発行所:不明
発行日:大正6年頃か
ページ数:110ページ
兵庫縣の郷社以上の写真を集めた本だが、目次も奥付も全くない。編集は皇典講究所もしくは兵庫縣神祇会だろうか。戦前の兵庫県内の貴重な社頭の様子を確認できる貴重な資料だが、発行状況に関する情報がない。
続きを読む 兵庫縣名社写真図
月別アーカイブ: 2018年3月
高良山物語
著作兼発行者:倉富了一
発売所:菊竹金文堂
発行所:1934年5月25日
定価:50銭
ページ数:122ページ
高良山に関する通俗的な物語を46話収録している。高良山や高良神社に興味を持てる一書。
大阪府官幣社現行特殊慣行神事
編集兼発行者:財団法人大阪國學院
発行所:財団法人大阪國學院 大阪府庁内
発行日:1930年3月30日 非売品
ページ数:172ページ
大阪府所在の官幣社6社の特殊神事を歴史や進行に写真や図会を交えて解説している。「大阪府神社要覧」に続く発行のようだが、調べると大阪府発行のものもある。戦前の神事の様子を知る貴重な資料。
続きを読む 大阪府官幣社現行特殊慣行神事
神社百景DVDコレクション49 浅草神社・大鷲神社
出版社:デアゴスティーニ・ジャパン
発売日:2018年3月27日
価格:1388円+税
収録時間:約67分
BSジャパンで放送された「神社百景 GRACE of JAPAN」(第2シリーズ)の中から「三社祭 浅草神社・前篇」(#105)、「三社祭 浅草神社・後篇」(#106)、「大鷲神社」(#131)を収録している。ナビゲーターは伊藤英明氏。
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茨城の神事
編集:茨城県神社庁
発行:茨城県新聞社
発行日:1989年7月20日
ページ数:277ページ
定価:3,900円
茨城県内の神社の神事を全般的に紹介している。神事がカラー写真なのが良い。
続きを読む 茨城の神事
加賀石川 吉野神社
旧吉野谷村に鎮座する吉野神社。御祭神は菊理姫命、大穴牟遅尊、素盞嗚命、天児屋根命。
明治41年に同村内に鎮座していた白山神社、大国主神社、素戔嗚神社、春日社を合祀したというのでそれぞれの御祭神が列記される。
延喜式石川郡味知神社の鎮座地を付近の「ミチゴ」と呼ばれた場所にある遺跡に比定し、合祀社のいずれかが味知神社の継承社でないかと言われる。白山麓の河内村、鳥越村、吉野谷村のあたりは味知郷と呼ばれた地域で、戦国時代には山内庄と呼ばれ加賀一向一揆の屈強地域であった。
参道入口に「吉野神社」の社号標が建つ。
3月7日に来た時はまだ雪に埋もれていて参拝できなかった。
神旗ポールの先は剣形になっている。
鳥居をくぐる。
拝殿の前にはケヤキの大木が立っている。
拝殿に参る。
拝殿と本殿は弊殿でつながる。
参拝後に「ミチゴ」の場所を探っていたのだが分からなかった。調査して再訪したい。
吉野神社
石川県白山市吉野ク223
青森縣の神社
編集責任者:青森縣の神社編集委員会
発行責任者:青森県神社庁
発行日:2002年8月1日
ページ数:316ページ
青森県神社庁五十年史に続き編集されたのが、この青森県の神社誌である。鎮座地。御祭神、例祭日、境内地、建物、宮司、由緒沿革など県下730社を記する。社頭の写真が1枚ずつ付く。
続きを読む 青森縣の神社
茨城縣神社写真帖
発行兼印刷者:長谷川信治
発行所:いはらき新聞株式会社(茨城新聞社)
発行日:1931年3月5日
ページ数:459ページ
定価:30円
茨城県に鎮座する村社以上1631社の神社社頭の写真と御祭神、由緒、境内社が記載される。戦前なので黒くつぶれた写真も多いが、縣社以上は多くの写真が残る中、村社の写真が見られるのは貴重。
