越中氷見 磯部神社・田子浦藤波神社 藤の花巡り

磯部神社

今日は天気も良かったので、氷見市の藤で有名な神社を巡ってきました。
まずは磯部神社。朝10時半、地元ナンバーの車が何台も続々とやってきます。

磯部神社

鳥居の向こうに、紫の藤の花が見えてきました。

磯部神社

この時間は東側がきれいに見えます。麓の人と比べるとその大きさがわかりますね。
他の観光客も大きさに驚いていました。

磯部神社

近くから見ると薄い紫の花です。今年は雪も少なく例年より速く咲いたようです。
氷見ではこちらのほうが今は有名なのかもしれませんね。

田子浦藤波神社

続いて、田子浦藤波神社へ。
先日も一度見に来ましたが、その時も鳥居に掛かっている部分は花が少なかったですが、老木で東向きで日当たりも悪いので、この場所にはほとんど咲かないようです。

田子浦藤波神社

上を見上げると、上の方では満開のようでした。白に少し紫が入る花が咲いていました。

田子浦藤波神社

田子浦藤波神社は、万葉集に詠まれた「田子の白藤」の地です。
もとは白藤だったようで、藤棚では若い白藤が満開でした。

田子浦藤波神社

こちらも例年より速く咲いたようですね。

磯部神社
富山県氷見市磯辺1045

田子浦藤波神社
富山県氷見市下田子1429

越前敦賀 野坂神社

野坂神社

敦賀市の野坂神社。御祭神は大山祇命、天津彦火瓊瓊杵尊、木花開耶姫命。
延喜式内社の野坂神社の比定社であるが、織田神社の論社のひとつにもなっている。織田神社については、合祀された織田神社が対象のもののようだ。

野坂神社

今日は例祭日だったようだが、そのような様子は感じられなかった。

野坂神社

社殿は東向き、夕方の参拝はやはりまぶしい。

野坂神社

鳥居と社殿の間に楼門がひとつ。ただ本殿が覆いに入れられているので、拝殿なのか。

野坂神社

太鼓が吊り下げられている。

野坂神社

本殿は戸を開けて参拝できた。

野坂神社

古い本殿のようだ。参拝して中を回る。

野坂神社

左側に水速女命(左)と皇大神宮。

野坂神社

左奥に金比羅大神。

野坂神社

右側に稲荷大神(右)と豊受大神。

野坂神社

右奥に天満宮。

野坂神社

本殿にはカラフルな狛犬が奉納されている。

野坂神社

境内には池に1社。おそらくは厳島神社か宗像神社か?

野坂神社

石垣のみの境内社跡。かつて神明神社があったようなのでこれか?

野坂神社

境内の隣に公民館があり、背後の南方に野坂岳が見える。野坂神社はかつて野坂岳に対する山岳信仰の社だったようだ。

野坂神社
福井県敦賀市野坂30-7

越前敦賀 高岡神社

高岡神社

敦賀市の高岡神社。主祭神は菅原道真公。敦賀郡の延喜式内社の論社のひとつ。
周辺は住宅地のほかは田んぼが広がる。

高岡神社

社殿は東向きで、夕方の参拝にはまぶしかった。

高岡神社

昨日例祭日だったようで、ちょうど旗が立てられていた。

高岡神社

鳥居をくぐり参道を進む。

高岡神社

社殿に入ると本殿があった。建物は本殿の覆いのようだ。

高岡神社

本殿にかかる扁額は「天満宮」

高岡神社

境内の鳥居横には「申タ彦(猿田彦)」や「庚申」の塔が並んでいる。

高岡神社
福井県敦賀市砂流26-9

越前敦賀 久豆彌神社・信露貴彦神社 例大祭・王の舞

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

敦賀市の久豆彌神社と信露貴彦神社の例大祭を見てきました。ともに沓見に鎮座する久豆彌神社を女宮、信露貴彦神社を男宮とみなし豊作を祈願して、王の舞などが奉納される。若狭地方には現在でも王の舞が数多く残り、その起源は京都にあるというが、各神社ごとに特徴があるという。ただ、実際の舞は見たことがなく初めて見た。

駐車場は沓見小学校のグラウンドが準備されており見学も容易だが、GW中の晴天の日だったのに見物人は少なかった。その分地元の祭りの雰囲気を十二分に味わえる。

出発には少し間に合わなかった。ちょうど女宮の行列が久豆彌神社に到着するところだった。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

