京都市北区に鎮座する平野神社。御祭神は今木皇大神、久度大神、古開大神、比賣大神。
延喜式葛野郡平野祭神四座に比定される名神大社で、二十二社の五番に列せられた。初め平城京の宮中に祀られたのを、平安京遷都に伴い当地に遷座されたという。
境内西を西大路通に接する。
西鳥居の横に「官幣大社 平野神社」の社号標
南に回ると南門が建つ。もとは東大鳥居の位置に建っていたもので、御所の旧門を下賜された。
西鳥居、南門の中は桜が植えられている。当宮は桜の名所でもあるようだ。
表参道の東大鳥居、こちらにも「官幣大社 平野神社」の社号標が建つ。鳥居の扁額は「平野皇大神」と書かれている。
東神門。左に廻廊が延びる。神門の左前に魁桜という早咲きの桜があり、京の花見を告げる桜だという。
御神木のクスノキ。
拝殿の先の玉垣の中に本殿が鎮まる。
拝殿には三十六歌仙の額がかかる。海北友雪の画らしい。
玉垣に囲まれた本殿。
「平野造」または「比翼春日造り」と呼ばれる二殿をつないで一体としたもので、北から御祭神四座の今木皇大神より順に祀られている。南に摂社縣神社が鎮座するというが見えない。
拝殿の右、北側に末社春日社、住吉社、蛭子社、鈿女社。
その隣に末社八幡社が鎮まる。
神門の右にある社務所で御朱印をいただく。
参道北の池の奥に出世導引稲荷社と猿田彦社の2社が祀られている。
池といっても水は張られていなかった。
桜の時期に再拝してみたい神社だった。
平野神社
京都府京都市北区平野宮本町1