
福井市に鎮座する春日神社。御祭神は天津兒屋根命、比賣神、武甕槌命、經津主命。延喜式坂井郡石田神社の論社。

集落の中に旗立が建つ。新しいと思ったが、横の奉納碑にのぼりポール、手水鉢、鳥居3点を平成十四年に新調したとある。

しかしポールの先をまっすぐに行っても行き止まり。途中左に曲がって民家の隙間を山へと進む。

階段の先に社殿が見える。

新調された鳥居と手水鉢

拝殿に参る。

拝殿は後方に少し飛び出して本殿が収められているようだ。社殿の裏は塗り壁になっている。
春日神社
福井県福井市石畠町3-7

福井市に鎮座する熊野神社。御祭神は神武天皇、神仏分離以前は熊野大権現を祀っていた。

海岸沿いの道路から社叢が見えたので、あぜ道を行ったが行き止まりだった。

海岸沿いの集落へ下りる道の途中から社叢を一望できる。

真宗大谷派勝明寺の境内を通り、神社へ向かう。

階段を上る。

角に社号標が建つ。

鳥居の先に社殿が見える。

拝殿に参る。

拝殿右に境内社が一社。石祠の中に鏡と木製のお堂のようなものが見える。

さらに右に鳥居と狛犬一対、拝所がある。

そこから見えるのは沖に浮かぶ亀島。

島には鳥居が建てられ、おそらくこれが亀島神社だろう。延喜式坂井郡絲前神社の論社。
熊野神社
福井県福井市松蔭町2-1

あわら市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根尊、家津大神。延喜式坂井郡家津神社の論社。

神社は中腹に鎮座し、山麓の入口斜面に社号標が建つ。

少し上ると旗立と階段

階段を上ると鳥居と社号標

振り返ると、麓に広がるあわら温泉街が見える。

拝殿に参る。

紅葉に猪鹿というお洒落な彫刻のある拝殿扁額。内閣総理大臣岡田啓介氏の揮毫による。

神社の後方と左方には無数の太陽パネルが並んでいる。時代の流れとは言え、社叢に隣接したこの光景に問題はないのか。

本殿左に薬師神社、御祭神は少彦名那命。玉垣にも書かれているが、かつては薬師如来を祀っていた。

社殿には彫刻が施されている。傘を逆さに波に乗る仙人だろうか。

本殿右に白山神社、御祭神は伊弉册尊。かつては十一面観世音を祀っていた社で、西垣内より遷座した。

白山神社の右手に神輿堂
舟津春日神社
福井県あわら市舟津13-2

大野市に鎮座する篠座神社。御祭神は大己貴大神を主祭神とする。

白山開山1300年を迎えた今年、同じく鎮座1300年を迎え、御鎮座千三百年奉祝大祭が行われている。3日目のしのくら芸能まつりを見に来た。

篠座神社では亥年に式年大祭を行っており、昭和58年に奉納された大幟が立てられている。

参道に赤じゅうたんがひかれ、準備が整っている。

まずは拝殿に参る。

千三百年奉祝大祭に向けて今年3月に境内社の秋生神社と若生子神社、兼務社1社が本殿に合祀され、幣殿が改築されました。

待ち時間に境内に作られた仮授与所で、忙しくなる前に御朱印をいただく。

しのくら芸能まつりが始まった。
最初は葛原太鼓踊り。篠座神社から分霊した篠座神社のある岐阜県山県市葛原からやって来ました。御本社での奉納は55年ぶりだとか。

雨乞い踊り。毎年4年生が3年生に代々教えて続いているとか。

扇踊り。境内での奉納は30年ぶりだとか。

平家踊り

西谷もじり。自分で踊りやすく袖を丸く仕立て直すのだそう。

三味線藤本流秀東紀会

蕨生里神楽

木本領家里神楽。里神楽は他に篠座里神楽、稲郷里神楽(2日目に奉納)があるそうだが、いずれも内容は同じという。しかし、神楽自体はどれも特徴的で違いがあり、演じている方も見ている方も楽しいものであった。

