和歌山市に鎮座する日前神宮・國懸神宮。御祭神は日像鏡を御神体とする日前大神と、日矛鏡を御神体とする國懸大神の二柱。延喜式名草郡日前神社・國懸神社の比定社でともに明神大社、紀伊国一宮。
表参道に社号標
石橋をわたり、鳥居をくぐると参道が延びる。
参道の突き当たりはT字路になっていて、右に國懸神宮、左に日前神宮が鎮座する。
摂社天道根神社、御祭神は天道根命。紀氏の祖神にあたる。
末社邦安神社、御祭神は松平頼雄命。
末社深草神社、御祭神は野槌神。
牛が野草を食むことからくさ(人体の腫物)を食むという「病気平癒」の信仰と結びついて神使として牛が祀られる。
不明の境内社
不明の境内社
不明の境内社はいずれも傷みが激しい。
不明の境内社以外にも基壇のみ残っていたり、境内地のみ残るものもある。
日前神宮に参る。
思兼命、石凝姥命を相殿に祀る。
日前神宮の本殿
摂社中言神社、御祭神は名草姫命、名草彦命。名草彦命は天道根命を初代紀伊国国造として五代目にあたる。
末社市戎神社、御祭神は蛭子神。
末社松尾神社、御祭神は大山咋神、中津島姫命。
國懸神宮に参る。
玉祖命、明立天御影命、鈿女命を相殿に祀る。
國懸神宮の本殿
帰りに鳥居を入ったところの授与所で御朱印をいただく。
日前神宮・國懸神宮
和歌山県和歌山市秋月365