五泉市に鎮座する矢津八幡宮。御祭神は誉田別命を主祭神とし、息長足比賣命、玉依比賣命を配祀する。延喜式蒲原郡長瀬神社の論社。
坂上田村麻呂が東夷征伐の際に戦勝祈願のために勧請したと伝えられ、古くから菅名荘の惣社であったという。
入る場所がなかなか分からず苦労したが、道路から小さな川沿いに入ると参道を見つけた。
「正八幡宮」と書かれた鳥居が建つ。拝殿にかかる扁額も「正八幡宮」であった。
拝殿前に建つ2基の灯籠は「弘化三年」の銘が入っていた。
拝殿は少し荒れていた。社叢が深く昼間でも少し薄暗い。
拝殿も暗かったが、拝所のまわりには多くの絵馬がかかっているのが見えた。
本殿は一段高くなっており、神事のときは拝殿から橋が架けられるようだ。
大正時代に造られたという覆屋の中に本殿がある。
本殿は江戸時代初期に村松藩2代堀直吉が造営したもので文化財指定されている。
その文化財指定の記念として社前に仙見川石が据えられている。
社前からは広い田の向こうに山並みがきれいに広がる。
矢津八幡宮
新潟県五泉市矢津1896