あわら市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根命。延喜式坂井郡保曾呂伎神社の論社。
入口は東の集落側で道は狭い。
急な階段を上って境内に入る。入口に鳥居と社号標。「指定村社 式内 春日神社」と書かれている。
鳥居には扁額がないが直接「春日大明神」と書かれている。貞享五年の銘がある。
鳥居をくぐると右に折れ、東向きに社殿は鎮座する。
拝殿に参る。
それにしても注連縄が短い。
拝殿左に注連縄をされた大岩があり、背後に境内社が一社。
境内にはかつて義賢仙人が乳の出の少ない婦女のために祈願して湧出したものと伝えられる「神乳水池」があったといい、拝殿右に井戸が作られ祀られている。
下から見上げたときにも朱色の鳥居が見えて気になったが、拝殿右をさらに上った平地に稲荷社が祀られている。
小さな石祠で、屋根が前に落ちていた。左に不動明神の石造が奉安されている。
稲荷社の前からは細呂木の集落が見える。
春日神社
福井県あわら市細呂木22-7
坂井市に鎮座する八幡神社。御祭神は品陀和気命を主祭神とする。延喜式坂井郡布久漏神社の論社。
社殿は西向き。境内に植えられた桜が満開で美しい。春祭りが近いのか大きな幟も立っている。
鳥居の右に社号標、左に「式内 布久漏神社」(昭和三十五年奉納)の石碑が立っている。
境内に入って右にかつて土俵だったような高まりが残っている。
拝殿に参る。
拝殿に掛かる扁額は「八幡宮」、福井市出身の政治家加藤寛治の謹書によるもの。
拝殿左に立つ旗は「布久漏神社」。氏子にも式内社であることが知られているようだ。
本殿左に入るのは石造六重層塔。前の燈籠は宝暦七年の銘がある。
笏谷石で作られ、本来は九層あったと考えられている鎌倉期の石塔。軸部正面には仏像、他三面には梵字が書かれている。
八幡神社
福井県坂井市春江町針原23-19
鯖江市に鎮座する白山神社。御祭神は伊弉册尊を主祭神とし、磐長姫命、天御中主命を合祀する。延喜式丹生郡長岡神社の論社。
社殿は南向き。境内入口に鳥居と「村社 白山神社」と書かれた社号の石碑。
参道を進み、階段の両側に一際高い杉の木が立っている。
参道途中の二の鳥居
扁額はないが、鳥居に直接「白山権現」と書かれている。
社殿はコンクリート造り。宝物殿のようだ。前に燈籠と狛犬が対で置かれている。
今日は境内左の桜が満開できれいだった。
白山神社
福井県鯖江市米岡町1-18
鯖江市に鎮座する石田神社。御祭神は大日孁貴尊を主祭神とし、誉田別尊、大己貴命、少彦名命、鵜鵜葺不合尊を配祀する。延喜式坂井郡の論社。
社前に通るまっすぐの道路の先に鳥居が見えた。木製の一の鳥居。道路の両側は住宅や店が建っているが、かつては参道だったのだろう。
交差点まで来ると「郷社 石田神社」の社号標と大燈籠が建っている。
境内入口の鳥居の両側に幟立が立っている。鳥居には享保の銘が入っているが年が読み取れない。
鳥居の扁額は旧社号「八幡宮」のまま。参道は途中やや左に曲がっている。
拝殿に参る。
入口にも扁額は掛かっているが、拝殿内を覗くと中の扁額は東郷平八郎謹書だった。
参道の左方に少し盛り上がった場所があり、かつては土俵だったくらいの大きさ
本殿は弊殿に続く覆屋の中
本殿の左右に石祠が建っている。祠前の燈籠は元禄十六年の銘があった。
拝殿右に境内社の稲荷神社が建っている。
石田神社
福井県鯖江市石田上町44-1
越前市に鎮座する鵜甘神社。御祭神は應神天皇を主祭神とし、神功皇后、武内宿禰、火産巣日神を配祀する。延喜式今立郡の論社。