最後にもう一度参拝して帰途につく。
篠座神社
福井県大野市篠座42−5

あわら市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根命。延喜式坂井郡保曾呂伎神社の論社。

入口は東の集落側で道は狭い。

急な階段を上って境内に入る。入口に鳥居と社号標。「指定村社 式内 春日神社」と書かれている。

鳥居には扁額がないが直接「春日大明神」と書かれている。貞享五年の銘がある。

鳥居をくぐると右に折れ、東向きに社殿は鎮座する。

拝殿に参る。

それにしても注連縄が短い。

拝殿左に注連縄をされた大岩があり、背後に境内社が一社。

境内にはかつて義賢仙人が乳の出の少ない婦女のために祈願して湧出したものと伝えられる「神乳水池」があったといい、拝殿右に井戸が作られ祀られている。

下から見上げたときにも朱色の鳥居が見えて気になったが、拝殿右をさらに上った平地に稲荷社が祀られている。

小さな石祠で、屋根が前に落ちていた。左に不動明神の石造が奉安されている。

稲荷社の前からは細呂木の集落が見える。
春日神社
福井県あわら市細呂木22-7

坂井市に鎮座する八幡神社。御祭神は品陀和気命を主祭神とする。延喜式坂井郡布久漏神社の論社。

社殿は西向き。境内に植えられた桜が満開で美しい。春祭りが近いのか大きな幟も立っている。

鳥居の右に社号標、左に「式内 布久漏神社」(昭和三十五年奉納)の石碑が立っている。

境内に入って右にかつて土俵だったような高まりが残っている。

拝殿に参る。

拝殿に掛かる扁額は「八幡宮」、福井市出身の政治家加藤寛治の謹書によるもの。

拝殿左に立つ旗は「布久漏神社」。氏子にも式内社であることが知られているようだ。

本殿左に入るのは石造六重層塔。前の燈籠は宝暦七年の銘がある。

笏谷石で作られ、本来は九層あったと考えられている鎌倉期の石塔。軸部正面には仏像、他三面には梵字が書かれている。
八幡神社
福井県坂井市春江町針原23-19

鯖江市に鎮座する白山神社。御祭神は伊弉册尊を主祭神とし、磐長姫命、天御中主命を合祀する。延喜式丹生郡長岡神社の論社。

社殿は南向き。境内入口に鳥居と「村社 白山神社」と書かれた社号の石碑。

参道を進み、階段の両側に一際高い杉の木が立っている。

参道途中の二の鳥居

扁額はないが、鳥居に直接「白山権現」と書かれている。

社殿はコンクリート造り。宝物殿のようだ。前に燈籠と狛犬が対で置かれている。

今日は境内左の桜が満開できれいだった。
白山神社
福井県鯖江市米岡町1-18

鯖江市に鎮座する石田神社。御祭神は大日孁貴尊を主祭神とし、誉田別尊、大己貴命、少彦名命、鵜鵜葺不合尊を配祀する。延喜式坂井郡の論社。

社前に通るまっすぐの道路の先に鳥居が見えた。木製の一の鳥居。道路の両側は住宅や店が建っているが、かつては参道だったのだろう。

交差点まで来ると「郷社 石田神社」の社号標と大燈籠が建っている。

境内入口の鳥居の両側に幟立が立っている。鳥居には享保の銘が入っているが年が読み取れない。

鳥居の扁額は旧社号「八幡宮」のまま。参道は途中やや左に曲がっている。

拝殿に参る。

入口にも扁額は掛かっているが、拝殿内を覗くと中の扁額は東郷平八郎謹書だった。

参道の左方に少し盛り上がった場所があり、かつては土俵だったくらいの大きさ

本殿は弊殿に続く覆屋の中

本殿の左右に石祠が建っている。祠前の燈籠は元禄十六年の銘があった。

拝殿右に境内社の稲荷神社が建っている。
石田神社
福井県鯖江市石田上町44-1

越前市に鎮座する鵜甘神社。御祭神は應神天皇を主祭神とし、神功皇后、武内宿禰、火産巣日神を配祀する。延喜式今立郡の論社。

