伊賀市に鎮座する花垣神社。御祭神は経津主命、武甕槌命、天児屋根命、比売大神の春日四神を主祭神とし、他に七大神を相殿に祀る。延喜式伊賀郡乎美祢神社を合祀したといい論社のひとつ。
予野川に架かる朱色の宮前橋を渡ると神社がある。社殿は北向き。
境内入口に朱色の鳥居が立つ。
入口に芭蕉の「一里は皆花守の子孫かな」の句碑が立つ。花垣庄は興福寺領として、毎年奈良に赴き花垣を結い、花の盛り七日間は宿直を置き守らせたと伝わる。
階段を上がると外拝殿か
拝殿前の左に御神木ナナミノキがある。
境内に入ると正面に拝殿。拝殿に参る。
拝殿後ろの塀の中に朱色彩色の本殿が建つ。左は宝物殿か
拝殿右手に別当寺であった池邊寺。同じ境内に神社、寺が隣り合い神仏習合の姿が残る。
本殿の右、池邊寺の奥へ進むと不動池がある。池邊寺の本尊は不動明王。
社前の道路を東に進むと、当地の銘樹八重桜(県指定天然記念物)。春日神が八重桜を見たいという神託により祀ったのが創始という。
近くに社務所があったが無人であった。
花垣神社
三重県伊賀市予野194
伊賀市に鎮座する大村神社。御祭神は大村の神を主祭神とし、武甕槌神、経津主神、天児屋根命を配祀する。延喜式伊賀郡の比定社。大村の神は、第十一代垂仁天皇の皇子で倭姫命の弟君にあたるという。
駐車場は狭い山道を上り南鳥居の手前。
鳥居横に「式内 大村神社」の社名標が立つ。
鳥居をくぐると右手になまず池
続く右手に鳥居があり、正面に神宮遙拝所がある。
右手に境内社の英霊社
南参道から境内に入ると左に鐘楼が残る。
梵鐘は駐車場になっている場所にあった宮坊禅定寺にあったもので「虫食の鐘」と言われる。
ここで正面に見えてくるのは境内でも一際大きい「巳の大杉」と言われる御神木
ここで一度山から下りて東参道入口の鳥居から徒歩参拝者として入る。
灯籠が両側に並ぶなか階段を上る。
社殿は北向き。参道は徒歩の東参道、西参道と自動車の南参道があり、社殿にまっすぐ入る北側に参道はない。
拝殿に参る。絵馬にもなまず
なまずの置物もある。
拝殿右に要石社。武甕槌神、経津主神が常陸・下総から大和の三笠山遷幸の途中、神社に御休息し「要石」を奉鎮されたという。
鹿嶋神宮と香取神宮にある要石と同じく、大地を揺るがす大なまずをしっかりと押さえ、地震の守護神として崇敬を集める。
旧本殿の宝殿。檜皮葺、朱色の彩色で、柱上部や組み物が極彩色になっている。
南参道に続く道路沿いの桜山公園。神社境内が高台にあることがよくわかる。水場もなまずになっていて地域に地震守護の神社が深く根ざしていることがわかる。
大村神社
三重県伊賀市阿保1555
伊賀市に鎮座する神戸神社。御祭神は大日孁貴命を主祭神とする。倭姫の巡行地のひとつ伊賀穴穂宮の候補地のひとつで元伊勢を称する。明治の神社整理で合祀した比土村の高土明神が延喜式伊賀郡の比地神社の論社のひとつになっている。
社殿は南向きだが、鳥居は西と東に2つある。
西の鳥居を入ると右に天之真奈井戸がある。
境内の東には木津川が流れる。
東の鳥居を入ると観音堂が建つ。
拝殿に参る。境内の社務所兼自宅で御朱印をいただく。
本殿は檜皮葺の屋根の神明造。というのも伊勢神宮の風日祈宮の古材を譲り受けて20年に一度遷宮を行うという。
本殿裏に山神
拝殿前参道右に護国社。地元の英霊を祀る。
護国社の隣に山神
倭姫は巡行地で稲作を広めたとも言われる。神社周辺にも稲田が広がる。
神戸神社
三重県伊賀市上神戸317
39歳を目前にして御朱印デビュー! 日本全国の神社の御朱印や参拝記録