坂井市に鎮座する伊岐神社。御祭神は由緒碑によれば、日本武尊、継体天皇、安閑天皇。延喜式坂井郡の論社のひとつ。
坂井丘陵の南端に鎮座し、社前は坂になっている。
社号標と鳥居の先に階段。社殿は南向き。
参道の右に境内社が二社。手前に「帝釈天」、奥に「毘沙門天」の扁額が掛かる。
毘沙門天社の木鼻は狛犬になっていて、柱に抱きついたような姿勢が愛らしい。
拝殿に参る。
幣殿とつながる本殿。境内は土塁状の高まりに囲まれている。
拝殿下に「白」と書かれた石製鬼瓦。伊岐神社は移転、廃絶。再興という流転の歴史を経て、白山神社に合祀され、社名を白山神社から伊岐神社に改称したという。社殿改築前の屋根に上がっていたものだろうか。白山神社の御祭神は伊邪那美神、速須佐之男神、大山津見神。
社殿は樫の木のような木に囲まれている。大木が多く、原生林の残りだろうか。おかげで境内は神域として隔絶した空間となっている。
伊岐神社
福井県坂井市三国町池上25