新居浜市に鎮座する黒嶋神宮。御祭神は大山祇神、木花咲耶姫命、天御中主神。延喜式新居郡黒嶋神社の比定社。
現在は地続きになっている黒島だが、西側を工業地域として埋め立てした結果であり、東には大島が沖に浮かんでいる。
港沿いに路地を入っていくと道はだんだん狭くなっていく。神社前の参道に「式内 黒嶋神宮」の社号標が建つ。
境内へは階段を上っていく。
一区切り階段を上ると右手に社務所がある。参拝後に寄ってみたが留守だった。ちょうど境内の掃除を始める氏子の方がいたので、お話を聞くと数年前に宮司が亡くなったそうだ。今は氏子の方が交替で管理しているという。
鳥居の先、階段の向こうに社殿が見える。鳥居の扁額は「黒嶋神社」。
平成13年3月の芸予地震で鳥居が崩壊し、1年で復興したようだ。
階段を上がると社殿まで意外に広い空間が広がる。境内には天然記念物のツバキの群生林が広がる。
拝殿に参る。
賽銭箱の上に三色之宝珠
拝殿左に鰐石。初め陰陽石かと思っていたが、秀吉の朝鮮出兵のときに黒島から参加した3名の水夫が持ち帰ったものという。
本殿左に境内社の若宮神社
本殿には凝った彫刻が施されている。
参道右に境内社が並ぶ。
天神社
稲荷神社
松尾神社
石長姫神社
本殿裏には猿田彦神社他、陶器の社がたくさん並んでいる。
帰り、参道の先に三角形の秀麗な山が見えた。赤星山のようだ。
黒嶋神宮
愛媛県新居浜市黒島107