和歌山市に鎮座する伊太祁曽神社。御祭神は五十猛命。延喜式名草郡の比定社で明神大社、紀伊国一宮。
一の鳥居は北向き。
社号標が木製であり、鳥居は地震対策のためか鉄輪で支えている。
参道左に櫛磐間戸神社、通称は門神社、御祭神は櫛磐間戸命、豊磐間戸命。
二の鳥居は参道右に東向きに立っている。
二の鳥居の前には切り通しの道が続いている。その左はときわ山といい古墳があるらしい。
太鼓橋を渡り、振り返ったところ
拝殿は石垣の上に建ち、真ん中と右側に階段がつく。
御神木のナギ
本殿の拝所に参る。
本殿は左右の脇宮とともに玉垣に囲まれている。
左脇宮、御祭神は大屋津比賣命。
右脇宮、御祭神は都麻津比賣命。
本殿左に摂社氣生神社、御祭神は五十猛命の荒御魂。
さらに左に末社蛭子神社。明治の神社整理により、近隣の二十二社を合祀している。
蛭子神社の前にお猿石。猿の顔のように見え、石を撫でると首より上の病気に霊験があるという。
拝殿にはチェーンソーアートの干支のほか、元御神木の大杉の一部があり、災厄除けの木の股くぐりができる。
神宮遙拝所
授与所の前に元御神木の大杉の根元が残る。樹齢千年を越える老木であったが昭和37年に落雷で燃え枯れてしまったという。
授与所の裏手から御井社への参道が続く。切り通しのような道を行く
末社御井社、御祭神は彌都波能売神、御井神。「いのちの水」と呼ばれる湧水
御井社の入口よりさらに左手、祇園神社への参道鳥居がある。
途中、五十猛命が父神とともに降り立ったと伝えられる奥出雲の鳥上峯(船通山)の石を遷座し、磐座として祀る。
末社祇園神社、御祭神は須佐男神。五十猛命の父神になる。
伊太祁曽神社
和歌山県和歌山市伊太祈曽558