舞鶴市に鎮座する笶原神社。御祭神は天照大神、豊受大神、月夜見神。
延喜式加佐郡笶原神社の論社のひとつ。
今はあまり広くない境内だが、一度廃絶したことに関係しているらしい。
神社名は「笑(え)」ではなく「笶(や)」である。地元の人ですら「えばら」とか「えみはら」と呼ぶようだが、正確には「やはら」であり、もっと古くは「やぶ」と呼んだようだ。
鳥居の扁額は清仁親王書を写したものと伝えられ、「総社笶原魚井匏宮」と書かれており、「そうじゃやはらまないよさぐう」と呼ぶ。「よさぐう」という名からピンとする方もいるかもしれないが、豊受大神の加佐郡の元伊勢候補地のひとつである。丹後一宮籠神社より古い鎮座地とする説もある。
境内に入り左手に手水舎かと思いきや注連縄が張られ囲われて入れない。ここが真名井の清水で祭礼時には囲いが解体され祭祀対象となる場所になる。
拝殿と右に境内社
拝石がある。
中をのぞくと普段から管理が行き届いている様子が見られる。
本殿は裏山の中腹にあるということだが管理が難しくなり、御神体は拝殿に降ろされているという。
拝殿に参る。
境内社は稲荷社が2社。左が加納稲荷神社、右が茄子比金禄稲荷神社
上に向かう階段があったので行ってみる。
忠魂碑が建っていた。本殿は忠魂碑の後方さらに上ったところにあるらしい。
田辺城の城下町を見守る地に鎮座した社である。
笶原神社
京都府舞鶴市紺屋町29