入手できたものは元の装丁を外し、改装したものだったが、元は表裏表紙を付し紐綴じ形式。
元の装丁
続きを読む 茨城縣神社写真帖
大和奈良 宇奈多理坐高御魂神社
奈良市に鎮座する宇奈多理坐高御魂神社。御祭神は高御魂尊(中座)、天太玉命(東座)、思兼命(西座)の三座。延喜式添上郡宇奈太理坐高御魂神社の論社。
神社は平城京跡の中にあり、東院庭園の裏手の森に鎮まる。
緩やかな階段を上り、鳥居をくぐる。
森の中にあり、少し薄暗い境内で社殿は南向きに建つ。
社殿は塀に囲まれており、入口に社号標が建つ。
入口の戸は閉まっていて中には入れなかったので前で参る。
横からのぞくと参道を通って中央に本殿、両側に境内社が2社ずつ見える。
由緒には天鈿女命社、猿田彦命社、手力雄命社、大宮媛命社、豊岩窓命社の5社書かれているので、1社見えない所にあったのか、2社の合祀殿があるようだ。
宇奈多理坐高御魂神社
奈良県奈良市法華寺町600
大和奈良 率川神社
奈良市に鎮座する率川神社。御祭神は姫蹈鞴五十鈴姫命、玉櫛姫命、狹井大神。延喜式添上郡率川坐大神御子神社の論社で、大神神社摂社。
東向きに鳥居と社号標が建っている。
「官幣大社大神神社摂社 率川神社」と書かれている。
鳥居をくぐると社殿は南向きに建つ。
拝殿の後ろの本殿を塀が取り囲む。
拝殿から参る。3つの本殿の間に松と竹の絵が見える。
3つの本殿が並ぶ。中央が子神の姫蹈鞴五十鈴姫命、右に母神の玉櫛姫命、左の父神の狹井大神。
境内の左奥に手水舎があり、そばに御神木が立つ。
手水舎は鳥居から見ると拝殿より遠い場所にあるが、奥に駐車場があるためか。
拝殿の反対側には大神神社への遙拝所、隣に蛙石がある。
本殿右には境内社が並ぶ。
中央は摂社率川川神社、御祭神は事代主神。延喜式添上郡の論社。
右は春日社、御祭神は春日四神。
左は住吉社、御祭神は住吉三神と氣長帯比売命(神功皇后)。
拝殿の右に社務所兼自宅が建ち、授与所で御朱印をいただいた。
率川神社
奈良県奈良市子守町18
大和奈良 漢國神社
奈良市に鎮座する漢國神社(かんごうじんじゃ)。御祭神は園神と称する大物主命と、韓神と称する大己貴命、少彦名命二座の三柱。
延喜式添上郡狹岡神社の論社だが、添上郡率川坐大神神御子神社、宮内省坐神園神社、韓神社二座の論社でもある。
参道入口に一の鳥居、右に「縣社 漢國神社」、左に「饅頭の祖神 林神社」の社号標が建つ。
境内は塀に囲まれ、境内の背後に開化天皇陵がある。
拝殿前に二の鳥居が建つ。
鳥居横の狛犬の後ろにひっそりと石造随神像が奉納されている。
境内入口の門をくぐってすぐ左に源九郎稲荷神社が建つ。
一時期財政難から春日大社の末社だった時もあり、境内社も朱色が多い。
右に授与所
舞楽殿
石舞台がある。
拝殿に参る。本殿は桃山時代末期の建立という。
本殿を囲む瑞垣には左右に雉の彫刻がされている。
拝殿左に詳細不明の境内社。神明社だろうか。
本殿左に八王子社
本殿右に葵神社
その隣に饅頭塚がある。
拝殿右に林神社(りんじんじゃ)。御祭神は日本で饅頭を初めて作ったという林浄因命を祀る。
左には饅頭屋宗二(御祭神の子孫)献木の紅梅が咲いていた。
燈籠も饅頭型になっている。4月中旬には饅頭祭も行われる。
林神社の左にも何か塚があった。
境内には珍しい白い雉を埋めたという白雉塚があるというのだが、どうやら見逃したらしい。場所は石舞台の右側だった。
参拝後に一の鳥居と境内の間に建つ社務所に寄って御朱印をいただいた。
[追記]
4月14日に奈良市に行った際に再拝した。
前回取り忘れた白雉塚
