奈良市に鎮座する漢國神社(かんごうじんじゃ)。御祭神は園神と称する大物主命と、韓神と称する大己貴命、少彦名命二座の三柱。
延喜式添上郡狹岡神社の論社だが、添上郡率川坐大神神御子神社、宮内省坐神園神社、韓神社二座の論社でもある。
参道入口に一の鳥居、右に「縣社 漢國神社」、左に「饅頭の祖神 林神社」の社号標が建つ。
境内は塀に囲まれ、境内の背後に開化天皇陵がある。
拝殿前に二の鳥居が建つ。
鳥居横の狛犬の後ろにひっそりと石造随神像が奉納されている。
境内入口の門をくぐってすぐ左に源九郎稲荷神社が建つ。
一時期財政難から春日大社の末社だった時もあり、境内社も朱色が多い。
右に授与所
舞楽殿
石舞台がある。
拝殿に参る。本殿は桃山時代末期の建立という。
本殿を囲む瑞垣には左右に雉の彫刻がされている。
拝殿左に詳細不明の境内社。神明社だろうか。
本殿左に八王子社
本殿右に葵神社
その隣に饅頭塚がある。
拝殿右に林神社(りんじんじゃ)。御祭神は日本で饅頭を初めて作ったという林浄因命を祀る。
左には饅頭屋宗二(御祭神の子孫)献木の紅梅が咲いていた。
燈籠も饅頭型になっている。4月中旬には饅頭祭も行われる。
林神社の左にも何か塚があった。
境内には珍しい白い雉を埋めたという白雉塚があるというのだが、どうやら見逃したらしい。場所は石舞台の右側だった。
参拝後に一の鳥居と境内の間に建つ社務所に寄って御朱印をいただいた。
[追記]
4月14日に奈良市に行った際に再拝した。
前回取り忘れた白雉塚
石舞台前の藤棚は七分咲きくらいだった。
漢國神社
奈良県奈良市韓国町6