池田町に鎮座する須波阿湏疑神社。延喜式の今立郡須波阿湏疑神社三柱の論社のひとつで旧県社。御祭神は倉稲魂命、建御名方命、大野手比売命の三柱、大田命と大国主命を併祀する。
御朱印は拝殿左手の社務所でいただいた。
朱色の鳥居の先に参道が延びる。
社前には道路を挟んで道祖神を祀る一里塚神社と一里塚にご神木の欅と榎が植えられている。
鳥居をくぐると参道沿いに杉の並木が続く。
鳥居の右に田中社の旧跡が残る。御祭神の大国主命は本殿に併祀され、旧跡は祭礼の神輿渡御の御旅所となっている。
参道をしばらく進むと大きな神門が迎えてくれる。
神門を通ると階段、その先に大きな拝殿が建つ。能舞台のある珍しい型式で、古い能面も伝わる。
拝殿には絵馬が何枚も奉納されていた。神社の境内を描いた一枚もあった。
拝殿の裏に本殿。本殿に詣る。本殿は開き戸が3面ある。
本殿は正殿に倉稲魂命、右殿に建御名方命、左殿に大野手比売命を祀る。神社名の「すわあづき」は、御祭神の諏訪大神の建御名方命と、あづきの神である小豆島の姫神、大野手比売命を祀るところに由来する。
右手に進む。境内社の御魂社。池田町の英霊を祀る。後ろに神具庫がある。
御魂社の左手に大杉への登り口がある。「荒魂大杉大明神参道」の碑がある。
早足で3分ほど。稲荷の大杉が見えてきた。天を衝くような巨木。倉稲魂命の依代と伝えられ、伊弉諾命、伊弉冉命を祀る。
御魂社の右手に鳥居と登りの参道を進む。階段の上に八幡神社が鎮座する。こちらは境内社ではなく別の氏神のようだ。
階段下からは池田町が一望できる。
八幡神社の拝殿には六番の御詠歌らしき額が掛けられていた。宮司に聞いたがわからなかった。
八幡大菩薩の本地仏は阿弥陀如来または釈迦如来とされることが多いが、何かの霊場になっていたものと思われる。
御魂社の下におとの池がある。
引き返して本殿の前を社務所に向かう。境内社の市杵島姫神社。
境内社の祖霊社。平知度を祖とする宮司家の祖神を祀る。
境内社の秋葉神社。
須波阿湏疑神社
福井県今立郡池田町稲荷13-1