若狭三方 常神社

常神社

若狭町に鎮座する常神社。御祭神は神功皇后を主祭神とする。延喜式三方郡の比定社。

常神社

常神半島を通る道路以外は深い森の広がる中、一番奥の集落より手前に鎮座する。

常神社

入口に「式内 常神社」の社号標が建ち、鳥居と手水舎が並んで建つ。

常神社

鳥居をくぐると、右手に社務所?が建つ。屋根の隅に据えられた波を表現したような鬼瓦は手水舎にも同じものが上がっていた。

常神社

二の鳥居には「常神社」の扁額がかかり、階段の先に社殿が建つ。

常神社

階段を上るとギリギリに拝殿が建つ。

常神社

拝殿に参る。鈴の紐が多い。

常神社

拝殿と本殿前に「常神社」の扁額がかかる。

常神社

奥行きギリギリに建てられた拝殿と本殿

常神社

下の境内には宝物殿が建つ。

常神社

宝物殿前にコンクリート製の倉庫か何か?と思ったら

常神社

中に五輪塔や宝篋印塔が数基納められていた。もともと境内にあったものか、周辺から集められたものか、いずれにしても信仰の深さを感じる。道路から見ると反対側なので気づきにくい。

常神社

常神社は常神半島の先端に浮かぶ御神島にもともと鎮座していたという。御祭神の降臨地として旧来信仰対象となってきた。

常神社

実は常神社に向かう途中、行き過ぎて先端まで行ってしまった。

常神社

折角行ったので狭い路地を抜け「常神のソテツ」を見に行った。

常神社

樹齢千年以上と言われる大蘇鉄で、日本北限にあたる。自生か植栽かははっきりしないというが、常神社の信仰にも関係していたのかと想像が膨らむ。

常神社
福井県三方上中郡若狭町常神10-2

若狭小浜 彌和神社

彌和神社

小浜市に鎮座する彌和神社。御祭神は三輪大歳彦明神。延喜式遠敷郡の論社。

彌和神社

旧上中町に隣接する小浜市宮川地区にあり、六地蔵堂の横に「式内 彌和神社」の社号標が建つ。

彌和神社

神社は拝所があるのみ

彌和神社

裏手にまわると地区の氏神の八幡神社が鎮座する。彌和神社も八幡神社の氏子により整備されている。

彌和神社

階段の最初の踊り場に境内社が1社と、「権現の神」と書かれた宝篋印塔がある。

彌和神社

次の踊り場には「愛宕神社遥拝所」と書かれた小祠。

彌和神社

中腹の平場には八幡神社本殿の入った覆屋。

彌和神社

八幡神社本殿

彌和神社

帰りにあらためて拝所を見る。山の麓に山に向かって設けられている。

彌和神社

野木山という343.6mの山だが、地元では大戸山とも呼び彌和神社の御神体山のようだ。

彌和神社
福井県小浜市加茂19-11

若狭上中 波古神社

波古神社

若狭町に鎮座する波古神社。御祭神は波邇夜須毘古命を主祭神とし、、天照大御神、伊弉册尊を配祀する。延喜式遠敷郡の比定社。

波古神社

参道に神旗ポールが建っている。

波古神社

境内入口に「波古神社」の扁額がかかる鳥居と「式内村社 波古神社」と書かれた社号標が建つ。

波古神社

鳥居をくぐりまっすぐ進むと拝殿が建つ。

波古神社

拝殿は冬囲いがされ、後ろに本殿が建っている。

波古神社

拝殿左に不動宮が建つ。かつては御神木の根元に祀られていたようだが、今は倒れてしまったのか?または祀る場所が変わったのか。

波古神社

一段高い場所に建つ本殿に参る。

波古神社

庇付き覆屋に本殿が入っている。

波古神社

本殿には「箱大明神」の扁額がかかる。
波邇夜須毘古ノ神(社主宮、式内波古社)、天照大御神(神明宮)、伊弉冊尊(大将宮)の三社が合祀されている。

波古神社

本殿左後ろには「祇園神社」の扁額がかかる祇園社(左)と「天満大神」の扁額がかかる天満宮。

波古神社

本殿左後ろには奥ノ院が建つ。奥ノ院には波邇夜須毘売ノ神が祀られている。主祭神と奥の院祭神が夫婦というのが珍しい。

波古神社

本殿左に六所大明神を祀る田中権現社と、手前に山神社

波古神社
福井県三方上中郡若狭町堤18森脇16

若狭三方 恵比須神社

恵比須神社

