯 大飯神社

おおい町に鎮座する大飯神社。延喜式内社の比定社。
御祭神は大飯鍬立大神、大飯田郷開拓の祖神七柱と伝えられる。

森を背後に鳥居が見える。

社前には豊かな田畑が広がる。

第二鳥居の向こうに社殿が見えてくる。

参道は階段を上って建物に遮られる。左に新しく手すりのついたスロープが設けられている。

その建物は渡り廊下もあり能舞台にも見えるが、舞殿であろう。
正面は本殿を向いており、若狭地方に広く伝わる王の舞のようなものがかつては舞われた場所であろうか。

拝殿の前に2本の杉のご神木が林立する。

拝殿の後ろに本殿。拝殿に詣る。

本殿左に境内社、天満神社。

大飯神社
福井県大飯郡おおい町山田4-1

若狭三方 多由比神社

若狭町田井の多由比神社。御祭神は誉田別命、菅原道真と天照大神を配祀する。
延喜式内社の比定社で、地名の田井は多由比が変化したものだという。

神社のすぐ右隣に若狭観音霊場になっている真言宗慈眼寺が建っている。
慈眼寺は現在無住。

神社は台地の先端部を利用し、南向きに建てられている。

川を橋で渡って境内に入る。

本殿に続く階段の脇に2本の杉のご神木が林立する。

本殿に詣る。

本殿左に境内社が1社。

本殿右に遙拝所がある。東向きであり、遙拝所ではよくある伊勢神宮遙拝所、橿原神宮遙拝所、奥宮遙拝所など
方角からして気比神宮か伊勢神宮であろうか。

多由比神社
福井県三方上中郡若狭町田井93-2

若狭三方 宇波西神社

宇波西神社

若狭町の宇波西神社(うはせじんじゃ)。御祭神は鵜草葺不合尊。名神大社で延喜式内社。

宇波西神社

社前は道路を挟んで川に橋が架かる。

宇波西神社

背後に山を控えて東向きに鎮座する。

宇波西神社

毎年4月には王の舞が奉納される。

宇波西神社

手水舎の水は鵜から出ている。御祭神にあやかっているのか。

宇波西神社

灯篭の頭には猿?が彫刻されている。珍しい。

宇波西神社

階段を上っていき、拝殿を回り込むとご神木の大杉が脇にそびえている。本殿に詣る。

宇波西神社

本殿の左に境内社が2社。小美多麻社、氏子の英霊を祀る護国神社のようだ。

宇波西神社

もう1社は八幡神社

御朱印は社務所裏のご自宅でいただいた。

宇波西神社
福井県三方上中郡若狭町気山

若狭美浜 宇波西神社元宮地

宇波西神社(旧地)

宇波西神社の元宮の鎮座地。日向港と日向湖に挟まれた丘の上と伝えられる。

宇波西神社(旧地)

日向港

宇波西神社(旧地)

元宮地の入口までは路地が細いので、少し歩く。

宇波西神社(旧地)

個人宅の庭を通り、裏山に元宮があったようだ。

宇波西神社(旧地)

折れ枝の散乱する階段を上っていくと、眼下に三方五湖のひとつ日向湖が臨める。

宇波西神社(旧地)

階段の先に鳥居と奥に社殿が見えてくる。

宇波西神社(旧地)

社殿と思われた覆屋の中に小祠が祀られていた。

宇波西神社(旧地)
福井県三方郡美浜町日向

若狭美浜 佐支神社

佐支神社

美浜町に鎮座する佐支神社。延喜式内社に比定されている古社。御祭神は素戔嗚尊。

佐支神社

背後の小山の麓に鎮座する。

佐支神社

鳥居を2つくぐって境内へ。

佐支神社

佐支神社

舞殿と思われる拝殿の後ろに本殿が鎮座する。

佐支神社

階段を上って本殿に詣る。階段の入口には御神木が2本高くのびる。

佐支神社

本殿左に建物がひとつ。中には神輿が納められ、仮殿といったところか

佐支神社

神社の前には田畑が広がる。ちょうど正面の山から朝日が昇る。

佐支神社
福井県三方郡美浜町久々子6−4

加賀金沢 宇佐神社

宇佐神社

金沢市二塚に鎮座する宇佐神社。御祭神は神功皇后、応神天皇、比咩大神、八島手命。
先三柱は八幡神であるが、八島手命だけ系統が違う。もしかすると合祀された斯奴社の祭神であったか。

