串本町に鎮座する潮御崎神社。御祭神は少彦名命を主祭神とし、金山彦命、高皇産霊神、天照大神、大国主命、猿田彦命を配祀する。三代実録に収録される三前神の論社。
参道入口に建つ社号標。
社号標の右に花山法皇と白河天皇の御製碑が建っている。
参道入口のお宅が宮司宅という情報もあったが、名字も違うようで勘違いのようだ。
ここまでたくさんの人が歩いていたが、目的は潮岬灯台。
有料だったので入場しなかったが、本州最南端の島に建つ灯台で人気がある。
灯台を迂回するように参道を進むと、一度下っていく。
下った場所に鳥居が建っている。
さらに進むと正面に階段が見えてくる。
階段の右手に古そうな階段が残っていた。
どちらも上の社殿に続いており、正面の階段ができるまではこちらが参道だったのだろう。
拝殿正面。燈籠と、従軍記念という石柱が珍しい。
拝殿入口に「潮御崎神社」の扁額がかかる。
中に入って参る。中には「潮御崎神社 少彦名命」の扁額がかかる。
賽銭箱の横の箱に書き置きの御朱印が入っていた。すべてワープロ打ちで少々味気ないが仕方がない。
拝殿には海の守り神らしく、大きな貝殻の奉納物があった。
拝殿前にマルバチシャの木
記紀に16代仁徳天皇の后磐之媛が豊楽をなさろうとして熊野岬へ御綱柏を採りにこられたとあり、この木を御綱柏と言い伝えてきたという。
拝殿の右に社務所。
社務所との間を行くと、拝殿後ろの本殿が建つ。覆いや戸の付き方が少し変わっている建物。
拝殿の左手、壁の窪みに小祠が3つ並んでいる。
中央が大己貴命(大己貴神社)、右に天照大神(大神社)、左に猿田彦命(猿田彦神社)を祀っている。
本殿の左に境内社の鎮守神社が建つ。詳細が不明だが、配祀される高皇産霊神を祀るものか。
階段を上がったところに潮岬の鯨山見の案内があり、観光スポットになっている。
鯨山見とは、回遊してくる鯨を見張る場所のことで、眼下に太平洋を望む。
鳥居まで戻ると右手に上る階段がある。
金山彦命を祀る金刀比羅神社が建つ。
潮御崎神社
和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2878