若狭町に鎮座する恵比須神社。蛭子大神を主祭神とし、陶津耳命、大國主命を配祀する。延喜式三方郡須部神社の論社。

恵比須神社

国道から北の集落へ入る道路に燈籠が建っている。

恵比須神社

進むと明治五年の燈籠と昭和三年の社号標。須部神社と書かれている。

恵比須神社

その燈籠から神社は西へ曲がる。途中の道ばたに石仏や五輪塔を集めた場所があった。

恵比須神社

神旗ポールを過ぎると一の鳥居が建つ。

恵比須神社

さらに進むと境内入口に二の鳥居が建ち、「恵比須大神」の扁額がかかる。

恵比須神社

鳥居の裏に「寿命石」と書かれた巨石と覆い被さるような巨木がある。

恵比須神社

表参道は鳥居から左に折れ、さらに右に折れる。

恵比須神社

朱色が鮮やかな三の鳥居は正保二年(1645)に若狭藩主酒井忠勝公が寄進したもの。
階段の先に割拝殿が建つ。

恵比須神社

割拝殿をくぐると屋根付き廊下を通り拝殿で参る。

恵比須神社

割拝殿の左には神輿

恵比須神社

右は授与所になっている。

恵比須神社

本殿は拝殿と幣殿でつながる。

恵比須神社

拝殿横に鎮座する狛犬は少し潰れた顔だが、見ていると段々愛らしく見えてくる。

恵比須神社

本殿の周りを時計回りに境内社などに参拝する。
恵比須さんということもあってか、鯛の銅像が奉納されている。

恵比須神社

「少彦名命」の扁額がかかる少彦名社。

恵比須神社

天満宮。以上二社が本殿の左に鎮座する。

恵比須神社

階段の途中に「倉稲魂命」の扁額のかかる稲荷社

恵比須神社

階段の上には皇大神宮

恵比須神社

本殿右後ろ角に日枝社が建つ。

恵比須神社

その裏に宮司宅があり、その途上に「西神社 是ヨリ三丁」という燈籠がある。文化三年の銘が入っているので藩政期はやはり「えびすじんじゃ」のほうが通称として通っていたようだ。

恵比須神社

本殿の右に八幡宮

恵比須神社

「大國主命」の扁額がかかる大國主社の二社が建つ。

恵比須神社

一段下に養老年間から残っているという井戸がある。

恵比須神社

井戸近くの境内社には扁額がないが水神だろうか

恵比須神社

授与所で御朱印をいただく。かつては「須部神社」の朱印を押していたこともあったようだが、現在は「恵比須神社」に変わっている。
えびす飴が売っていたので袋を買ってきた。おいしい飴だった。樽のほうも気になるなー

恵比須神社

境内入口に建つ建物はなんだろうか?と思っていたが

恵比須神社

廊下と建物の形状から能舞台かとも思ったが、中をのぞくと松の絵もあるしやはり能舞台のようだ。

恵比須神社
福井県三方上中郡若狭町末野字神ヶ谷36-11

若狭三方 闇見神社

闇見神社

若狭町に鎮座する闇見神社。御祭神は沙本之大闇見戸賣命を主祭神とし、菅原道眞公と天照大神を配祀する。境内の御由緒には沙本之大闇見戸売命、菅原道真公、上下宮が祭神で、明治42年に近隣の六社を合祀したと書かれている。上下宮とは賀茂の上下神のことだろう。延喜式三方郡の比定社。

闇見神社

参道が東の山手に延びる。

闇見神社

振り向くと西にも参道が続いているようだったので、参拝後に行ってみた。

闇見神社

集落内に「郷社 式内 闇見神社」という社号標が建つ。

闇見神社

近くには若狭天神と呼ばれる当社に牛の石像が奉納されている。

闇見神社

闇見神社から滋賀県高島市の酒波寺若剱神社への峠道「近江坂古道」の起点となっているようだ。

闇見神社

鳥居の脇に大きな木がたっている。社叢は深い。

闇見神社

鳥居の先には階段が続く。

闇見神社

階段の途中、左手に中はほとんど空洞となっているが、御神木が霊気を放っている。

闇見神社

階段を上がると正面に拝殿。ここで4月5日王の舞が奉納される。

闇見神社

左手に社務所

闇見神社

右手に祈祷所と書かれた旧社務所が建つ。

闇見神社

祈祷所の中に、木像の大きな牛が奉納され、授与品も置いてある。御朱印も書き置きがあるはずだったが、今日は売り切れ。神職に電話したが、今日は用事があるということでまたの機会にする。

