甲府市に鎮座する熊野神社。御祭神は伊弉册尊、速玉男神、事解男神。
延喜式の巨麻郡笠屋神社の論社のひとつ。笠屋神社は廃絶しているが、当地が旧地という。
境内は東向き。夕暮れの境内は薄暗い。
拝殿に参る。
拝殿には「熊野皇大神」の扁額が掛かる。
境内社は稲荷神社の扁額のある石祠が三社と
覆屋に入る秋葉神社が建つ。
昭和33年の台風で倒れたご神木のモミの根が祀られている。
境内の由緒書によると、甲斐国に熊野の神を、巨麻郡小河原、八代郡八代、都留郡岩殿とともに山梨郡横井に勧請された各郡最初の一社のひとつである。それより国の母の神と称し、地名の国母の由来となっている。
熊野神社
山梨県甲府市国母4-2-22
甲斐市となった旧竜王町に鎮座する山縣神社。御祭神は山縣大弐。
山縣大弐は江戸時代中期の儒学者で、武田二十四将の山県三郎兵衛昌景の末裔として生まれ、その教えは幕末の吉田松陰に影響を与えたという。
南向きに鎮座する。
境内には竜王歴史民俗資料館が建つ。
山県家の墓碑や
山縣大弐の墓もある。
そして山縣大弐像も立ち、まさに大弐尽くしである。
拝殿に参る。
本殿。神社は大正10年に山梨県の県社として創建された。
社務所は無人だが、後ろの自宅から出て来て御朱印を対応していただいた。
山縣神社
山梨県甲斐市篠原190
甲府市に鎮座する酒折宮。御祭神は日本武尊命。山梨県で唯一、古事記、日本書紀に記載のある古社。
日本武尊命が東征の帰り、ここで宮を営み、連歌発祥の地と言われる。
日本武尊 「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と片歌で問いかけ、
御火焚 「かかなべて夜には九夜日には十日を」と片歌で答えた。
南鳥居から入る。入ると境内途中でいわゆる裏口であった。
正門となる鳥居は線路を渡った西側にあり、社殿も西向き。
境内の入口に鳥居と社名標。
社名標の後ろに「酒折宮跡」の案内板。神社は居館跡ということにもなる。
境内は東西に長い。参道沿いに左手に碑が多数立つ。
連歌の碑
本居宣長選、平田篤胤書、酒折宮寿詞
酒折宮寿詞の後ろに石祠が並ぶ。
手水舎の後ろに神池。草が繁茂していてわかりにくい。池の脇に辻嵐外の句碑が立つ。
山縣大弐謹選、酒折祠碑
拝殿に参る。
本殿は少し高い場所に鎮座する。その横に境内社が一社。
境内にある社務所兼自宅で御朱印をいただく。
待っている間お茶をいただいた。
酒折宮
山梨県甲府市酒折3丁目1−13
甲府市に鎮座する穴切大神社。御祭神は大己貴命、少彦名命、素戔嗚尊。延喜式の山梨郡黒戸奈神社の論社のひとつ。
湖水の広がる甲斐国の水を切って切り拓いた伝説を持ち、そこから社名も由来しているそう。
住宅街に鎮座し、社前道路も一方通行、参道、社殿は東向き。
石敷の参道を進むと神門(随神門)。
境内に入ると正面にコンクリート造の拝殿がある。拝殿に参る。
拝殿右手にまわると拝殿の後ろに木造の本殿が鎮座する。彫刻には彩色も残る古い社殿。武田菱が目立つ。
本殿東に境内社が立ち並ぶ。不明の石祠、稲荷神社、塩竃社、道祖神社、不明の境内社(朱色の屋根)、不明の石祠。
さらに右に菅原道真公を祀る天神社。
一番右に神明社。
神明社の社殿の前に、過去の神社扁額が残っており、「正一位穴切社」とある。
最後に境内の社務所兼自宅で御朱印をいただく。
御朱印も押印がある八咫烏は境内でも見かけた。地元の少年サッカーチームのお祓いもしているようだが、八咫烏といえば熊野というイメージがある。特に神様つながりがあるようには思えないが、困難な地を開いたということでいつからか使用しているのかもしれない。
