四阿山山頂に建つ山家神社奥宮。御祭神は大己貴命、菊理姫命、伊邪那美命、日本武尊。
11月から5月までの登拝では墨書きが「白山大権現」になる。
来年は四阿山開山千三百年であり、2年かけて複数の登拝道を行く計画。
今回は長野県と群馬県の県境になる鳥居峠(1362m)から登ることにする。
鳥居峠口から長野側に少し行った場所に「四阿山」の扁額がかかる石鳥居が建つ。
この先は今は使われなくなった登拝道が続いていたという。
鳥居峠口から20分ほど未舗装の道を進むと駐車場がある。
準備をして9時過ぎ登り始める。
登拝道の途中には石祠がいくつも残っている。後で山家神社で聞いたところによると、藩政期に奉納された120社ほどあった末社群で、大明神と呼ばれたものが大部分なので神仏分離以降だんだん忘れられた存在となった。
30分ほど登ったところにある東花童子社もそのひとつ。
「花童子宮跡」の石碑が建ち、群馬(上州)側の中宮の位置づけとなる。
山家神社で写真を見せると、「東花童子」の御朱印がいただける。
宮の建っていた平地とそれを囲む石積みが残る。
今日は寒波襲来直前の絶好の日和で、風が強かったことで雲も少なく青空が広がっていた。
冠雪した北アルプスがとても美しかった。
登拝道は途中、岩が向きだしの場所もある。
絶好の景色や登拝道をじっくり楽しみながら、やがて3時間経過しようかというところで、菅平高原からの道と合流し、木道を山頂へと向かう。
まずは長野側の奥宮(信濃社)
南側以外を石塁に囲まれている。
奥に群馬側の奥宮(上毛社)
北側のみ石塁が積まれている。
今日は四方の山々がとてもきれいに見えたが、南側を凝視するとうっすらと富士山が見えた。
最大望遠で撮ったのがこの写真。遠くても流石の存在感!
昼食をとりながら休憩後、根子岳に向かう。途中うっすらと積雪がでてきた。道も濡れていて滑りやすい。
根子岳が見えたところで、まだまだ距離あるし、戻る体力を考えて今回は断念した。
帰りも浅間山がきれいに見えた。
途中分岐を登った道(東花童子経由)とは別の道を下り、的岩に出る。
岩脈が数百メートル続いているといい、修験道の修行には最高な場所だと感じる。
午後3時駐車場に戻ってくる。最高の天候に恵まれた良い登拝になった。
山家神社に参拝し、御朱印をいただく。
山家神社奥宮(四阿山山頂)
長野県上田市真田町・群馬県吾妻郡嬬恋村