闇見神社

拝殿の後ろ、一段高い場所に本殿が建つ。

闇見神社

拝所付きの覆屋の中に本殿が鎮座する。

闇見神社

中央に「闇見神社」、右に「天満大神」、左に「天照皇大神」の扁額がかかる。
本殿に参る。

闇見神社
福井県三方上中郡若狭町成願寺字御手洗水12-7

若狭三方 能登神社

能登神社

若狭町に鎮座する能登神社。御祭神は大入杵命を主祭神とし、誉田別命を配祀、大山祇命、大山咋命、加茂大神、大鷦鷯命を合祀する。延喜式三方郡の比定社。

主祭神の大入杵命は、第10代崇神天皇の皇子で能登臣の祖とされる。彌美神社の主祭神の室毘古王とは、従兄弟になるという。

能登神社

参道は西から東へ延びる。集落の中に「村社 式内 能登神社」の社号標と燈籠が建つ。

能登神社

参道途中に国道27号線が横切っているが集落内を通る道路がかつてのメイン道路なのだろう。

能登神社

参道を進むと神旗ポールが国道の手前と奥に2組ある。

能登神社

社叢の入口に鳥居が建ち、鳥居の前を八幡川が流れ、八幡橋がかかっている。橋名からわかるように配祀された八幡神のほうが表に出た時代があった。

能登神社

社叢は深く、大きな木も多い。

能登神社

鳥居の先には広い境内がひろがる。

能登神社

境内右手に手水舎、社務所が建つ。

能登神社

社殿は西向き。階段をのぼると拝殿が建つ。

能登神社

4月15日の春季例祭には王の舞が舞われる拝殿

能登神社

本殿も拝殿同様、常時雪除けのトタンを付けたままになっている。

能登神社
福井県三方上中郡若狭町能登野字森ノ本19-3

若狭三方 天神社

天神社

若狭町に鎮座する天神社。御祭神は菅原道真公。延喜式三方郡山都田神社の論社。

天神社

最初参道途中からアクセスしたが、集落内に参道が通り、入口に「村社 天神社」の社号標が建つ。

天神社

参道は杉並木になっているが、あまり手入れ(枝打ち)はされていない。

天神社

参道を行くと鳥居の前に鳥獣柵がある。

天神社

開けて入ると鳥居の先の石段の向こうに社殿が見えてくる。

天神社

社殿と思ったものは覆屋だった。

天神社

中に同規模の本殿が2つ並んでいる。
右に梅鉢紋が付いているのが天神社、左が山王社。

天神社

右の壁に牛の絵馬がかかる。銅像や石像ではなく絵馬で牛が奉納されているのはあまり見ない。

天神社

左の壁の絵馬は枠が壊れているが、山王社の神使、猿のようである。

天神社

境内には他に建物はないが、右手の森の中に「奉焼地」という石に囲まれた場所があった。
「奉焼」とは戦中に軍旗を燃やしたことをいうようだ。

天神社

その後ろに石像が埋もれている。2つの仏像のようだが風化していて判別できない。

天神社
福井県三方上中郡若狭町佐古22

若狭三方 彌美神社

彌美神社

美浜町に鎮座する彌美神社。御祭神は室比古王、建御雷神、天兒屋根命、布都主神、比咩大神、大山祇命。
延喜式三方郡の比定社。

彌美神社

神社からかなり西に行った所に社号標が建つ。「式内 縣社 彌美神社」と書かれている。

彌美神社

近くに建つ看板は若狭地方の数社のみに伝わる王の舞。この社では5月1日に行われる。

彌美神社

一の鳥居の前に石碑が建つ。

彌美神社

東側は六地蔵が浮き彫りされている。西側には五輪塔が掘られている。

彌美神社

鳥居の先を行くと階段を登り参道が延びる。

彌美神社

参道の右側に宮司宅、

彌美神社

社務所が並び

彌美神社

さらに行くと四脚門の二の鳥居が建つ。

彌美神社

鳥居をくぐり左方の大きな木の下に石碑が建っている。

彌美神社

