羽咋市には羽咋神社を中心に、この地方を平定した第11代垂仁天皇の皇子石衝別命、妃の三足比咩命、子の石城別王にまつわる塚が7つ点在している。
「大塚」
羽咋神社の境内にあり、神社の御祭神石衝別命の御陵墓とされる。陵墓の盛土のために唐戸山のくぼみができたと伝わり、その場所で唐戸山神事相撲が行われる。
「大谷塚」
羽咋神社の境内にあり、御祭神石衝別命の子、石城別王の御陵墓とされる。
「水犬塚」
滝崎に棲む怪鳥を石衝別命が射落とされた時、命に従った白、黒、斑の三匹の犬が怪鳥との死闘の末、羽根をくわえて現れ力尽きたことから「羽喰(はくい)」の地名が起こったと伝えら、この三匹の犬と怪鳥の墓だと伝えられる。
「宝塚」
石衝別命が亡くなった時、その遺品や埴輪などを埋めた所だと伝わる。
「姫塚」
石衝別命の妃、三足比咩命の陵墓だと伝わる。明治31年の七尾線開通工事で移転したそうなので、元の場所はもっと東の方にあったようだ。
「剣塚」
石衝別命の剣を埋めた所と伝わり、八幡の森の中にあった。八幡神社は駅前拡張工事で移転されたが、ここは石衝別命の屋敷跡だと言われている。
「痛子塚」
石衝別命の妃、三足比咩命が病気になられた時に、悲しみのあまり亡くなった王女の陵墓と伝わる。