糸魚川市に鎮座する天津神社。延喜式の頸城郡大神社の論社のひとつ。御祭神は瓊瓊杵尊、天児屋根命と太玉命を配祀する。
市民会館の駐車場隅に立つ社名標。参道は東に向かって延びる。
表参道の橋を渡る。境内に入ると参道は南に折れる。
橋の左に弁天社。
参道を進むと突き当たりに社務所がある。普段は無人のようだ。
社務所前で東に折れ、境内の南西部から入る。鳥居は南と東にもあるが、表参道はなぜこれほど曲がるのだろうか。
境内に入ると右手に衣紋所
左手に宝蔵
南鳥居から入って、楽屋、舞台、拝殿、本殿と並ぶ。社殿は南向き。
春大祭では舞台に朱色の高欄が付けられて舞楽が舞われる。
舞台は神様に奉納するため、拝殿方向を向いている。
拝殿に参る。賽銭箱の上の扁額は「天津社」
拝殿内。中央の扁額は「天津社」、左に「奴奈川神社」、これは背後の本殿の並びと同じ。右に合祀された「住吉」神社の扁額が架かる。
拝殿の左の部屋に白い神馬像と平成5年に枯れて伐採されたご神木が納められている。
本殿の左に奴奈川神社。延喜式頸城郡の論社のひとつで、御祭神は奴奈川姫命、八千矛神を配祀する。
拝殿の背後に天津神社の本殿
本殿右に子聖社。
子聖社と天津神社本殿の間に石祠や石像が集められている。石の仁王像もある。
境内の宮司宅で御朱印をいただく。御朱印をいただく間に神社のパンフレットを読む。パンフレットにはかつて境内にあった神宮寺について書いてあった。残っているものもあるということで、場所を聞いて行ってみることにした。
宮司宅前の藤棚、その奧の井戸が神宮寺の名残のひとつ。
社名標の前、宝伝寺の門前に並ぶ石仏群。これも神宮寺の名残という。
そして、北西へ線路を渡り、塩の道(松本街道)沿いにある寺院群のひとつ、経王寺。
経王寺の梵鐘は神宮寺の梵鐘を移したもので
梵鐘を見ると、確かに「奉建立天津社神宮寺鐘一口」とある。
天津神社
糸魚川市一の宮1-3-34