「皇孫ニニギノ尊宮殿の郷」
天孫降臨神話の中にある「笠沙の御前」は常神半島と解釈して、宮代の地名が宮殿の存在を示すという説があるようです。

彌美神社

右手には神楽殿

彌美神社

階段を上ると拝殿が建つ。

彌美神社

拝殿の左に境内社が1社。

彌美神社

拝殿の左前に樹齢約700年の杉の御神木が立つ。

彌美神社

本殿は拝殿の後方に独立して建つ。右に境内社が1社ある。

彌美神社

本殿に参る。

彌美神社

本殿に書き置きの御朱印があったのでとりあえずいただく。

彌美神社

境内に南接して園林寺という寺が建っている。
もと別当寺だったか、塔頭だったかのか分からないが、

彌美神社

寺の境内にも社が数社あり、一番奥の社に雨宝童子が祀られているといい、この像が天照大神が日向に下向した姿であるとか、ニニギノ尊の姿であるとか言われている。

境内を散策している内に、宮司さんが本殿にいらしたので御朱印をお願いして書き置きは返し、入口の社務所まで戻って御朱印をいただいた。

彌美神社
福井県三方郡美浜町宮代7森下2

若狭三方 伊牟移神社

伊牟移神社

美浜町に鎮座する伊牟移神社。御祭神は國常立命を主祭神とし、伊弉册尊、誉田別命、天津兒屋根命、市姫大神、誉田別命、大日孁貴命、伊弉諾尊、建御名方命を配祀し合祀社の御祭神が多い。延喜式三方郡の論社だが、合祀した射矢神社を論社としているらしい。当地は改称前の金銀子神社の鎮座地で、射矢神社は伊屋山の山頂に鎮座していた。

伊牟移神社

美浜町役場に隣接し駐車場には困らない。
参道は西に延びていて、南にはすぐ田が広がっている。入口に「式内 村社 伊牟移神社」と書かれた社号標が建つ。

伊牟移神社

参道を行くと燈籠と鳥居が建つ。

伊牟移神社

鳥居の先、社叢に包まれるように社殿が建っている。

伊牟移神社

拝殿に参る。

伊牟移神社

拝殿前に2本の杉が高く聳える。田の中にあって社叢の森は目立つ。

伊牟移神社

拝殿背後の本殿は覆屋の中にあるようだ。

伊牟移神社

拝殿右に境内社が1社ある。

伊牟移神社

神馬舎には栗毛の馬が納められている。伏見宮家御下賜品のようだ。

伊牟移神社

到着した頃から地元の方が集まってきていましたが、境内の清掃でもするのかと思っていたら、ちょうど今から拝殿の冬支度をするところだった。お邪魔になってはいけないので帰ることにする。

伊牟移神社
福井県三方郡美浜町郷市25-16

若狭三方 木野神社

木野神社

美浜町に鎮座する木野神社。御祭神は天日方奇日方命を主祭神とし、應神天皇、二王ノ大神、大山積命を配祀する。延喜式三方郡の論社。

木野神社

集落の公民館広場の角に社号標が建っている。

木野神社

「村社 式内 木野神社」と書かれた社号標

木野神社

公民館に車を停め、少し歩く。踏切の先に鳥居が見える。

木野神社

一の鳥居と神旗ポールが1本。

木野神社

車道と平行する参道を行くと、少し車通りの多い通りに地下道があった。
どうも地下道が参道の続きらしい。

木野神社

地下道を行くと出口に鳥獣柵

木野神社

開けて入ると、もう1本神旗ポールが建っている。

木野神社

石橋を渡ると「式内 木野神社」の額がかかる二の鳥居。

木野神社

鳥居をくぐると左に大木があった。

木野神社

参道を行くと神門の前にも鳥獣柵があった。

木野神社

開けて神門をくぐると拝殿が建つ。拝殿は雪囲いがされている。

木野神社

拝殿の後ろに一段高く本殿が建っている。

木野神社

覆屋の中の本殿に参ることができた。

木野神社
福井県三方郡美浜町木野7-6