越前町に鎮座する八坂神社。御祭神は素盞嗚尊、奇稻田姫命、應神天皇。
社殿は南向き。越知山への参詣道のひとつに位置していた。
2つの鳥居をくぐると右に辻神社
右に宝物殿
さらに進むと右の土盛の上に石祠が2つ
中門。安永五年、松平和泉守乗完の造営
右に神輿殿
左に御膳水(延命水)
正面の拝殿に参る。
拝殿左に雨夜神社。延喜式丹生郡の論社で、御祭神は雨夜神、保食神。明治四十三年に天屋から遷座された。
境内社は左に三社。天満神社、愛宕神社、御塔神社。御塔神社の祭神は鎌倉時代の木造女神像で、神仏習合の名残として有名。
右に五社。薬師神社、八幡神社、市姫神社、神明神社、白山神社。背後の蛇谷山嶺谷に散在していたのを境内に遷座したという。
飛鳥井櫻は応永三十四年に権中納言飛鳥井雅縁卿が京より参詣の折植樹したが、後枯死したので、嘉永年間に神主が移植したものという。
社前の角に古い屋形があったので神主宅かと思ったら酒蔵であった。宮司宅はもう一軒手前と教えてもらい訪ねたが、今日は留守だったので御朱印は確認できなかった。
後日再訪したとき、宮司宅で庭掃除していた方がいたので尋ねてみた。「宮司はいないので基本的に授与していません」という返答だったが、宮司宅というにすでに兼務社になっているということか。
八坂神社
福井県丹生郡越前町天王18-24