行列はまず本殿に参拝する。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

そこからしばらく空き時間があり、男宮の行列が久豆彌神社に到着する。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

男宮の行列が本殿に参拝後に、下の拝殿で芸能奉納となる。

最初は男宮の王の舞。王の舞は1人で行う舞であるが、もっと勇ましいものを想像していたが、動作はゆっくりとしたもので、猿田彦が神と語り合うような部分も見られた。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

続けて女宮の王の舞。帽子が女性らしい。
沓見では王の舞は子供が舞うことになっているようだ。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

男宮の獅子舞。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

女宮の獅子舞。
獅子は邪気を喰うように拝殿を動き回り、最後に大人しくなる(力尽きている?)。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

両宮で田植え歌を唄う。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

男宮、女宮の順にエブリ差し。田を耕す様子を奉納。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

男宮、女宮の順に苗うち。杉の枝を稲藁に見立てて田植えの様子を奉納。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

神饌のお下がりで直会。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

久豆彌神社を出発し、地区をまわって信露貴彦神社に向かう。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

出発する行列を宮司が見送る。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

行列は「来年もトーヤ、再来年もトーヤ」と豊作を祈願しながら進む。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

信露貴彦神社の少し手前で宮司が行列を迎え、

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

行列に入って神社に入る。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

女宮の行列が本殿に参拝する。

久豆彌神社・信露貴彦神社 王の舞

この後、女宮のみ王の舞などを奉納するが、私はここで帰った。

久豆彌神社・信露貴彦神社 例大祭・王の舞
5月5日日程
12:00 男宮の行列が当屋(御旅所である沓見公民館)を出発し、男宮の拝殿で芸能奉納
12:30 女宮の行列が当屋を出発し、女宮に向かう
14:00 男宮の行列が女宮に到着し、両宮の芸能奉納
15:30 両宮の行列が女宮を出発し、男宮に向かう
16:00 男宮で女宮の芸能奉納
17:00 両宮の行列が男宮を出発し、馬場で御幣を合わせ祭りを終える。このとき、村人は御幣紙を奪い取り、家に持ち帰る 

越前敦賀 信露貴彦神社

信露貴彦神社

敦賀市の信露貴彦神社。敦賀郡延喜式内社の比定社。御祭神は迩迩藝命、日本武尊。
祭り当日ということもあり、御朱印については確認していない。

信露貴彦神社

本日5月5日に久豆彌神社とともに例大祭が行われるため、旗が立っている。

信露貴彦神社

旗の下に重しのさるぼぼがついているが、よく見ると珍しく顔が描いてある。

信露貴彦神社

鳥居をくぐって進む。

信露貴彦神社

下に例大祭で本日、王の舞などが奉納される拝殿。階段を上って本殿がある。

信露貴彦神社

本殿は覆いがかけられ、

信露貴彦神社

今日は神饌が供えられ、扉が開いている。

信露貴彦神社

本殿のまわりに境内社が複数あり、こちらは山神社。

信露貴彦神社

その横に金刀比良神社。

信露貴彦神社

反対側に神明社。

信露貴彦神社

御神木の下に猿田彦神社の石祠。

信露貴彦神社

神仏習合の名残でろうそくを立てる燈明舎がある。

信露貴彦神社
福井県敦賀市沓見12-12

越前敦賀 久豆彌神社

久豆彌神社

敦賀市の久豆彌神社(くつみじんじゃ)。地名の沓見と同じ「くつみ」と読みます。
御祭神は木花咲耶姫命、瓊瓊杵命、大山祇命。敦賀郡の延喜式内社の比定社。

例大祭当日のため御朱印については未調査。

久豆彌神社

社号標から鳥居まで距離があるが、ここが神域と村の境で、祭りでもこの場所が重要な意味を持つようであった。

久豆彌神社

例大祭当日ということで旗が立てられていた。

久豆彌神社

鳥居の両脇に天然記念物の大杉が立っている。

久豆彌神社

鳥居をくぐると例大祭で王の舞などが奉納される拝殿。階段を上ると本殿となる。

久豆彌神社

本殿は覆いがかかっている。

久豆彌神社

今日は例大祭のため扉が開かれている。

久豆彌神社

本殿の周りに境内社、右側に神明社と十禅寺社。

久豆彌神社

反対側に常宮神社。

久豆彌神社

後方に猿田彦神社の石祠。

久豆彌神社

信露貴彦神社と同じ燈明舎のように見えたが、これが宝殿神社か。

久豆彌神社

下の拝殿と同じ境内に松岡社がある。

久豆彌神社
福井県敦賀市沓見75-8

若狭遠敷 権現神社

権現神社

福井県と京都府の県境にある頭巾山、その頂上に権現神社が鎮座している。延喜式内社の遠敷郡許波伎神社の論社のひとつ。
御祭神や由緒は不明。現在の住所は京都府となっている。