集落の入口に幟立が立っている。道路に沿って西方向に鳥居と、山麓にも鳥居が見える。

1本集落内に道路を進むと一の鳥居が立つ。横に「式内 鵜甘神社」の社号標。

さらに山の方へ進むと境内入口に二の鳥居が建つ。

社殿前に階段、入口に狛犬が奉斎される。両側には背の高い杉の木。ちょっと左右の均衡が取れていない。

階段途中に建つ燈籠には文化十二年の銘がある。

社殿・境内改修は平成十二年というが、拝殿を囲むパイプもその結果なのか。

拝殿に参る。拝殿前の扁額は福井市出身の政治家岡田啓介の揮毫

拝殿内にも扁額が掛かっている。

本殿は弊殿でつながる覆屋の中にある。

本殿左に住吉神社。

右に社務所が建つ。
鵜甘神社
福井県越前市片屋町9-2

越前市に鎮座する神明神社。御祭神は天照皇太御神。延喜式丹生郡大山御板神社の論社。

車通りも多い交差点の南東角に南向きに鎮座する。1本植えられた桜が満開になっていた。

拝殿前に狛犬。拝殿に参る。

拝殿の後方に本殿が建つ。

明治41年に楠町の伏拝神社と合併し、昭和の末に上総社に一端合祀された河野町菅谷の神社を分祀したという。

拝殿左にころり観音堂が建つ。

中には一体の観音の石仏と二体の地蔵の石仏が祀られていた。

野ざらしの観音様を村の神社の前で祀ったのが始まりという。
神明神社
福井県越前市三ツ口町122

越前市に鎮座する雷神社。御祭神は大山祇命、天照皇大神を主祭神とし、廣端大神、雄碓命を合祀する。延喜式丹生郡の論社。

社殿は南向き。幟立の先に鳥居が建つ。

鳥居と社号標。社号標には「式内 雷神社」

鳥居の先、吉野瀬川に架かる橋は「雷橋」。吉野瀬川沿いには桜が植えられているところが多く、桜の名所となっているようです。東に見える山は手前が妙法寺山、奥が日野山だろうか。

橋を渡ると、参道両側に燈籠が立ち並び、その外側が杉並木となっていて神域にいざなう。

拝殿前には両側に特に高い杉が立つ。

拝殿に参る。

拝殿には入れなかったが、中をのぞくと中に扁額が掛かっている。

本殿左に天神社。

右に秋葉宮、八幡宮、庚申宮の合祭殿。
雷神社
福井県越前市広瀬町字宮谷82-13

越前市に鎮座する酒列神社。御祭神は少名彦尊。越前國丹生郡麻氣神社の論社。

集落の中に神旗竿が立っているが、肝心の社殿がすぐには見つからなかった。

ようやく丘の上に社殿を見つけました。社号標も鳥居もない参道。

階段の先に社殿が見える。

拝殿。前に狛犬の代わりなのか小石が2個置かれている。

拝殿の後ろは出っ張りがない。本殿は拝殿内に奉安されているのか。

前に参拝した兄子神社は中に入れたので、戸を開けてみると中に入れた。正面に3つの扉があるが、鏡が直接奉安されている形式だろうか。それにしても両脇には何が祀られているのだろうか。

拝殿内には馬の絵馬が数枚掛けられていた。奉納の1枚は参道石段、もう1枚は大幟と猿公。猿公って何だろうか?狛犬のような狛猿だろうか。
酒列神社
福井県越前市牧町16-1

越前市に鎮座する兄子神社。御祭神は穴穗尊。延喜式丹生郡の論社。

谷間を開いて集落が続いている。集落の西(海側)に川が流れている。
後で話を聞いたところ、常住は2軒になってしまったといい過疎が進むばかりという。生計は林業と集落の奥(北)に段々の田が開かれていて、比較的裕福な暮らしを送れたそうだ。「今は木が二束三文でね。若い者はみんな出て行った。」と

集落から東の山に向かって階段が延び、途中に鳥居が見える。
道も狭かったので留守だと思って広い空き地に車を停めさせてもらったが、戻ってきたらおばあさんが待っていたので、お礼を言ってしばらく話をしていた。

