亀岡市に鎮座する宮川神社。御祭神は伊賀古夜姫命と譽田別命の二柱。
延喜式桑田郡神野神社の論社のひとつ。
神野神社の創建は文武天皇大宝年間に神野山山上と伝えられる。それ以前の欽明天皇32年に宇佐八幡宮から勧請し神野山山中に奉斎、その社地を八幡平という。正保4年に二社を合祀して山麓に宮川神社として再興されたという。
山上への道路も狭かったが、山麓の宮川神社への道も集落の細い道を奥へ、山裾まで進んでようやく着く。
そこは半国山へのハイキングコースのひとつである宮川コースの入口になっている。
階段を少し上ると左手に境内がある。まっすぐフェンスの先がハイキングコースだ。
入口に「延喜式内 宮川神社」の社号標。由緒書もある。
参道を進むと、両側に塀が続くが、漆喰が落ちている部分も多い。山麓北側とあって湿気も多いのだろう。
伐採された木もある。ここでも平成30年9月の台風21号の被害があったのだろうか。
さらに進むと正面に拝殿、右手に本殿が見えてくる。
右に曲がって階段を上ると本殿。本殿に参る。
本殿は覆い屋の中だが、横に回り込むと本殿に食い込むように大岩が背後に現われた。
この大岩を磐座として本殿を建てたものと考えられる。
本殿の左に道が続いているので行ってみる。
途中、玉依姫命を祀る小祠。御祭神の伊賀古夜姫命は玉依姫命の母神となる。
少し下がったところに貴船大神を祀る小祠。
ここは神社に隣接して築庭された神苑のようだが、やはり災害により荒れている感じがする。
磐座を祀るような場所もある。
道は拝殿に続いている。神苑は拝殿と本殿の比高くらいの高低差がある。
宮川神社
京都府亀岡市宮前町宮川神尾山2