石舞台前の藤棚は七分咲きくらいだった。
漢國神社
奈良県奈良市韓国町6
大和奈良 氷室神社
奈良市に鎮座する氷室神社。御祭神は闘鶏稲置大山主命、大鷦鷯命(仁徳天皇)、額田大仲彦命。
旧地が春日山の月日磐と言われ、延喜式添上郡高橋神社の論社。明治以前は春日大社の別宮として営繕費や祭礼が賄われたという。
国立奈良博物館の前に鎮座し、境内は南向き。入口に朱色の鳥居と社号標が建つ。
境内に入ると左に住吉神社。御祭神は住吉三神と、祓戸四神で別名祓戸神社という。
拝殿は渡廊で四脚門とつながり、四脚門の両側に廻廊がや建物がつながる。
四脚門前は階段になっており、左に植えられたモクレンが満開になってきれいだった。
右には春を告げる樹齢約100年のエドヒガン桜。樹勢が衰えて最近はあまり咲かないらしい。
拝殿に参る。
拝殿の前には戦艦鎮遠の砲弾が奉納されている。
東御廊の授与所で御朱印をいただく。当宮は御朱印は神札と同等として、火打ち石で祈祷するので600円。書いてもらうにも時間かかります。
氷室神社ということもあり、氷みくじというおみくじがある。
渡廊に置かれた氷に乗せると文字が浮かび上がる。
拝殿と本殿
瑞垣の前に燈籠が吊されている。春日大社の春日燈籠に似ている。
本殿は瑞垣に囲まれてよく見えないが、内部が珍しい形式だとか。
本殿右に末社舞光社が建つ。御祭神は南都舞楽の祖である狛光高公で、社宝の舞楽面蘭陵王はここに祀られていた。
隣に御祭神の仁徳天皇の御製碑が建つ。
氷室神社
奈良県奈良市春日野町1−4
大和奈良 春日大社③
奈良市に鎮座する春日大社。御祭神は武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の四柱。
前回の参拝は第六十次式年造替の行われたちょうど2年前。もうそれほど経ったのかと思う。
一の鳥居
奈良公園では鹿が紅白の梅の下に集まっていた。
二の鳥居
前回は見逃した南門前の神石
午前中は春分祭の神事で特別参拝は中止していた。
参った後、御朱印をいただく。今は御創建千二百五十年の記念印が押される。
帰り道、手水の鹿と神鹿との奇跡のツーショットを撮れた。
春日大社国宝殿に初めて入る。
ちょうど「御創建千二百五十年記念展Ⅰ 伝説の名刀たち」が開催されていた。
思っていたより展示室は狭かった。
春日大社
奈良県奈良市春日野町160
文化財総合調査報告書 岐阜高賀山の信仰と造形
編集:成城大学仏像調査団
発行:成城大学(短期大学部)
発行日:2009年3月31日 非売品
ページ数:166ページ
高賀神社と那比新宮神社の文化財について調査報告書。神仏習合の名残のある神像や懸仏が多数残る。図版だけでなく高賀山信仰の歴史についても文化財の視点から考察している。
続きを読む 文化財総合調査報告書 岐阜高賀山の信仰と造形
家康公と全国の東照宮 泰平と激動の時代を結ぶ東照宮めぐり
著者:高藤晴俊
発行所:東京美術
発行日:1992年10月17日
ページ数:240ページ
全国の東照宮について書かれている一冊。東照宮について調べるにはまず持っていたほうが良い。
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続きを読む 家康公と全国の東照宮 泰平と激動の時代を結ぶ東照宮めぐり
賀茂別雷神社由緒略記
編集・発行:賀茂別雷神社社務所
発行日:1996年3月31日
ページ数:152ページ
通称上賀茂神社の神社略誌。平成6年の第四十一回式年遷宮と世界遺産登録を契機に企画されたようだ。頒布されたものか、関係者に配布されたものかは不明。
続きを読む 賀茂別雷神社由緒略記