権現神社

今回は上りやすい福井県側から登る。名田庄の集落を次々と過ぎて奥に進むと途中に野鹿の滝がある。このあたりまで来ると川も急流になってくる。

権現神社

頭巾山の登山口まで来る。

権現神社

家族向けと聞いていたが、意外なほど急登が続く。

権現神社

1時間ほどでようやく山頂に到着する。

権現神社

山頂は広くない。南向きに社殿と前に手水石がある。付近に倒壊した灯籠や小屋も見えるが、社殿前に石が積んである。ちょうど登山口あたりに広く分布していた石のようだが、登拝するために持ってきたものだろうか。

権現神社

GW前に登山道の清掃をしながら登山が行われるので、ちょうどこの時期が登りやすい。

権現神社

社殿裏に頭巾山の三角点がある。頭巾山870mの山頂のしるし。

権現神社

山頂からは山々の向こうに日本海も見渡せる。

権現神社

実は頭巾山は自生のシャクナゲの群生地でもある。ことしはGW前に強風が吹いたり、雪が少なく花の時期が早かったためか、登山道沿いのシャクナゲは終わっていた。帰り道、日当たりの悪い北側斜面にようやく見つけた。

権現神社
京都府北桑田郡美山町山森

越中射水 下村加茂神社 春季例大祭・加茂祭

下村加茂神社 賀茂祭

強風の1日でしたが、晴れましたので射水市の下村加茂神社の加茂祭を見てきました。
富山県内で流鏑馬が行われる唯一の神社です。

1時間前に到着すると、すでに多くの人だかりでしたが、授与所前が日当たりが良く、まだ場所が空いていたのでそこに陣取りました。

下村加茂神社 賀茂祭

「走馬」
神馬の足慣らしといったところでしょうか。境内では走りません。どうやら鳥居を出てから県道を走るようです。

下村加茂神社 賀茂祭

かなり空き時間があり、ようやく猿田彦の先導で、獅子舞が拝殿に入り、

下村加茂神社 賀茂祭

馬が続く。

下村加茂神社 賀茂祭

「神幸式」
拝殿で神事が行われた後、御旅所に神様のやどった御幣の玉が渡御されます。

下村加茂神社 賀茂祭

「神馬式」
口取りが手に矢を持ち、巡路を駆ける。

下村加茂神社 賀茂祭

御旅所着御の後、「牛乗式」が始まる。
牛は止まると座り込むので、何度も乗り直して時間もかかる。

下村加茂神社 賀茂祭

「神楽の儀」
御旅所の前で獅子舞が奉納され、

下村加茂神社 賀茂祭

「還御」
神様は本殿に還っていく。

下村加茂神社 賀茂祭

拝殿では例祭式が執り行われるのでまた待つ。

「久遍式」
拝殿前で馬は止まった状態で弓矢を射る。

下村加茂神社 賀茂祭

「流鏑馬式」
クライマックスに3頭が3往復します。拝殿前から鳥居をくぐるとき(往路)に、鳥居横に移動した的に弓矢を射る。
弓矢は本物ではなく、祭礼用の竹に紙の羽が付いたものなので、的に刺さるということはありません。射る方も大変そうでした。

大変珍しい神事が続くので一見の価値はありますよ。

下村加茂神社 加茂祭 5月4日
走馬 14:00~
神幸式 15:00~
神馬式 15:20~
御旅所着御 15:30~
牛乗式 15:30~(※このあたりから30分遅れ)
御旅所神楽の儀(獅子舞奉納) 15:50~
還御 15:55~
例祭式 16:05~
久遍式 16:25~
流鏑馬式 16:50~

皇學館大學神道研究所紀要 第六輯

皇學館大學神道研究所紀要 第六輯
発行所:皇學館大學神道研究所
発行日:1990年2月25日(非売品)
ページ数:128ページ
明治末期に行われた合祀の実態を知りたいと思っていたが、ちょうど全国的に神社整理の概観を書いてあると思われる本を見つけたので購入した。神社整理が全国的にいつ始まり、各府県でどのような基準で行われたのか、どの県の減数が大きかったかなど基本的な情報は得られた。
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