魚津市西布施地区に鎮座する白山社。行基の開基と伝わる千光寺とその塔頭が建ち並んでいたという宗教都市だった。
千光寺の南に隣接する。
長い階段を上る。
白山社は千光寺の鎮守であったと思われる。
中に入れたので、拝殿内で参る。
拝殿に入ると天井と奉納額の多さに圧倒される。
天井には人物と花が描かれている。彩色が少し退色しているものの、よく残っている。三十六歌仙であろうか。
嘉永年間奉納の一枚。源平合戦が描かれ、一ノ谷の戦いから衣川の戦いまで義経の半生が描かれているようだ。
拝殿の扁額には「白山大権現 五社大権現」と書かれ、上に鰐口が吊されている。右の御祭神(御本尊)は別所薬師如来、御影大日尊、白山妙理大権現、奥院○○山大権現、○○野天海大○○、野新白山権現、左の方がにじんでいて判別できない。いずれにしても現在も神仏混淆が残っている。祭礼もまた神仏混淆のまま引き継がれているようです。
白山社
富山県魚津市小川寺2927