熊野市に鎮座する産田神社。御祭神は伊弉冉尊、軻遇突智神。
花窟神社の兼務社で御朱印も花窟神社でいただける。花の窟が伊弉冉尊の御陵と伝えるのに対し、産田神社は伊弉冉尊が軻遇突智神を産んだために亡くなった場所と伝える。
神社境内の西を流れる産田川に朱色の橋が架かる。
南向きの境内入口に鳥居と御神木が立つ。
ここは「さんま寿し発祥の地」らしい。
杉の木立の中を参道がまっすぐ社殿へと続く。
この建物は拝殿ではなく社務所のようだ。
通り抜けると御白石を敷き詰められた拝所の先に玉垣に囲まれた本殿が建つ。
神社には社殿が建つ前、神籬(ひもろぎ)という祭祀台を神の依代とした場所が残っているという。
社殿の左右に2カ所あるというが、御白石は下足では上がれないので、靴を脱いで上がらせていただく。
本殿左の神籬は5つの丸石を取り囲む様子がそのまま残る。
本殿右の神籬は5つの丸石は残るが、取り囲む石は育った木で一部崩れている。
御白石に上がらなくとも、境内東を通る道路から覗くことはできる。
参道の途中、西に朱色の鳥居が立ち並び、
境内社の稲荷神社が建つ。
社叢は原生林の雰囲気も一部残っていて、稲荷神社の背後にも大木が立つ。
木の根元に石祠があり、白蛇が祀られている。西に川が流れることもあり、白蛇竜神だろうか。
産田神社
三重県熊野市有馬町1814