松山市に鎮座する湯神社。延喜式温泉郡の比定社。御祭神は大己貴命、少彦名命。
当宮は景行天皇が皇后八坂入姫と行幸したときに鶯谷の大禅寺の前に創建したと伝わる。大永7年の地震で道後温泉が埋没したときに、延喜式温泉郡出雲崗神社の境内に遷座して境内社となり、幾度かの出湯祈祷を経るなかで、出雲崗神社の御祭神の素盞嗚命、稻田姫命を合祀するに至ったという。
階段を上って境内に入る。
階段の途中の建物は参集殿らしき建物。
冠山の山頂の境内前は道後温泉の有料駐車場になっている。右手に社殿が並び、手前に境内社の中嶋神社が建っている。御祭神は田道間守命で、但馬国出石郡の式内社の御分霊を四国の製菓業者により創祀されたそうだ。
隣の小祠は児守社だろうか。
隣の湯神社に参る。
本殿を裏から見上げる。両側に末社があり、三穂社(御祭神は事代主命、蛭兒命)と八幡若宮社(御祭神は大鷦鷯尊)。
社殿前の社務所で御朱印をいただく。
待っている間にガラスに貼ってある「玉の石の伝説」を読んでいました。
道後温泉は当宮の御祭神である大己貴命、少彦名命が開いたとされ、その開湯伝説のようで、伊予国を訪れた際、少彦名命が重病に苦しみ、大国主命が手のひらに少彦名命をのせて温泉に入浴させたところ調子が良くなり、少彦名命は喜びのあまり傍の石の上で舞い踊ったという話です。
その石を「玉の石」といい、道後温泉の傍らに奉られていると書かれていましたので、御朱印をいただいた後、場所をお聞きすると、下の道後温泉本館の横にあると。
湯神社の裏、北側に行くと眼下に本館が見える。
階段を下りていくと、裏参道の鳥居が建っている。
ゴールデンウィークともあって大勢の人で賑わっている。
周囲を右回りに歩いて行くと、北側に「玉の石」を見つけた。左回りのほうが早かった。
ここも観光スポットのようで、石にひしゃくで水をかけて願かけする場所になっていて行列になっていた。
湯神社
愛媛県松山市道後湯之町4-10