宇佐神社

現在は周囲に住宅地が広がるが、かつては一面の田畑が広がっていたのであろう。

宇佐神社

本殿の建つ地は周辺よりも一段上がっている丘の上。

宇佐神社

詳細不明の境内社が一社。

宇佐神社

安産祈願の神石。

宇佐神社

祠が崩れている仏様?が一体。

宇佐神社

神社が鎮座する二塚の地名は、周辺にあった2つの古墳による。
神社のすぐ東に位置するおまる塚古墳。

宇佐神社

神社の南東に位置するびわ塚古墳。形が琵琶に似ていたからというが、今ははっきりした形状を確認できない。
神社参拝のときは地域の人々によって守られてきた古墳の見学もおすすめしたい。

宇佐神社
金沢市北塚町東97

近江草津 鞭嵜八幡宮

草津市に鎮座する鞭嵜八幡宮。

南の鳥居から入る。

社殿は西向き。開放的な拝殿の後ろに本殿がある。

本殿の苔生した檜皮葺の屋根が趣がある。本殿に参る。

御祭神は応神天皇、聖母大神、高良大神、住吉大神。聖母大神は神功皇后だと言われる。

境内社を拝殿を時計回りに参る。拝殿左に二社。
大山咋神と蛭子大神

金比羅大権現と貴船大神

拝殿の右に二社。神功皇后と應神天皇

稲荷大明神

宗源殿。地元の祖神が祀られる。

表の鳥居は北側になる。

社前を横切る道路は東海道からの脇道で矢橋道となる。矢橋道は近江八景のひとつ矢橋の渡しにつながる道で、瀬田の唐橋を通らずに京へ入る琵琶湖を行く近道であった。

鯱をいただく表門は膳所城の南大手門で、明治四年の廃藩置県で移築された貴重な遺構である。

鳥居と表門の間に難除水がある。八方厄除の水ということだろうか。

鞭嵜八幡宮
滋賀県草津市矢橋町1463

山城洛南 伏見稲荷大社 お山めぐり

京都市に鎮座する伏見稲荷大社。その神奈備である稲荷山を一周することを「お山めぐり」という。

奥社奉拝所に参り、千本鳥居を進むとやがて熊鷹大神の扁額の掛かる鳥居が混ざってくる。

新池に張り出すように鎮座する熊鷹社、祭神は熊鷹大神。

さらに進み、三ツ辻を曲がって階段を上っていくと、途中に三徳社がある。

さらに階段を上る。この鳥居をくぐると四ツ辻になり、稲荷山一周が始まる。

三ノ峰下社、祭神は白菊大神。

間ノ峰荷田社、祭神は伊勢大神。ここまで来ると汗が噴き出してくる。

二ノ峰中社、祭神は青木大神。

そして稲荷山山頂233m、一ノ峰上社、祭神は末広大神。
奥社奉拝所から30分ほど経っていた。

ゆるやかに下る。春繁社、祭神は春繁大神。

長者社、祭神は御劔石という霊石で、別名御劔社ともいう。

おせき社、祭神はおせき大神。

石井社、祭神は石井大神。

薬力社、祭神は薬力大神。

山上祈祷所、三ヶ峰の北背後にあたり、かつて御饗殿と御竈殿があり供物をするところだった。

御膳谷奉拝所、ここで稲荷山の御朱印がいただける。奥社奉拝所からやがて一時間が過ぎようとしていた。

眼力社、祭神は眼力大神。