近江大津 還来神社
大津市に鎮座する還来神社(もどろきじんじゃ)。御祭神は藤原旅子霊。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。
本殿にも書き置きの「還来大明神」の御朱印があった。
境内の由緒や授与品案内を見ると近年までは本務宮司がいたようだ、というより日付は今なので2家体制なのだろうか。
神社の社前を通る477号線は湖西から京都の鞍馬方面へ抜ける道で、滋賀ナンバーと京都ナンバーが両方通り、山中にしては交通量が非常に多い。
境内入口に赤い鳥居と社号標が建つ。
鳥居をくぐるとまず目の前に御神木の梛(マキ科)の木が祀られている。
御祭神の藤原旅子霊は第50代桓武天皇の后で、第53代淳和天皇の生母になる。当地は龍華荘という藤原氏の荘園で、旅子は当地で生まれ、遺言に「我が出生の地、比良の南麓に梛の大樹有り、その下に葬る可し」として祀られたという。
左に社務所が建つ。
梛の御神木の先に拝殿、本殿が並ぶ。拝殿はまだ冬支度のままだった。
本殿の左前に湯立竈
本殿の前に二の鳥居が建つ。
本殿に参る。
本殿の左には新しい社殿の日吉神社。
本殿の右に若宮神社(左)と下司神社
境内社は以上3社のみのようだが、本殿の左方にまるでお堂のような社殿がもうひとつあった。
本殿を囲む塀垣の右端に変わった燈籠?があり、左端にも同じようなものがあったが何だろうか。
還来神社
滋賀県大津市伊香立途中町518
近江大津 八所神社
大津市に鎮座する八所神社。御祭神は大己貴神、菊理姫神を主祭神とし、菅原道真公を配祀する。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。
南向きの境内入口で、夕方でもまだ明るかった。
鳥居をくぐると右に社務所が建っている。
社務所前に昨年の祭礼の様子が飾られている。それほど大きな集落には見えないのだが、流鏑馬も行われるようだ。
神域全体が森に囲まれ、階段の先に社殿が見える。
境内隅に御神木だった木だろうか。根元だけが祀られている。
階段を上ると拝殿が建つ。
拝殿の後ろの塀垣の中に本殿がある。
拝殿左には境内社の稲荷神社
本殿前の中門は開いていて、本殿が2つ並んで建つ。
右の本殿、こちらにはおそらく大己貴神、菊理姫神が祀られているのだろう。
昨年の台風で倒木があり、屋根が破損したという。もしかしたら下に祀られていた木だろうか。
右には八坂神社
左の本殿は菅原道真公を祀るのだろうか。
その左に多賀神社(右)と白髭神社が合わせ祀られている。
さらに横向きに左から磐滝神社、八幡神社の2社、中央は松尾神社・平尾神社・日吉神社の合祀社、右に愛宕社・道陸社、神明神社を祀る。
八所神社
滋賀県大津市伊香立下在地町1316
近江大津 融神社
大津市に鎮座する融神社(とおるじんじゃ)。御祭神は源融公を主祭神とし、大原金子命、大山咋神の配祀する。
嵯峨天皇の皇子源融公を祀る全国唯一の社で、荘園だった地に鎮座する。源融公は源氏物語の光源氏のモデルとも言われ、源氏物語ツアーで訪れる方もいるようだ。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。
参道入口に社号標が建つ。
木々の間を抜ける参道を行くと、石造と木製の2つの鳥居が建っている。
鳥居をくぐって右手に歌碑が建つ。室町時代の勅使参向の折に読まれた和歌らしい。
左手に社務所が建つ。
開放的な拝殿の先に本殿
拝殿に架かる額を見ると、最近でも舞が奉納されているようだ。
本殿が2つ並ぶ。右が源融公を祀る本殿、左が源融公の母、大原金子命を祀る摂社ということのようだ。