集落の入口に幟立が立っている。道路に沿って西方向に鳥居と、山麓にも鳥居が見える。
1本集落内に道路を進むと一の鳥居が立つ。横に「式内 鵜甘神社」の社号標。
さらに山の方へ進むと境内入口に二の鳥居が建つ。
社殿前に階段、入口に狛犬が奉斎される。両側には背の高い杉の木。ちょっと左右の均衡が取れていない。
階段途中に建つ燈籠には文化十二年の銘がある。
社殿・境内改修は平成十二年というが、拝殿を囲むパイプもその結果なのか。
拝殿に参る。拝殿前の扁額は福井市出身の政治家岡田啓介の揮毫
拝殿内にも扁額が掛かっている。
本殿は弊殿でつながる覆屋の中にある。
本殿左に住吉神社。
右に社務所が建つ。
鵜甘神社
福井県越前市片屋町9-2
越前市に鎮座する神明神社。御祭神は天照皇太御神。延喜式丹生郡大山御板神社の論社。
車通りも多い交差点の南東角に南向きに鎮座する。1本植えられた桜が満開になっていた。
拝殿前に狛犬。拝殿に参る。
拝殿の後方に本殿が建つ。
明治41年に楠町の伏拝神社と合併し、昭和の末に上総社に一端合祀された河野町菅谷の神社を分祀したという。
拝殿左にころり観音堂が建つ。
中には一体の観音の石仏と二体の地蔵の石仏が祀られていた。
野ざらしの観音様を村の神社の前で祀ったのが始まりという。
神明神社
福井県越前市三ツ口町122
越前市に鎮座する雷神社。御祭神は大山祇命、天照皇大神を主祭神とし、廣端大神、雄碓命を合祀する。延喜式丹生郡の論社。
社殿は南向き。幟立の先に鳥居が建つ。
鳥居と社号標。社号標には「式内 雷神社」
鳥居の先、吉野瀬川に架かる橋は「雷橋」。吉野瀬川沿いには桜が植えられているところが多く、桜の名所となっているようです。東に見える山は手前が妙法寺山、奥が日野山だろうか。
橋を渡ると、参道両側に燈籠が立ち並び、その外側が杉並木となっていて神域にいざなう。
拝殿前には両側に特に高い杉が立つ。
拝殿に参る。
拝殿には入れなかったが、中をのぞくと中に扁額が掛かっている。
本殿左に天神社。
右に秋葉宮、八幡宮、庚申宮の合祭殿。
雷神社
福井県越前市広瀬町字宮谷82-13
越前市に鎮座する酒列神社。御祭神は少名彦尊。越前國丹生郡麻氣神社の論社。
集落の中に神旗竿が立っているが、肝心の社殿がすぐには見つからなかった。
ようやく丘の上に社殿を見つけました。社号標も鳥居もない参道。
階段の先に社殿が見える。
拝殿。前に狛犬の代わりなのか小石が2個置かれている。
拝殿の後ろは出っ張りがない。本殿は拝殿内に奉安されているのか。
前に参拝した兄子神社は中に入れたので、戸を開けてみると中に入れた。正面に3つの扉があるが、鏡が直接奉安されている形式だろうか。それにしても両脇には何が祀られているのだろうか。
拝殿内には馬の絵馬が数枚掛けられていた。奉納の1枚は参道石段、もう1枚は大幟と猿公。猿公って何だろうか?狛犬のような狛猿だろうか。
酒列神社
福井県越前市牧町16-1
越前市に鎮座する兄子神社。御祭神は穴穗尊。延喜式丹生郡の論社。
谷間を開いて集落が続いている。集落の西(海側)に川が流れている。
後で話を聞いたところ、常住は2軒になってしまったといい過疎が進むばかりという。生計は林業と集落の奥(北)に段々の田が開かれていて、比較的裕福な暮らしを送れたそうだ。「今は木が二束三文でね。若い者はみんな出て行った。」と
集落から東の山に向かって階段が延び、途中に鳥居が見える。
道も狭かったので留守だと思って広い空き地に車を停めさせてもらったが、戻ってきたらおばあさんが待っていたので、お礼を言ってしばらく話をしていた。