長い階段。途中の両側にも以前は家があったそうだ。

階段途中に鳥居。よく見ると朱色が残っている。

階段を上っていると、オーッと
段に蛇が休んでいた。大人しいのだったので避けて通る。もう動物に遭遇する季節になった。

上っていくと、参道は北に折れ、社殿正面に出る。境内は周囲を杉に囲まれている。笹は今でも多く自生しているが、昔はもっと多かったそうだ。

拝殿は西向き。戸が閉まっているので拝殿前で参る。

ここで一度帰ったのだが、下りるとおばあさんに会った。
話をしていると、拝殿の戸は開くので中で参ってくるといいと言われた。昨年も同市のどこかの保育園児がバスでやってきて、ゾロゾロと階段を上っていったという。
もう一度上がると、確かに戸は開いた。年寄りばかり長い間上がっていないという拝殿は少し埃っぽかったが、両脇に随神を奉斎し、中央に本殿が見える。

あらためて本殿に参る。本殿は彫刻が複数付いている。

拝殿には絵馬も複数掛けられており、武者絵が多い。本殿といい、絵馬といい、往時の集落の繁栄ぶりを見る思いがし、過疎により荒廃を待つばかりなのは残念である。
兄子神社
福井県越前市安戸町41-3

敦賀市に鎮座する金山彦神社。御祭神は金山毘古神。文徳実録に記載の金山彦神の論社とされる。

社殿は南向き。境内の桜が満開できれいでした。

社号標の横には国史見在社としての由緒を記載している。

境内の南東隅にハゼノキが立っている。

社号標の後ろ辺りに社がひとつ。中には石板らしきものが祀られているが、地蔵堂のようだ。

境内の中程に鳥居が立ち、前に狛犬がいる。

境内には大木が多い。

拝殿。中は何も置いていなくきれいに整理されている。

鳥居から拝殿、本殿と直線上に並ぶが、広い境内が住宅地の中で残されているのには驚く。

覆屋に入る本殿に参る。

本殿右のイチョウの御神木は実に大きい。紅葉すれば空に映えそうだ。

本殿左に社務所と神輿倉が建っている。
金山彦神社
福井県敦賀市金山58-3

敦賀市に鎮座する剱神社。御祭神は比咩大神を主祭神とし、誉田別天皇を配祀する。延喜式敦賀郡の論社。

鳥居は北向き。左に公園、右に地区公民館が建つ。

扁額の掛かる一の鳥居の先、参道途中に二の鳥居が建つ。

参道は途中左になぜか大きく折れる。

拝殿と本殿の参道は北東向き。まっすぐ延ばすと公園を横切って隣の敷地へ。東を流れる河川の整備のために参道が付け替えられたのだろうか。
拝殿には神輿や絵馬が収められている。

参道右方に階段のついた燈籠が建つ。寛延元年の銘がある。灯明をつけるための階段だろうか

階段の先に社殿。階段前の両側の燈籠は寛政元年、左に文政七年の燈籠が二基ある。これも元は参道両脇に置かれていたものか。

階段を上って本殿に参る。

本殿は覆屋に入る。

本殿左に末社内宮と外宮が並ぶ。

本殿左に日野社・日吉社・愛宕社の合祀殿と稲荷社

稲荷社の前に石祠があるが、以前は本殿左にあったようだ。中に木製の社が収められていた。

拝殿前の左方に階段があり、社殿後方の山に登れる。

杉の植樹の多い山の多い中で原生林の雰囲気がよく残っているようだ。

山頂には使用禁止になった展望台。確かに見晴らしはいい。

展望台のまわりを回ると、北に大きな岩が露出していた。先端で祭祀ができるような平らな石で、磐座として祀られていたものかもしれない。

境内の桜は満開直前でとてもきれいだった。
剱神社
福井県敦賀市莇生野47-16

坂井市の多禰神社。御祭神は稻倉魂命を主祭神とし、天児屋根命、大国主命を合祀する。延喜式坂井郡の論社。

広がる田の向こうに朱色の鳥居が見える。

社殿は南向き

参道には鳥居がたくさん建っている。

境内入口の唯一の石鳥居の横に「式内 多禰神社」の社号標。鳥居には旧社名の「種神社」の扁額が掛かる。

階段を上がると社殿が見えてくる。

拝殿に参る。

社殿には彫刻は少ないが、入口に虎(左)と鯉の滝登り(右)の彫刻がついている。

拝殿の後ろに本殿がつく

本殿の左には平成25年10月に振媛母子像が建っている。振媛はこの高向郷で男大迹王(のちの継体天皇)を養育したと伝わる。男大迹王が生まれたのが近江国高島郷三尾の山崎で、ここを高椋の山崎として振媛像は滋賀県高島市を見つめている。