摂社の左、石塔の後ろに建つのは若宮神社
その隣に5社並び、左から諏訪神社、多賀神社、春日神社、稚姫神社、松尾神社。
本殿の右に八幡社
稲荷神社
隣に出雲神社。社に狐の顔のような朽ちた木造が祀られている。
本殿の裏に神明神社(右)と愛宕神社(左)
境内で見た境内社は11社だが、他に大己貴神社がどこかにあったようだ。
周囲の石積みの上を見ると、石が数個立っている。小椋神社で見た石造瑞垣のようなので、かつてはこの社にもあったのかもしれない。
さらに見ると、石積みの下の段に等間隔に石が積まれている。境内社の不明社が5社あるようなので、もしかしたらその基壇の跡かもしれない。
境内には他に子育地蔵のお堂が建っていた。
融神社
滋賀県大津市伊香立南庄町牟禮の岡山1846
近江大津 小椋神社
大津市に鎮座する小椋神社。御祭神は闇淤加美神。延喜式滋賀郡の論社。
比叡山ドライブウェイの北入口への途中にある。鳥居横には参拝者用駐車場がある。
鳥居の横に「式内 小椋神社」の社号標が建つ。
参道はゆるやかに下る。
進むと天神川に架かる赤い欄干の神橋を渡る。
最初に建つのは祓戸神社
拝殿前に御神木の大杉が並び立つ。
拝殿と奥の本殿は参道と直角に曲がって建つ。
拝殿の右角に神輿蔵が建つ。
その隣に湯立竈の後ろに大宮神社(右)と若宮神社(左)
大宮神社の御祭神は伊邪那美神。小椋神社より1年早い天安二年に当地に最も早く鎮座する。
若宮神社の御祭神は稚日女神。
若宮神社の隣に初代一の鳥居の一部が残っている。
大宮神社と若宮神社の裏手に石が並んでいる。
最初は石仏かと思って表面を見ていたが何も掘られていない。これが石造瑞垣という鎌倉時代の玉垣だという。
間の御供所の裏に神竹苑があり五葉笹が植えられている。
本殿に参る。
中門から玉垣の中をのぞくと、中央に小椋神社本殿、右に春日神社、左に菅原神社が建つ。
やはりこの本殿玉垣の裏手にも石造瑞垣が残る。
本殿前に小椋神社の旧社号「田所神社」の石造扁額が残る。
本殿前の神饌所の隣には経塚があり、「心経一○」と書かれている。
ここで神橋まで戻り社務所で御朱印をいただく。
本社と兼務社の雄琴神社の御朱印についてはあらかじめ情報を得ていたが、来てみると兼務社があと3社あることがわかったのですべていただく。時間がかかるのでその間に残る境内社をめぐる。
本社の横に建つのは多賀神社と塚本神社
本社の裏には仰霊社が建つ。
反対側に神力稲荷神社が建つ。その前に神苑がある。
境内一番奥に新宮神社(右)と今宮神社(左)が建つ。
新宮神社の御祭神は少彦名神、今宮神社は大穴持神。
新宮神社の脇に子安神社
裏に瀧と瀧宮神社がある。
今宮神社の脇に天照大神と豊受大神を祀る神明神社がある。
境内社の多い神社だった。
小椋神社
滋賀県大津市仰木町4-38-55
近江大津 雄琴神社
大津市に鎮座する雄琴神社。御祭神は大炊神今雄宿禰命。
御朱印は本務社の小椋神社でいただいた。
琵琶湖の西岸、琵琶湖に向かって鳥居が建っている。上り坂の参道の入口に「郷社 雄琴神社」の社号標が建つ。
坂を上っていくと鳥居が建っている。左に社務所が建つ。
最後に階段を上った平坦地に社殿が建つ。
開放的な拝殿
その拝殿の後ろに御垣に囲まれた本殿がある。
拝殿左の神饌所?に「御鎮座壱千五拾年記念大祭」の板が掛かる。昭和51年11月3日に行われたようだ。
中門の前で本殿に参る。
御垣の中には3殿建ち、中央に本殿が建つ。
本殿左に三峯神社。御祭神は大己貴命。
本殿右に樟本神社。御祭神は祟道尽敬天皇。
御垣の右、井戸の横に稲荷神社。御祭神は倉稲魂命、市杵島姫命、水速女命。
