編集兼発行人:大圖軍之丞
発行所:群馬県神職会
発行日:1934年5月10日 第三版
ページ数:96ページ
中世には国守が任地の神社を巡拝し、その順序から一宮、二宮、三宮という格付けが発生した。戦前においても群馬県において式内社を巡拝する慣習が残っていたことがわかる小冊子。入手したのは第三版であり、初版からの経緯がよくわかる「序」を引用しておく。
「本書は昭和六年八月本会に於て第一回県下式内十二社巡拝を行うに際り参加者の便を図ると共に広く江湖の参考に資せんが為本会会報特集として発刊したものである。然るに其の後一般の要望多く且第二回以後の参加者に対しても頒布するを便と認め同七年八月増補の上再刊し、今又若干の補正を加え且新に各神社の写真を挿入して茲に第三版を刊行する次第である。
従ってすべて本会の実施する巡拝計画に基き且式内神社の外沿道の著名神社史蹟をも採り其の参拝巡路のままに記述されているので、幸いに其の使命を全うする所があれば満足とするものである。」
[amazonjs asin=”B008YB2AA0″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”延喜式内上野国十二社巡拝記行”]
[目次]
上野に於ける式内十二社巡拝
上野國式内十二社古図に就いて
延喜式抜抄
一、郷社 倭文神社(式内)
二、郷社 火雷神社(式内)
三、県社 玉村八幡宮(式外)
四、郷社 小祝神社(式内)
五、史跡 多胡碑(指定史蹟)
六、国幣中社 貫前神社(式内)
七、村社 宇芸神社(式内)
八、県社 榛名神社(式内)
九、県社 伊香保神社(式内)
一〇、郷社 八幡宮(式外)
一一、郷社 甲波宿禰神社(式内)
一二、県社 総社神社(式外)
一三、県社 八幡宮(式外)
一四、県社 東照宮(式外)
一五、県社 赤城神社(式内)
一六、郷社 美和神社(式内)
一七、県社 天満宮(式外)
一八、郷社 加茂神社(式内)
一九、県社 高山神社(式外)
二〇、郷社 大國神社(式内)
附録
式内上野十二社
十二社巡路
十二社参拝騎馬旅行
上野十二社巡拝の一行に加はりて
延喜式内上野十二社参拝巡路図