加賀神社は、津幡町内最高社格(県社)の神社であり、御祭神として加賀前田家五代藩主の綱紀公を祀っています。綱紀公の命日である5月9日を現在の暦に直した6月9日には、成巽閣館長も参拝され今でも前田家とつながりが深い神社です。
旧北陸道沿いの潟端バス停から西へ一直線に参道が延びる。
バス停の横には、公爵前田利為揮毫による社号標が立っている。
境内は思っていたよりも広くはない。
鳥居も道路からすぐで、その先に拝殿がある。こうして見ると他の郷社とほとんど変わらない規模です。
拝殿もとりわけ立派なわけでもないが、中には前田家に由来する寄贈品の写真が飾られている。
拝殿に掛けられた扁額は今は珍しい逆方向。
扁額の横には県社昇格に際して、前田家より献金があったことを示す額が掛けられている。
参詣後、横から裏にまわると本殿がある。今の建物は大正3年に改築されたものか。
裏口には諏訪神社跡が残っている。寛文12(1672)年に新開村された潟端新村の氏神として創祀されたのが「潟端諏訪神社」。御祭神は建御名方神と八坂刀売命。現在は加賀神社に合祀されている。
拝殿横に社務所があるが、入ろうかどうかと迷っているときにちょうど拝殿をおばあさんが掃除するために出てきました。御朱印ありますか?と尋ねると、朱印はある(つまり判子のみ)という答え。それでも良かったが、他の御朱印と並べると釣り合い取れないと考えていると、他の御朱印を参考に、筆ペンで神社名と参拝日を書いてくださりました。普段はほとんど書いていないようなので、とてもレアな一点となりました。
待っている間にいただいた由緒書を読んでいました。神社には綱紀公ゆかりの絵画や手紙が残っています。この規模の神社にしてはやはり社宝はすごいですね。
鳥居を入ってすぐのところに攝末社の稲荷神社が建っている。日曜日の昼下がりにしては静かな神社でした。
石川県河北郡津幡町潟端新ト10
TEL.076-288-2562