大杉社、大杉を祀る。

ようやく四ツ辻に戻り、北の荒神峰に上る。祭神は権太夫大神。

荒神峰の背後を谷に下り、白滝社に至る。祭神は白滝大神。

白滝のご霊水。

磐境を祀る社が並ぶ御幸奉拝所。

四ツ辻からは京都南部の町並みがくっきりと見えた。やがて一時間半を過ぎようとしていた。
すべて回ってきたつもりだったが、御膳谷奉拝所の北方の谷に三社ほどあったようだ。

山城洛南 伏見神宝神社

京都市に鎮座する伏見神宝神社。御祭神は天照大御神を主祭神とし、稲荷大明神を配祀する。

神社へは伏見稲荷大社の奥社奉拝所から稲荷山へ向かう千本鳥居の途中から右の山道へ入る。

本殿に参る。狛犬ならぬ狛龍が拝殿前に控える。

社名の「神宝」は奉安されている十種の神宝(沖津鏡、辺津鏡 、八握剣、生玉、死反玉、足玉、道反玉、蛇比礼、蜂比礼、品物比礼)をいう。物部氏の祖神、饒速日尊が天上よりもたらしたとされる。

御朱印は伏見稲荷大社と同じ8時30分からだったので帰りにいただく。

伏見神宝神社
京都府京都市伏見区深草笹山町15

山城洛南 伏見稲荷大社 奥社奉拝所

京都市に鎮座する伏見稲荷大社。本殿の上にある奥社に向かう。

権殿右の鳥居より階段を上がっていく。

階段の左に境内社が並ぶ。末社長者社、祭神は旧社家秦氏の祖神。

末社荷田社、祭神は旧社家荷田氏の祖神。

末社5つの五社相殿。
末社八幡宮社、祭神は応神天皇。
末社日吉社、祭神は大山咋神。
末社若王子社、祭神は若王子大神。
末社猛尾社、祭神は須佐之男命。
末社蛭子社、祭神は事代主神。

末社両宮社、祭神は天照皇大神、豊受皇大神。

階段上に二社。供物所、稲荷山に供物をする場所。階段にネコが一匹、まるで眠り猫のように目を閉じ、社を守っていた。

末社玉山稲荷社、祭神は玉山稲荷大神。

奥社と反対方向に少し歩く。末社大八嶋社、祭神は大八嶋大神。古来磐境を祀る。

神馬舎。

一段上がってくる。奥宮、本殿と同じ稲荷大神を祀り、摂社でも末社でもなく別格扱いの社。

末社白狐社、祭神は命婦専女神。

そして奥宮から千本鳥居が始まる。初めは大鳥居。

千本鳥居の脇に変わった灯籠が立っている。二匹の狐が輪を作り、和合を願うものか。

大鳥居を抜けると小さい鳥居が立ち並ぶ、有名な場所が始まる。右側通行。

外国人にも人気の千本鳥居。

千本鳥居を抜けると奥社奉拝所に出る。奥社奉拝所に参る。
御朱印は8時30分からだったので帰りにいただく。9時半を過ぎると大勢の観光客のため手書きはしておらず、書き置きの授与のみだった。

山城洛南 伏見稲荷大社

京都市に鎮座する伏見稲荷大社。関西で最も初詣の多い神社。
御祭神は宇迦之御魂大神、大宮能売大神、佐田彦大神と摂社田中社の田中大神、摂社四大神の四大神の五柱。延喜式の紀伊郡稲荷神社の比定社であり、摂社田中社が飛鳥田神社の論社、摂社四大神が御諸神社の論社となっている。

