大津市に鎮座する融神社(とおるじんじゃ)。御祭神は源融公を主祭神とし、大原金子命、大山咋神の配祀する。
嵯峨天皇の皇子源融公を祀る全国唯一の社で、荘園だった地に鎮座する。源融公は源氏物語の光源氏のモデルとも言われ、源氏物語ツアーで訪れる方もいるようだ。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。
参道入口に社号標が建つ。
木々の間を抜ける参道を行くと、石造と木製の2つの鳥居が建っている。
鳥居をくぐって右手に歌碑が建つ。室町時代の勅使参向の折に読まれた和歌らしい。
左手に社務所が建つ。
開放的な拝殿の先に本殿
拝殿に架かる額を見ると、最近でも舞が奉納されているようだ。
本殿が2つ並ぶ。右が源融公を祀る本殿、左が源融公の母、大原金子命を祀る摂社ということのようだ。
摂社の左、石塔の後ろに建つのは若宮神社
その隣に5社並び、左から諏訪神社、多賀神社、春日神社、稚姫神社、松尾神社。
本殿の右に八幡社
稲荷神社
隣に出雲神社。社に狐の顔のような朽ちた木造が祀られている。
本殿の裏に神明神社(右)と愛宕神社(左)
境内で見た境内社は11社だが、他に大己貴神社がどこかにあったようだ。
周囲の石積みの上を見ると、石が数個立っている。小椋神社で見た石造瑞垣のようなので、かつてはこの社にもあったのかもしれない。
さらに見ると、石積みの下の段に等間隔に石が積まれている。境内社の不明社が5社あるようなので、もしかしたらその基壇の跡かもしれない。
境内には他に子育地蔵のお堂が建っていた。
融神社
滋賀県大津市伊香立南庄町牟禮の岡山1846