長い階段。途中の両側にも以前は家があったそうだ。
階段途中に鳥居。よく見ると朱色が残っている。
階段を上っていると、オーッと
段に蛇が休んでいた。大人しいのだったので避けて通る。もう動物に遭遇する季節になった。
上っていくと、参道は北に折れ、社殿正面に出る。境内は周囲を杉に囲まれている。笹は今でも多く自生しているが、昔はもっと多かったそうだ。
拝殿は西向き。戸が閉まっているので拝殿前で参る。
ここで一度帰ったのだが、下りるとおばあさんに会った。
話をしていると、拝殿の戸は開くので中で参ってくるといいと言われた。昨年も同市のどこかの保育園児がバスでやってきて、ゾロゾロと階段を上っていったという。
もう一度上がると、確かに戸は開いた。年寄りばかり長い間上がっていないという拝殿は少し埃っぽかったが、両脇に随神を奉斎し、中央に本殿が見える。
あらためて本殿に参る。本殿は彫刻が複数付いている。
拝殿には絵馬も複数掛けられており、武者絵が多い。本殿といい、絵馬といい、往時の集落の繁栄ぶりを見る思いがし、過疎により荒廃を待つばかりなのは残念である。
兄子神社
福井県越前市安戸町41-3
敦賀市に鎮座する金山彦神社。御祭神は金山毘古神。文徳実録に記載の金山彦神の論社とされる。
社殿は南向き。境内の桜が満開できれいでした。
社号標の横には国史見在社としての由緒を記載している。
境内の南東隅にハゼノキが立っている。
社号標の後ろ辺りに社がひとつ。中には石板らしきものが祀られているが、地蔵堂のようだ。
境内の中程に鳥居が立ち、前に狛犬がいる。
境内には大木が多い。
拝殿。中は何も置いていなくきれいに整理されている。
鳥居から拝殿、本殿と直線上に並ぶが、広い境内が住宅地の中で残されているのには驚く。
覆屋に入る本殿に参る。
本殿右のイチョウの御神木は実に大きい。紅葉すれば空に映えそうだ。
本殿左に社務所と神輿倉が建っている。
金山彦神社
福井県敦賀市金山58-3
敦賀市に鎮座する剱神社。御祭神は比咩大神を主祭神とし、誉田別天皇を配祀する。延喜式敦賀郡の論社。
鳥居は北向き。左に公園、右に地区公民館が建つ。
扁額の掛かる一の鳥居の先、参道途中に二の鳥居が建つ。
参道は途中左になぜか大きく折れる。
拝殿と本殿の参道は北東向き。まっすぐ延ばすと公園を横切って隣の敷地へ。東を流れる河川の整備のために参道が付け替えられたのだろうか。
拝殿には神輿や絵馬が収められている。
参道右方に階段のついた燈籠が建つ。寛延元年の銘がある。灯明をつけるための階段だろうか
階段の先に社殿。階段前の両側の燈籠は寛政元年、左に文政七年の燈籠が二基ある。これも元は参道両脇に置かれていたものか。
階段を上って本殿に参る。
本殿は覆屋に入る。
本殿左に末社内宮と外宮が並ぶ。
本殿左に日野社・日吉社・愛宕社の合祀殿と稲荷社
稲荷社の前に石祠があるが、以前は本殿左にあったようだ。中に木製の社が収められていた。
拝殿前の左方に階段があり、社殿後方の山に登れる。
杉の植樹の多い山の多い中で原生林の雰囲気がよく残っているようだ。
山頂には使用禁止になった展望台。確かに見晴らしはいい。
展望台のまわりを回ると、北に大きな岩が露出していた。先端で祭祀ができるような平らな石で、磐座として祀られていたものかもしれない。
境内の桜は満開直前でとてもきれいだった。
剱神社
福井県敦賀市莇生野47-16
39歳を目前にして御朱印デビュー! 日本全国の神社の御朱印や参拝記録