社殿は西向き。参拝客のまだ少ない時間帯を狙って朝早く参拝に来た。朝日がまぶしい。

社名標の横に稲荷の神使キツネの銅像。境内ではたくさんのキツネに会うことになる。

参道を進むと左に境内社が三社。右より
霊魂社、祭神は瑞穂講社、講務本庁の特別崇敬者、当社に係り深い物故者の御魂。
末社藤尾社、祭神は舎人親王。
末社熊野社、祭神は伊邪那美大神。

二つ目の大鳥居の後ろには楼門。

天正期に秀吉が寄進した楼門。南北の廻廊が江戸中期に拡張された。

楼門をくぐると右手に末社東丸神社。社家に生まれた荷田春満を祀る。春葉殿と荷田社の2つの境内社がある。

本殿は前に拝殿がつく型式。正面や真横からの撮影はできなかったのでやや斜めから。
本殿に参る。

本殿後ろの左に権殿。

本殿の真後ろには奥宮と稲荷山の遙拝所。

鳥居型の珍しい絵馬。これだけたくさんあると朱がまぶしい。
御朱印は8時30分からということでお山めぐりの帰りにいただいた。

伏見稲荷大社
京都府京都市伏見区深草藪之内町68

山城八幡 石清水八幡宮

八幡市男山に鎮座する石清水八幡宮。全国八幡神社本社のひとつ。御祭神は応神天皇、神功皇后、比咩大神、比咩大神は宗像三女神とされる。

御朱印は拝殿前の授与所でいただく。本社と摂社三社の四種類ある。本社の墨書きが鳩でなかったのが少々残念。

ロープウェーはあるが、初めての参拝でもあるので山麓から歩いていく。

一の鳥居、扁額の八は鳩になっている。書は社僧であった松花堂昭乗の筆による。

頓宮殿入口、左に筒井がある。

頓宮殿

頓宮殿の出口。塗り替えられた朱色が鮮やか。

頓宮殿を出ると初めに鎮座する摂社が高良社。

高良社、御祭神は高良玉垂命。

二の鳥居を通るといよいよ上りが始まる。

分岐に鎮座する大扉稲荷社

その前にある影清塚。参拝前に心身を清めた場所。

階段は長いが、緩いので比較的上りやすい。

階段の終点に神馬舎。彌櫻号という神馬は今日は不在。

三の鳥居。ここから社殿は一直線。社殿は南向きに鎮座する。

三の鳥居をくぐるとかつて競馬の出発地点だった一ツ石。お百度参りの始点でもある。

南総門前まで来た。

手水舎にはたくさんの柄杓が並ぶ。

南総門をくぐると特徴的な拝殿が見えた。今日は非公開文化財公開日なのでいつもより多いかもしれない。

左にご神木の楠。楠木正成奉納で樹齢700年を越えるという。

時計回りに本殿まわりの境内社をまわる。廣田社、生田社、長田社の三社殿。

摂社武内社、御祭神は武内宿禰命。社殿は本殿の北西隅に鎮座する。今回廻廊内に入ってお詣りできたが、廻廊内は撮影禁止のため写真はない。御朱印中の熊笹は、武内宿禰命の御神紋である熊笹紋をもとにしている。