拝殿右に移動式の舞殿のような建物

その上のほうに鳥居と小さな石祠がある。

中には文字が書かれた石板のようなものが祀られているが何だろうか。
多禰神社
福井県坂井市丸岡町山崎三ケ64-77

福井市に鎮座する大己貴神社。御祭神は大己貴命を主祭神とし、直野神社の三尾君、天満神社の菅原道真公を合祀する。合祀されている直野神社は延喜式足羽郡の論社。

城山の西麓に鎮座する。城山は北陸道を見渡す要衝として三度、城が築かれた。南居城、蕗野寺城、朝津城と時によって呼び名が変わるので城山という一般名称で呼ばれているようです。

社前には地蔵堂や石碑が並ぶ。

入口に社号標、階段を上って境内に入る。

境内入口に鳥居

社前西側の平野に田が広がる。

社殿右に御神木の杉は特に高く目立つ。

拝殿に参る。

コンクリート製の社殿で拝殿後ろに本殿がつく。

本殿裏には南居町の集落が山裾まで広がっている。
大己貴神社
福井県福井市南居町45

越前町に鎮座する大洗磯﨑神社。御祭神は大名持命、少彦名命。延喜式丹生郡大山御板神社の論社。

社前の道路は狭い。駐車場がないので空き地をしばらくお借りする。

鳥居と社号標。鳥居の先に長い階段が待っている。ちょうど帰ってきた子供たちと挨拶を交わしてから上り始める。

上の平地に出ると、参道の先に社殿。社殿の前に玉垣がめぐる。

拝殿に参る。拝殿の扁額は「大洗神社」

拝殿の左に神輿殿

拝殿の右手に境内社と神社が鎮座する乙坂山への登山口がある。

境内社をのぞくと地蔵が祀られていて、どうやら地蔵堂のようだ。

高台に鎮座することから景色が良い。曇っていたのが残念。
大洗磯﨑神社
福井県丹生郡越前町乙坂12-24

越前町に鎮座する八坂神社。御祭神は素盞嗚尊、奇稻田姫命、應神天皇。

社殿は南向き。越知山への参詣道のひとつに位置していた。

2つの鳥居をくぐると右に辻神社

右に宝物殿

さらに進むと右の土盛の上に石祠が2つ

中門。安永五年、松平和泉守乗完の造営

右に神輿殿

左に御膳水(延命水)

正面の拝殿に参る。

拝殿左に雨夜神社。延喜式丹生郡の論社で、御祭神は雨夜神、保食神。明治四十三年に天屋から遷座された。

境内社は左に三社。天満神社、愛宕神社、御塔神社。御塔神社の祭神は鎌倉時代の木造女神像で、神仏習合の名残として有名。

右に五社。薬師神社、八幡神社、市姫神社、神明神社、白山神社。背後の蛇谷山嶺谷に散在していたのを境内に遷座したという。

飛鳥井櫻は応永三十四年に権中納言飛鳥井雅縁卿が京より参詣の折植樹したが、後枯死したので、嘉永年間に神主が移植したものという。

社前の角に古い屋形があったので神主宅かと思ったら酒蔵であった。宮司宅はもう一軒手前と教えてもらい訪ねたが、今日は留守だったので御朱印は確認できなかった。
後日再訪したとき、宮司宅で庭掃除していた方がいたので尋ねてみた。「宮司はいないので基本的に授与していません」という返答だったが、宮司宅というにすでに兼務社になっているということか。
八坂神社
福井県丹生郡越前町天王18-24

