金沢市に鎮座する田井菅原神社。御祭神は菅原道真公。
田井郷の十村役であった田邊家の邸内社として祀られたのが最初で、明治以降は田井郷の鎮守として近在の人々に崇拝されてきた。住宅地の中にあるため、社前の道路は狭く、参道も鳥居をくぐり東に進み、左にカーブするように拝殿に至る。
手水舎の後ろにご神木があり、
その根元に芭蕉の句碑がある。
風流の はじめや奥の 田植頃
大国主命を祀る境内社が一社。
拝殿は東向き。その後ろに本殿がある。
拝殿にはたくさんの奉納額が掛けられている。
御朱印を横の社務所でいただく。数年前に宮司が亡くなり、その奥さんに書いていただいたが、現宮司の息子さんは牛坂八幡宮のほうに住んでいるらしい。今後は御朱印をいただくのが難しくなりそうだ。
秋祭りが近かったのか、拝殿には獅子舞の獅子頭が祀られていた。耳が小さく、形状は波自加彌神社に見られる古い形式に似ている。
田井菅原神社
石川県金沢市天神町1丁目3-16