小濱神社は、加賀国二宮加賀郷総鎮守であり、創建は不明なれど養老2(718)年小濱磯崎から黒津舟に転遷、以後五郎島(天保3(1832)年)を経て、明治22(1889)年現在地に転遷される。御祭神は大己貴神、事代主神、少彦名神である。
天正12(1584)年の末森合戦のとき、前田利家が小濱神社で必勝祈願した話は有名。ただし、その時代は黒津舟にあった時代で、その比定地は現在海の中である。
拝殿正面の参道の鳥居は四足門となっている。
鳥居を入って右側に立つ巨木がご神木。
社号標側面には「延喜式内」と書かれている。
拝殿でお参りを済ませる。
藩政期は利家戦勝より前田家の崇敬、庇護厚く、拝殿にはそこかしこに梅鉢紋が付けられている。
拝殿の蛙又にも。
拝殿正面の開き戸にも。
参道沿いに6本立つ灯籠のうち、拝殿にもっとも近い灯籠は、「寛永」の年号が残る。
(薄くなって年号までは読めない)
本殿の神域に入る戸にも梅鉢紋が付いている。
境内地には攝末社として磯崎神社が建てられている。創建の地、小濱磯崎の名を冠する神社である。
鳥居は側面の道路沿いにも設置されている。こちらのほうが新しい。
手水舎には龍神様。
境内の忠魂碑の前には武者騎馬の石造が建てられている。
最後に横にある社務所兼自宅で御朱印をお願いしました。氏子神社も多いため、日によっては御朱印いただけないこともあるようですが、今日は運良くいただけました。
由緒書は拝殿のご賽銭箱のところに置かれている。
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