越前町に鎮座していた雨夜神社の旧鎮座地。御祭神は雨夜神、保食神。

道路沿いの坂を上り

階段を上る。

階段の先をUターンすると旧境内。眼下には集落、平野が広がる。

反対側から境内を見る。あまり広くないが社殿がここに建っていたのか。

真ん中ほどに石碑がひとつ。正面に「雨夜神社鎮座址」、右に「明治四十三年四月廾五日 八坂神社境内ニ移転ス」とある。
雨夜神社旧地
福井県丹生郡越前町天王

越前町に鎮座する麻氣神社。御祭神は少彦名命、藥師如來。延喜式丹生郡麻氣神社の論社。

集落の北端、民家と田の間を歩いて行く。社殿は東向き。

社殿の前、神旗を立てる石が埋められている。

本殿に参る。

中は祭り道具か倉庫のようになっている。社号がわかるのは提灯の「麻氣神社」ぐらいだが、武者絵などの絵馬が前、左右に掛けられている。

本殿の左前に地蔵堂があり、三体の石仏が祀られている。

集落は山に囲まれていて、携帯電話は通じない。

神社へと向かう途中、向こうに猪が走って行った。こちらに向かって来ないかとドキドキした。
麻氣神社
福井県丹生郡越前町真木1-1

福井市に鎮座する八幡神社。御祭神は應神天皇を主祭神とし、仲哀天皇、神功皇后を配祀する。延喜式敦賀郡丹生神社の論社。

社殿は南向き。集落の北、日本海へと延びる丘陵の南麓に鎮座する。

鳥居から社殿への参道は左に少し曲がっている。

手水舎の手水は大きな貝殻。日頃手入れはされていないようだが珍しい。

左手に神輿殿

社殿の左手にも蔵のような建物

その下には一代前の鳥居の礎石(中央)と扁額、二代前の鳥居の礎石(左)が飾られている。

拝殿に参る。
大丹生八幡神社
福井県福井市大丹生町46-2

福井市に鎮座する加茂廼神社。御祭神は別雷神、伊弉諾尊、伊弉冉尊、少奈彦命、違提希。延喜式丹羽郡雷神社の論社。

海岸沿いに集落が広がり、集落の山手に鎮座する。鳥居の扁額は「加茂神社」

階段を上っていくと、集落の先に海が見える。

階段を上ると境内入口に鳥居と社号標。社号標は「村社 加茂神社」、鳥居の扁額は「加茂廼神社」。正式名の加茂廼神社はここだけで他はすべて加茂神社になっている。地元では加茂神社で通っているようだ。

鳥居の脇にイチョウの大木

参道右の階段を上ると聖徳太子社

拝殿は開いていたので中で参らせていただく。

非常に絵馬が多い。地元の信仰心の強さがうかがえる。

海に近く漁師が多かったのか、やはり舟絵馬が多い。

正面には浮き出しの絵馬もある。

拝殿左に神輿殿

本殿右に境内社が二社。

その左に男山八幡神社

神社の背後(北)には三本木川が流れる。
加茂廼神社
福井県福井市鮎川町87-10

福井市に鎮座する鉾島神社。越前加賀海岸国定公園の鉾島を御神体とする。

鉾島園地の駐車場から鉾島への入口に鳥居が建つ。

鉾島は柱状節理を見ることができ、岩が鉾を立てたように並んでいることから命名された。

柱状節理が絶景を生み出している。

無風で天候も良かったことから鉾島に上ってみる。

頂上に祠が建っている。

頂上には漁師が海から拾い上げた不動明王が安置されているというが、不動明王は欠損しており、中央には観音様が祀られている。

頂上からは北東方向に亀島、後方の西側にうっすらと雄島が見える。

海岸に下りてみる。
鉾島神社
福井県福井市南菅生町28−1

福井市に鎮座する天満神社。御祭神は菅原道真公。延喜式坂井郡糸前神社の論社。

海岸沿いに広がる糸崎集落から山手へ。境内は海に向かって北西向き

鳥居をくぐってまっすぐ参道が延び、階段を上る。

拝殿に参る。

鳥居が建つ平地には育王山糸崎寺が建つ。位置関係からして天満神社はもと糸崎寺の鎮守でしょうね。

石舞台では一年おきの4月18日に仏舞が奉納される。左のやぐらの上に舞い楽手が座り、手前に楽人、奥で仏舞が舞われる。出演者はすべて男性で、糸崎で産湯を使った者に限られるということで保存会があるとはいえ、継続は大変でしょうね。

