立山町に鎮座する雄山神社中宮祈願殿。御祭神は伊弉那岐命、天手力雄命を主祭神とし、文武天皇、佐伯宿禰有若、稻背入彦命を配祀する。岩峅寺の前立社壇、立山山頂の峰本社とともに三社で雄山神社と称される。
社殿は南向き。社前の道路から東を仰ぎ見れば、天気が良ければ立山を遙拝することができる。
鳥居を入ると参道右手に水神社、御祭神は水波能賣神。芦峅寺各地の水源地に祀られてた石祠を移して合祀している。
参道左右に狛犬。正面を向いているのは県内でもあまり見かけない。
参道右手に神明社、御祭神は中央が天照皇大御神、右が豊受大神、左が麻続祖神。左奥は宝童社、御祭神は新川姫神
石舞台。秋季大祭で稚児舞が舞われる舞台という。
橋を渡って左手の参道を行く。参道は杉並木となっていて荘厳な雰囲気にあふれる。
参道左に稲荷社、御祭神は倉稲魂神
閼伽池社、御祭神は高龗神、闇龗神。神前に供える水を閼伽という。
参道右手の短い階段を上がると拝殿が見える。
拝殿に参る。
背後の本殿には「立山根本中宮」の扁額が掛かる。
拝殿左奥に神秘社(山神社)、御祭神は造化三神(天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神)と大山祇神、久々廼智神
先の左手の参道を進むと、奥に末社立山大宮、御祭神は立山権現伊邪那岐大神を主祭神とし、第四十二代文武天皇、佐伯宿禰有若公を相殿に祀る。
拝殿の右の磐座の上に鎮座するのは立山若宮、御祭神は天手力雄神を主祭神とし、稲背入彦命を相殿に祀る。延喜式新川郡布勢神社の論社のひとつ。
若宮の右手の丘を上っていくと、立山開山堂が建つ。
立山開祖の越中国司佐伯有若卿の嫡男佐伯有頼慈興上人を祀る。
開山堂入口には剱嶽社、御祭神は須佐之男命。剱岳山頂に鎮座していた旧社殿で剱岳遙拝所として建立された。
若宮の前にある立山開山御廟は、立山玉殿岩窟において霊示を受け立山を開山し、生涯を立山信仰の弘宣に捧げられた佐伯有頼公が入定した地と伝わる。
境内の石像。熊に乗る子は金太郎か?でもなぜ亀を踏んづけているのか?
帰りに斎館で御朱印をいただく。今日は前立社壇と中宮祈願殿を参拝し、今夏山頂の峰本社を登拝する準備はできた。
雄山神社中宮祈願殿
富山県中新川郡立山町芦峅寺2