鈴鹿市に鎮座する加佐登神社。御祭神は日本武尊を主祭神とする。
社前の駐車場に停める。
本殿の北に白鳥塚があり、古くから日本武尊の御陵と伝えられ、死の間際まで持っていた笠と杖を塚のそばに祀ったのが創始という。
入口に高宮資料館があり、付近で発掘された考古資料などを展示する。
長い階段を上る。
階段の途中、右手に熊野大神社跡の石碑が立つ。すぐ脇に杉の御神木がある。
当社は延喜式鈴鹿郡の倭文神社(御祭神は天羽槌雄命)の論社のひとつで、加佐登神社に合祀された。
階段を上り終えると、広い平地に境内が広がる。社殿は南向き。
拝殿に参る。
拝殿内には「日本武尊」の扁額がかかる。
境内の日陰では神鶏が二羽遊び回っていた。平和な雰囲気が広がっている。
拝殿右に境内末社、稲荷神社の朱色の鳥居が複数建つ。
境内社に入ると、中央に稲荷神社、右に日代神社、金刀比羅神社、左に多度神社、内内神社の五社の合祀社であった。
拝殿と末社の間に日本武尊像、本殿の屋根は檜皮葺。
本殿の脇を北から西に回り込むと史跡白鳥塚古墳。
日本武尊の埋葬地と伝わるが、宮内庁は能褒野墓のほうを比定しているので、こちらは三重県指定史蹟となっているのみである。
加佐登神社
三重県鈴鹿市加佐登町2012