本尊は唐渡千手観世音菩薩。中国の育王山の高層禅海が安置したという。

境内からは眼下に日本海を見下ろせる。右手に亀島が海に泳ぎ出す亀のように見える。

海岸沿いの小山の上に禅海上人之墓があり、当地が禅海上人のお墓松の跡地という。

海岸近くまで下りてくると亀島は亀のように見えない。
天満神社
福井県福井市糸崎町22-14

福井市に鎮座する味坂神社。御祭神は味坂比売命。延喜式坂井郡の論社。

社殿は北東向き。朝倉山の麓に鎮座し、集落が道路沿いに広がる。

鳥居の先は階段

拝殿に参る。

拝殿は幣殿で本殿につながる。
味坂神社
福井県福井市深坂町 20-21

福井市に鎮座する硲神社。御祭神は大日孁貴尊、天津児屋根命。

境内は南向き。集落北の丘の中腹に鎮座する。

朱色の鳥居の先に石鳥居

石鳥居からの眺望。手前の集落が中山町、道路を挟んで正面奥の山裾が田ノ頭町、左奥が石畠町となる。硲神社には一時期石畠町の春日神社(式内社論社)が合祀されていた。

階段の先に社殿。社殿のまわりは木に囲まれて薄暗い。
拝殿に参る。

本殿は弊殿で拝殿とつながる。拝殿に小さい鐘が吊られていた。

拝殿の右手に本堂。「大斐閣」の扁額が掛かる。観音堂か?
日当たりのいい場所に建つ本堂は集落からはこちらのほうがよく見える。
硲神社
福井県福井市中山町4-35

福井市に鎮座する春日神社。御祭神は春日大神。
式内社論社の春日神社(石畠町)を訪ねたはずが、隣の集落に行ってしまいました。

山裾に広がる集落

そのほとんどが段になった田になっていて、水を張れば美しい景色になるでしょう。

境内の入口に地蔵堂。ここから見える建物は倉庫のようでした

平地の奥に社殿。手前には倒壊した鳥居の石材が転がり

社殿前には崩れた五輪塔が残っていました。
拝殿に参る。
田ノ頭春日神社
福井県福井市田ノ頭町

坂井市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根命、姫大神、武甕槌命、経津主命、彦太命。

社殿は北東向き。社前から数十メートルで九頭竜川が流れる河口にある。

境内は広く開放的だ。

参道左に厳島神社

参道左に金刀比羅神社

拝殿に参る。

本殿

拝殿左に神輿殿

本殿左に石祠

本殿右に八幡社

拝殿右に磯前神社、前に石祠

磯前神社に祀られているのは石像。地蔵というより僧に見える。

拝殿右に事代主神社

今日は春祭りの準備か社務所が開いていた。床の間に北前船の絵馬が飾られていた。

境内の西隅に屋根付きで片岸神社の遺物が置かれている。延喜式坂井郡の論社で、現在は春日神社に合祀されている。

阿古江新保浦字片岸岡燎火山に天平勝宝年間に片岸神社を建立して、三国水戸開闢の王(継体天皇)をお祀りしたという。
新保春日神社
福井県坂井市三国町新保18-16

坂井市に鎮座する鵜森神社。御祭神は伊弉册尊を主祭神とし、天津児屋根命、天照皇大神、大日靈貴尊を合祀する。延喜式坂井郡鵜屎神社の論社。

社殿は北西向き。

境内の背後には九頭竜川が流れ、境内は川筋に沿って作られているとも言える。
鵜森神社と改称する前は白山神社と称していたという。今の社殿向きからすると三霊山の白山ではなく、能郷白山を遙拝しているようにも見えるが、九頭竜川河口ということを考えると平泉寺白山神社の影響下にあるものか。

神幟を立てるポールが多いが、鳥居は参道途中にひとつ。

参道中程まで来ると両側に灯籠が並ぶ。

神社の木にサギが巣作りをしていた。鵜森という名も社叢に鳥がたくさん住み着いたことによるものか。

拝殿の右に社務所、左に石祠が並ぶ。

拝殿に参る。

拝殿の木鼻には狛犬がしがみついている。

本殿左の石祠には千手観音や恵比須、布袋、毘沙門天などが祀られ、周辺にあったお堂が集められたもののようだ。
鵜森神社
福井県坂井郡三国町川崎13-11-1
39歳を目前にして御朱印デビュー! 日本全国の神社の御朱印や参拝記録