校倉

住吉社

一童社

北総門

貴船社と龍田社の二社殿。

若宮社と若宮殿社

気比社

水若宮社

来たときと別ルートで下りる。東総門の下、右手に伊勢神宮遙拝所がある。

摂社石清水社、御祭神は天之御中主神。御朱印中の霊泉とかかれたひょうたんは、松花堂昭乗の使用した印がもとになっている。

八幡大神が勧請される以前から祀られている産土神

石清水井、八幡五水のひとつで、往古より皇室及び将軍家の御祈祷に当たってはこの霊水を山上の八幡宮に献納していたという。

社僧であった松花堂昭乗の晩年の庵があった場所

石清水八幡宮
京都府八幡市八幡高坊30

山城乙訓 離宮八幡宮

大山崎町に鎮座する離宮八幡宮。御祭神は応神天皇、田心姫命、市杵島姫命、端津姫命、酒解大神。

正門の高麗門。社殿は南向き。

鳥居は境内内に立つ。

油祖の像。山崎の地は製油発祥の地であった。

拝殿に参る。

本殿の左にたくさんの境内が並ぶ。武内社

天照皇太神社

蛭子神社

鹿島神社

気比宮

高天宮神社

右が小禅師宮、左が勝手神社

腰掛天神社と道真腰掛石

高良社

不明の境内社

本殿の右に若宮神社

社務所で御朱印をいただく。兼務社の酒解神社の分もこちらでいただける。

石清水八幡宮創建の地であり、それ以前は酒解神社が鎮座した地という。境内には「石清水八幡宮」「大山崎八幡宮」「八幡宮」と様々な名の灯籠が立つ。現社名はここに嵯峨天皇の離宮があったところに由来する。

かつては広大な神領を有していたが、明治に入り東海道本線開通のため北側の大半の社領が削られ、南側の築地塀、正門の高麗門、そしてこの東門がそれ以前の面影を伝える。

離宮八幡宮
京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷21-1

山城乙訓 自玉手祭來酒解神社

大山崎の天王山に鎮座する自玉手祭來酒解神社。御祭神は自玉手祭來酒解神とも言われる大山祇神、素戔嗚尊を配祀する。

延喜式の乙訓郡自玉手祭來酒解神に比定される神社で明神大社、元は山崎社といい麓の離宮八幡宮の場所にあったという。離宮八幡宮の勢力が強くなるにつれ、山崎山に遷座し、天王社と呼ばれたところから天王山と呼ばれるようになった。

JR山崎駅から宝積寺の登山口を目指す。

しばらく登ると白い大きな一の鳥居が見えてきた。

鳥居脇に展望台があり、山崎合戦の古戦場が眼下に広がっている。

またしばらく登ると、三社宮が見えてきた。御祭神は天照大神、月読大神、蛭子神。高い木に囲まれた社が印象的。

三社宮から登山口は右に行く。左に少し行くと厳島社がある。

さらに登っていくと、酒解神社が見えてきた。社殿は山腹にあるとしては大きい。

拝殿に入り、本殿に参る。

振り返ると崖のほうに木が見える。

この一本はおそらくご神木なのだろう。

左に境内社が一社。

その左に神輿蔵がある。板倉造という鎌倉時代中期のころの珍しいものらしい。国重要文化財に指定されている。

本殿の右には後見社が拝殿に向かって建つ。祭神は大己貴命。

現在酒解神社は離宮八幡宮の兼務社となっているため、下山後、離宮八幡宮で御朱印をいただいた。

自玉手祭來酒解神社
京都府乙訓郡大山崎町大山崎天王46

摂津三島 水無瀬神宮

島本町に鎮座する水無瀬神宮。御祭神は第82代後鳥羽天皇、第83代土御門天皇、第84代順徳天皇。

承久の乱で隠岐、土佐、土佐に遷御され、いずれもその地でなくなり、菩提を弔うために、後鳥羽上皇が造営した水無瀬離宮のあった地に創建されたのが当神宮である。

社殿は北向き。鳥居横に駐車場がある。

神門

拝殿に参る。前に順徳天皇が佐渡で愛した「都忘れの菊」を移植したもの。

拝殿左の客殿は福島正則が秀吉の命で造営したもの。

後水尾上皇がご遺愛されて茶室、燈心席が庭園の奥に見える。

境内から名水百選の「離宮の水」が湧き出ていて、今日も行列ができていた。

境内社は境内の西側に並ぶ。稲荷神社

星阪神社

柿本神社

春日神社

水無瀬神宮
大阪府三島郡島本町広瀬三丁目10-24

山城乙訓 御谷神社

長岡京市に鎮座する御谷神社。明治に延喜式乙訓郡の比定社とされた。御祭神は天兒屋根命、應神天皇、別雷神、倉稻魂神とされ五社神社と称していたが、明治に比定社となり改称した。