穴切大神社
山梨県甲府市宝2丁目8−5
甲府市に鎮座する御崎神社。御祭神は稚産霊神、保食神、大国主神、稲荷大明神。延喜式の巨麻郡宇波刀神社の論社のひとつ。
稲荷大明神は扁額「稲荷神社」の鳥居が参道途中にあり、合祀された神かもしれない。
御崎神社ははじめ甲斐武田家の居館があった八代郡石和郷にあり、信虎が甲府の躑躅ヶ崎館に居館を移したのに伴い、鎮守社として城内に遷座した。武田家滅亡後、甲府城の築城に伴い現在地に遷座されたという。
参道、社殿は南向き、第一鳥居、第二鳥居(稲荷神社)、神門と続く。
参道途中に三猿の彫刻された灯籠が奉納されている。
神門。木造の大きな随神門。
拝殿と本殿は弊殿でつながる。
本殿西に境内社が多数。
特に石祠が多く、古くから信仰の篤い神社だったことがうかがえる。
拝殿入口には御簾が掛けられ非常に雰囲気が感じられる。
境内東の社務所兼自宅で御朱印をいただいた。
御崎神社
山梨県甲府市美咲2丁目10
甲府市に鎮座する金櫻神社。延喜式内社の論社のひとつで金峰山に奥宮がある。
御祭神は少彦名命、須佐之男命、大己貴命。
駐車場は境内に隣接して数台停めれる。鳥居をくぐって境内に入る。
鬱金(うこん)の櫻が本殿の左にある。本殿は現在修復中で、左甚五郎作といわれる昇龍・降龍の彫刻は見られなかった。
拝殿に参る。拝殿は東向き。
境内の東端に樹齢1500年の杉のご神木の根が残る。昭和30年に火事で焼失し伐採され、その幹の一部で彫られた大国天様が近くの大国天社に祀られている。
杉の根の東に富士山遙拝所があった。昨日登った富士山は今日も麓からは見えない。
見えればこう見えるらしい。
授与所と社務所は分かれている。駐車場入口から見て、右が授与所、左が拝殿、中央奥が社務所である。
御朱印は社務所でいただく。水晶発祥の神社らしく、朱印は水晶に彫られた印判で豪快に押される。
金峰山は修験の霊山であったことから、狼を神使としており、珍しい狼の神符が頒布されている。
本来の参道を目指して下に降りる。ここが一の鳥居。
鳥居をくぐると左手に道祖神を祀った道祖神社。
二百段を越える階段を上っていく。
階段の左右には杉の巨木が林立し、昼間でも尚薄暗い感じに神を感じる。
竜神池にかかる石橋を渡る。
竜神池の左に3社の境内社が並ぶ。左に水神社、中央に稲荷社、右が秋葉社。
なお、境内には徳川家康公が腰掛けたという石も残る。
金櫻神社
山梨県甲府市御岳町2347
甲府市に鎮座する夫婦木神社。御祭神は伊弉諾命、伊弉冉尊。
社殿は南向きだが、西向きに建てられた朱色の第一鳥居をくぐって、反時計回りに階段を上りながら境内に至る。
階段の途中、1本のご神木が立つ。
ご神木は女性を象っている。男性は本殿に祀られているという。
拝殿に参る。夫婦木姫神社と同様に本殿は有料となる。
拝殿の右方、社務所の前に寿老人を祀った祠が1つ。
夫婦木神社
山梨県甲府市御岳町2041
甲府市の観光地昇龍峡のみやげ店やロープウェーのある場所に鎮座する夫婦木姫神社。
さらに上流にある夫婦木神社の下宮とされる。
第一鳥居の先には階段、途中に第二鳥居がある。
御祭神は天宇受売命、市寸嶋比売命、神功皇后命、柿本人麻呂命。
拝殿に参る。本殿に女性を象ったご神木があり、有料となっている。
御朱印には紅葉が1枚貼られる。
夫婦木姫神社
山梨県甲府市猪狩町300
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