鳥居の右側に数社の境内社が建っている。
霊光社。御祭神は当宮に不動産の寄進をした八木氏の霊と日清・日露・太平洋戦争で戦没者された当町出身者のご英霊。
階段を上ったときに左から野神社、地主神社、牛尾神社が祀られている。
野神社の御祭神は野椎神。境内の由緒には祭神不詳となっている。
地主神社の御祭神は大物主神。もと字出口に鎮座していたという。
牛尾神社の御祭神は大山咋命荒魂、菅原道真公。
雄琴神社
滋賀県大津市雄琴2-10-1
近江蒲生 大嶋奥津嶋神社②
近江八幡市に鎮座する大嶋奥津嶋神社。御祭神は大國主命、奧津嶋比賣命。延喜式蒲生郡の大嶋神社、明神大社奥津嶋神社の2社の論社。
今回は2度目の参拝となった。
非常に天気の良い青空の広がる元で参る。
今日は何か行事があったようで、氏子の方が数人集まってきていた。忙しい中ではあったが、宮司宅で御朱印をいただいた。
大嶋奥津嶋神社
滋賀県近江八幡市北津田町529
近江蒲生 石部神社
旧安土町に鎮座する石部神社。御祭神は少彦名神、天照大神、高皇産靈神、大己貴命、櫛日方命。延喜式蒲生郡の論社。
安土城の百々橋口から登る。安土城が20年間に及ぶ発掘調査を行っていた頃まではこちらからも天守台まで登ることができたが、有料化されてからは神社から先は行き止まりとなっているので、訪れる人もまばらになった。
天主への急な階段を少し登ると神社への入口がある。
鳥居の横に「式内 石部神社」の社号標が建つ。
手水舎の横には磐座
鳥居の横には御神木がある。
森に囲まれた中に南向きに社殿が建ち、開放的な拝殿が建つ。
奥に本殿と右に境内社が一社。
本殿に参る。
本殿にも「式内 石部神社」の扁額が掛かる。
境内社の社名はわからない。横に石地蔵が祀られている。
石部神社
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6222
近江彦根 阿自岐神社行宮所
彦根市に鎮座する阿自岐神社。
集落内を流れる安食川のほとりに神社は鎮座する。
鳥居と社旗ポールが建つ入口に社号標や扁額はない。
鳥居の先に石碑が建つ。
「阿自岐神社行宮所」と書かれた石碑。
犬上郡式内社の阿自岐神社を訪ねたつもりだったが間違えたらしい。阿自岐神社はここから西の豊郷町に鎮座し、太堂町は氏子地区になる。
祭礼に御旅所として使用されることもあるのだろうか。
太堂町から少し北上したところから北東に山々が拝めた。
右に伊吹山、中央に遠く雪を頂くのは能郷白山だろうか。左奥にも雪を頂く山がひとつ見える。
阿自岐神社行宮所
滋賀県彦根市太堂町
近江彦根 河瀬神社
彦根市に鎮座する河瀬神社。御祭神は大名牟遲神、品陀別神、大山咋神。延喜式神崎郡川桁神社の論社。
社前南西方角に参道が延びる。
鳥居の横に「郷社 河瀬神社」の社号標が建つ。
境内の右側に社務所
左側に倉が建つ。
開放的な拝殿
拝殿には戦後の馬の絵馬2枚と、この明治天皇の何かの場面を描いた絵馬が掛かる。
本殿に参る。
本殿の扉に鮮やかに獅子と狛犬が描かれている。
拝殿左の建物は神楽殿かと思ったが神饌所のようだ。
静寂の神社らしい神域。社前に宮司宅らしいお宅を見つけたがあいにく留守で御朱印は確認できなかった。
河瀬神社
滋賀県彦根市川瀬馬場町480-1
近江彦根 高宮神社
彦根市に鎮座する高宮神社。御祭神は天津日高日子番能邇邇芸命を主祭神とし、木花之佐久夜毘賣命を配祀する。
表参道は東向き
鳥居の横に「郷社 髙宮神社」の社号標が建つ。
長い参道を歩いて行くと、右手に春季例祭の写真が飾られている。太鼓神輿という変わった神輿がでるようだ。
参道途中に社務所もあり、帰りに御朱印をいただいた。
