日野町に鎮座する大屋神社。延喜式蒲生郡の論社のひとつ。
広がる田の中に鎮守の杜。
御祭神は五十猛神。杉杣大宮と称し奥津保郷の総社として崇敬を集めた。
鳥居右に竜王の御神木がある。
夏に干ばつが続くと桜谷の先祖達は竜王山頂に祀られた雨の神、八大竜王へ必死の雨乞祈願をかけた。山頂にある竜王の霊石を佐久良川沿岸八ヶ村が共同で三つの郷へ迎え、上之番、中之番、下之番がそれぞれ霊石を迎えた神社で踊りなどを奉納しつつ、夜を徹しての盛大な雨乞祈願を行った。ここは上之番である杉杣郷三ヶ村が竜王の霊石を迎えた場所である。今雨乞は消えたが7月1日の竜王山頂での祭は続けられている。
鳥居をくぐると参道がまっすぐ北に延び、両側に杉の並木が立つ。まさに神様に会うために通じる道のようだ。
並木を抜けると石積みの上段に社殿が見えてくる。
前に開放的な拝殿、後ろに一段上がって本殿が建っている。
本殿に参る。末社として左に若宮神社、右に奥津神社、右手に小綿向神社が鎮座する。
本殿には彫刻が多数飾られている。右に龍、左に虎の彫刻。
大屋神社
滋賀県蒲生郡日野町杉228