鎮座する浄土谷は天王山の西側の山あいで道路も狭い。集落も数軒と乗願寺があるだけである。携帯電話も通じない。

乗願寺の裏に神社がある。鳥居をくぐると奥に本殿が見える。

かつては鳥居と本殿の間に拝殿があり、そこに本殿があったという。

本殿を覗くと社殿と朽ちた狛犬がある。

浄土宗乗願寺

西山の大仏といわれ、洛西観音霊場の番外霊場ともなっている。

御谷神社
京都府長岡京市浄土谷宮ノ谷3

山城乙訓 小倉神社

大山崎町の小倉山の麓に鎮座する小倉神社。乙訓郡の延喜式内社で明神大社。御祭神は武甕槌神、斎主神、天児屋命、比売大神。

平安京の鬼門除けとして祈願され、方除祖神として崇敬を集める。

参道は阪急西山天王寺駅の線路を渡るところから始まる。社名標と灯籠が立つ。

車で3分、社前に到着する。神社は天王山への登山口のひとつとなっていて、当日も支度を調えた家族連れに会った。

一の鳥居、参道を進み二の鳥居をくぐると広い場所に出る。

階段を上がり割拝殿をくぐる。

割拝殿には絵馬が掲げられていた。享保二年の祭礼絵馬。割拝殿、拝殿、本殿は今の位置だが、他に割拝殿の左前に能舞台が描かれる。小倉能として近郷に知られていたという。

もう1枚は相撲奉納の様子を描いた絵馬。文政十年の奉納である。

拝殿と本殿。本殿に参る。

手水には亀が二匹、どことなく愛らしい。

本殿の後ろに磐座が残り、地磁波が出ているという。

境内社も多い。拝殿右に三社神社、右より若宮、天照皇大宮、八幡宮。

やちまた宮とある熊野神社

二の鳥居右に四社並ぶ。天満宮

若宮神社

稲荷神社

龍王神社

11月3日の秋祭りも近いので社務所に人がいるかと思って訪ね、御朱印をいただいた。

小倉神社
京都府乙訓郡大山崎町円明寺鳥居前83鳥居

山城乙訓 神足神社

長岡京市に鎮座する神足神社。乙訓郡の延喜式内社の比定社。

神足村の産土神で、祭神は不詳となっているが、境内の案内板では舎人親王といわれている。

社殿は南向き。ここは勝龍寺城の縄張りの北端になるが、かつての原生林の一部または屋敷林が社叢として残っているものと思われる。

拝殿に参る。

本殿が後ろに鎮座する。

本殿の右に境内社が一社。

境内の一部に勝龍寺城の空堀と土塁、土橋が残る。神社は東海道本線の線路敷設のため現在地に遷座されたといい、本来の場所がはっきりしないが西のほうにあったようだ。

御朱印を境内の社務所でいただく。

神足神社
京都府長岡京市東神足2丁目5

山城洛南 宇賀神社

京都市に鎮座する宇賀神社。御祭神は宇迦之御魂神、天照大御神。

宇賀神社参道、かつての宇賀の辻子跡。ここから東へ100mほどが参道であった。

参道を左に曲がると狭い道に挟まれた境内に到着する。本殿まわりの銀杏の大木が目立つ。

社殿は南向き。境内に入る。

拝殿の後ろに塀垣に囲まれた本殿がある。本殿に参る。

宇賀神社の地は藤原鎌足がこの辺りに遷都され子孫が繁栄することを予知して金璽を埋めた伝説の残る宇賀塚の場所であり、本殿には雷が石になったという雷石が祀られているという。東九条唯一の産土神である。

境内のムクのご神木は樹齢500年を越える。

宇賀神社
京都府京都市南区東九条東札ノ辻町33