随神門
門には随神として左大臣、右大臣が阿吽として奉納されている。
随神門右前の笠砂苑と称する神苑の中に芭蕉の句碑が建っている。
「をりをりに伊吹を見てや冬籠りはせ越」
元は随神門左に建てられていたようだ。
随神門をくぐると広い境内が広がっている。
拝殿に参る。
拝殿の前に紅白の梅が植えられていて春めいた雰囲気
本殿は玉垣に囲まれている。
拝殿右に神輿庫
拝殿右に境内社が並んでいる。瑞穂神社と恵比須神社
右隣に垂加神社。御祭神は垂加神社の山崎闇斎命。
随神門を入ってすぐ左に雅喜苑と称する神苑
神苑の横に絵馬殿が建ち
1枚の絵馬が掛けられいる。
この絵馬殿に続くのが南参道
表参道の前を旧中山道が通っている。中山道では二番目に大きな宿場町だった。
参拝後に少し散策する。
高宮宿に多賀大社の一の鳥居が建っている。青蓮院門跡尊純法親王の書いた扁額が掲げられている。多賀大社までは3キロの道のり。
宿場を散策中、犬上川のほとりに高宮神社の御旅所を見つけた。
さいかち地蔵の横にある。
高宮神社
滋賀県彦根市高宮町1876
近江彦根 都惠神社
彦根市に鎮座する都惠神社。御祭神は大国主神。延喜式犬上郡都惠神社の論社。
境内は南向きで、鳥居と右に「式内 都惠神社」と書かれた標柱が建つ。
境内の右手に社務所が建つ。
拝殿に参る。
参っていると氏子さんが散歩に来た。式内社を巡っているのだと話すと、ここは多賀大社に関係が深い古社だが、拝殿の額(俳句額か)も見えなくなって寂れてしまって、と言われていた。
拝殿の後ろに本殿が建つ。
本殿は覆屋に入っている。
社殿には犬上川が流れ、高い堤防の上に道路が通っている。境内を見渡すと、かつてはもっと深い森に囲まれていたのだろう。
都惠神社
滋賀県彦根市竹ヶ鼻町256
近江彦根 彦根神社
彦根市に鎮座する彦根神社。御祭神は活津彦根命。延喜式坂田郡岡神社の論社。
西向きに一の鳥居が建つ。通りは住宅地の狭い路地。
境内は一の鳥居から少しずれているが、同じく西向きにある。
入口右に境内で一番大きいたぶん御神木が立つ。落雷だろうか何度か折れているようだが、元気に枝が延びている。
朝方だったので朝日がまぶしい。二の鳥居の先に拝殿が建つ。
手水舎は境内左(北)入口に建っている。
境内の左手に地域の自治会館。社務所を兼ねているのだろう。
鳥居をくぐると右手に神楽殿が建つ。梅が見頃を迎えようとしている。
拝殿に参る。
拝殿内には絵馬が多く掛かっている。
拝殿の後ろの玉垣の中に2つの本殿が並んで建っている。中門は真新しく、平成の改修事業で昨年新しくなったようだ。
左の本殿が御祭神が祀られている。
右の本殿が境内社の岡神社で御祭神は素盞嗚命。論社の根拠がこの境内社だろうか。
本殿が瓦葺なのに対し、境内社は銅板葺になっている。
本殿の右に寄付碑が建っているが、手前の1本だけは違うようだ。
「彦根神社常」と書かれた嘉永七年の石碑。元はもっと高い常夜灯だったようだ。火袋は構成の補遺か、色が違う。
彦根神社
滋賀県彦根市後三条町121
富士・御嶽と中部霊山 山岳宗教史研究叢書9
編著者:鈴木昭英
発行所:名著出版
発行日:1978年4月5日
ページ数:592ページ
定価:5,800円
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日光山と関東の修験道 山岳宗教史研究叢書8
編著者:宮田登、宮本袈裟雄
発行所:名著出版
発行日:1979年7月30日
ページ数:588ページ
定価:5,800円
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