石徹白に鎮座する白山中居神社。御祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神。
美濃馬場の中心であった長瀧白山神社から美濃禅定道の入口にあたり、かつては全村御師の住む村で、冬期に東海・関東地方へ出向いていた。
石徹白村は複雑な歴史を持つ。かつては越前国大野郡に属していたが、藩政期は郡上藩領であり、越前側の道が美濃側に比べると良くなかったこともあり、昭和の大合併で白鳥町と合併して岐阜県に編入された経緯がある。
集落の一番西奥に神社への鳥居が建つ。
今年は白山開山1300年の記念年である。
鳥居をくぐり少し下ると、イボ取り石
最初の境内社は道祖神社。御祭神は猿田彦大神。
石徹白川に同流する支流宮川を渡る。
階段を上ると右に社殿が見えてくる。
泰澄堂跡の近くに祭礼の準備がされていた。
本殿の横には巨石が祀られている。
急な階段を上り、
本殿に参る。
本殿の右に東相殿新嘗社・御祭神は大日霊貴大神。
左には西相殿皇祖美社。御祭神は磐長姫大神と瓊瓊杵尊大神。
本殿下は拝殿とはいわず、大宮殿という幣殿と斉殿を兼ねた建物。御祭神として菊理媛大神を祀る。
大宮殿の左に授与所を併設した建物内に
二社の境内社が祀られる。須賀神社(素戔嗚大神)と地造神社(大己貴之大神)で、左右の位置関係はわからなかった。
今日は創業祭という夏季例大祭の日
まだ祭礼には時間があったので、参集殿の近くから初めて浄安杉を見に行くことにした。
どんどん山道を上っていくと、目の前に大杉が現われた。天を衝き、見上げるばかりで霊気を感じることができる場所。
境内に戻り、普段は空いていない大宮殿の中で御朱印をいただいた。
10時になり祭礼が始まった。準備されていたのは神職が身を清めるものだった。
神職、巫女の順で大宮殿に入っていく。
祝詞奏上など神事が行われ、
続いて巫女の扇の舞
浦安の舞が行われた。
白山開山1300年を記念して奉納された絵馬
最後に神職らによる神事と玉串奉奠が続き、11時30分に祭礼は終了した。
今日は地域によっては雨予報だったが祭礼の間は降らず、これも神のご加護のおかげだろうか。
創業祭(夏季例大祭) 7月第三日曜
10:00 神事
10:50 巫女による浦安舞
11:10 神事
白山中居神社
岐阜県郡上市白鳥町石徹白3−48