加賀能美 石部神社

小松市に鎮座する石部神社。延喜式内社の比定社で、加賀国府があったときは府南社と言われ加賀国惣社であった。地名の古府は加賀国府があったことに由来し、国府の南に惣社があったため府南社という。御祭神は櫛日方別命。

参道入口の社標柱。「加賀国惣社府南延喜式内石部神社」と書かれている。

神社は旧加賀国府に向かって北向きに鎮座する。

鳥居をくぐると右手に由緒書がある。

階段を上っていくと、やがて参道は左に折れる。社殿は西北向き。

拝殿に参る。

社前で神社総代の方を待つ。兼務社であるため御朱印はないものと思っていたが、ある時総代の方に連絡すればいただけることを知った。こういう取得方法は初めてであったが、そういうこともあり実は神社に参拝するのは三度目である。一度目は御朱印はないと思って参拝。二度目は御朱印をいただこうと参拝して電話したものの留守。今回あらかじめ書いたものをいただいたのだが、少し大きかったので縮小して御朱印帳に貼った。総代の方と地元ということもあり、しばし話をさせていただいた。何でも今年は春頃から月に2、3人は御朱印を授与しているという。ネットにもほとんど情報がないのにどこで知ったのか。駅からも遠い交通の不便な場所であるが、なんでも小松市内から歩いてきた方もいたとか、神社参拝が目的だったのか御朱印授与が目的だったのか分からないが全く驚きである。

古府町にはもう一社白山神社がある。そちらに参拝する方はまれのようだが、私は先にそちらも参拝してきた。境内に石造の古い神明社があった。お隣の福井県ではよく見かけるが県内ではとても珍しい。

石部神社
石川県小松市古府町カ169

越前大野 八幡神社

八幡神社

福井市東河原町(旧大野郡下味見村)に鎮座する八幡神社。御祭神は誉田別尊、神功皇后と武内宿禰と伊弉册尊を合祀する。延喜式内社の大野郡椛神社の論社のひとつ。

社殿は北向き。川沿いの低地にある集落から山に向かって参道が延びる。

途中振り向くと谷間に集落と田畑が広がる。

階段を上って最初の平地に梵字の彫られた石造九重塔が立つ。

さらに長い階段を上る。

深い森の中に社殿がある。建物の間にある2本のご神木が目立つ。

後ろにまわると拝殿と本殿がある。とすると前の建物は何なのか、戸が開かなかったので中に何があるのか分からない。

拝殿に参る。扁額には「式内椛神社」とある。

拝殿左手から一段高いところに一棟の建物がある。境内には宝蔵と神輿殿があるというから不明の2棟がいずれかなのだろうか。

上から見ると境内一面が苔生してなかなか良い雰囲気の神社です。

八幡神社
福井県福井市東河原町40-11

越前大野 樺八幡神社

福井市中手町(旧大野郡上味見村)に鎮座する樺八幡神社。御祭神は誉田別尊。延喜式内社の大野郡椛神社の論社のひとつ。
永禄18年奉納の狛犬には「大野郡味美郷惣社」とある。

味見川が東西に流れ、南北に山がせり出す谷間に一面の田畑が広がる地の左岸に鎮座する。

深い森の中に鳥居が見えてきた。

石造の第一鳥居の後ろに、木製の鳥居がある。

さらに拝殿前に石造の鳥居がある。

拝殿と本殿の間には杉や銀杏の大木が林立する。

本殿に参る。

本殿右には茅葺きの神明神社が建つ。本殿も元は茅葺きであった。

境内に残る古拝殿。古拝殿も元は茅葺きであった。平安時代の息長垂姫尊坐像や大鷦鷯尊坐像の二体の神像、平安時代の大日如来坐像と多聞天王立像、広目天王立像の三体の仏像を所有し中世の神仏習合の風習を今に伝える。

古拝殿の中に缶があって、開くと御朱印がありました。自分で押す方式ですね。

御朱印料を納め、境内を後にしようと駐車場のほうに出ると、入口に社名標があった。鳥居のところではなく、駐車場のほうにあるのか。

樺八幡神社
福井県福井市中手町20-27