金劔宮(きんけんぐう)は、崇神天皇3(紀元前95)年の創建。「劔の宮」、「金劔神社」、「金劔神宮」、「金劔明神」、「劔明神」と時期により呼び方は異なるが、「鶴来」は元は「劔」(または「剣」)と記されたため、地名が神社名となっている。平成17(2005)年鎮座2100年祭が執行される。
「白山記」、「源平盛衰記」などによると、白山七社のひとつで、白山本宮、三宮、岩本宮とともに本宮四社とされ、白山第一王子と称されたことから御朱印にもその印が押される。
御祭神は、天津彦彦穂瓊瓊杵尊、大国主命、事代主尊、猿田彦命、日本武尊、大山咋命、菅原道真公である。
鳥居横境内を囲むように巨木が林立するが、本殿背後の社叢(入らずの森)は「ウラジロガシ」の残る県内唯一の自然林である。
駐車場入口に立つ神社名標の文字は明治神宮宮司の筆による。
拝殿横にも大きな杉の木が立つ。
拝殿に架かる金劔宮の扁額。
狛犬は拝殿前にも対に護っているが、拝殿横にまわると、本殿前にも古い風変わりな狛犬が対で護っている。とても古そうだ。
社務所の授与所で御朱印を頂いた。とても勢いのある字で書いていただける。
授与所に由緒書が置いてあるので忘れずいただく。
社務所で御朱印を待っている間、飾られていた写真を見た。
そのひとつが、「見猿」「言わ猿」「聞か猿」の三猿のひとつ「聞か猿」に見える幹跡。拝殿左の杉の木で、二年前の写真だったので今はちょっと見えなくなってきたみたい。
もうひとつが、招魂社前手水舎右の杉の木。龍神様です。こちらは写真角度によって今でも龍神様に見えます。
ほら!見えるでしょ。
金劔宮境内には多くの攝末社が建っている。「金運神社」として知られる「乙剣社」。
「金比羅社」
「丈六宮」
「粟島神社」
「えびす社」の前には、天平時代から枯れることのない「天の真名井池」がある。
「招魂社」
「招魂社」の社名標は、林銑十郎元総理大臣の書によるもの。
拝殿前には能舞台がある。源義経が奥州に向かう途中に参詣し、神楽を奉納したと伝えられるが、
石川県は加賀藩の庇護下で能がさかんになった。松の絵なのでやはり能舞台。
拝殿前の手水舎近くに、「義経腰掛石」が残っている。他に「牛石(天忍石)」、「亀石」が残る。
10月の秋季祭で奉納される「ほうらい祭り」は白山市指定無形民俗文化財。
金劔宮
石川県白山市鶴来日詰町巳118