気多神社は越中国府に近い地に建つ越中国一宮である。養老2年(718)に僧行基が創建したと伝えられ、天平宝字元年に越中から能登国が分立した後、越中の大社と崇められていた能登気多大社を現在地に勧請したと言われる。
県道沿いの入口に社号標が立ち、ここから山側に向かうのだけど全く見えない。
長い参道をしばらく進むと少し坂道を上って階段の左側に駐車場がある。ここから徒歩で境内へ向かう。
坂道の途中にお手水がある。隣接して名水の案内が立っているけど今は飲めないようだ。こんなに暑い日でもとても冷たい水だった。
水を吐き出す竜神様はコップをかぶってなんだかお茶目!
長い階段を上ると鳥居をくぐって参道が続く。
大きな木々が参道脇に立ち、階段の向こうに拝殿が見えてきた。
階段を上るとようやく拝殿の前に出る。
左の狛犬の脇にご神木が立っている。
本殿は永禄年間の再建と伝えられ、室町時代の特徴を今に伝えている。
本殿には扁額がかかっているのが見えますが、立ち入り禁止です。
近くの案内板で確認できる。
本殿の隣には攝末社の大伴神社が建つ。祭神は越中国司として伏木に赴任した大伴家持を祀る。
境内の本殿の建つ場所から一段下がった場所に「越中総社跡伝承地」と書かれた一画がある。
「総社」とは国府の近くに地域の祭神を集めて祀った神社です。
鳥居と大きな木が立っているのみですが、越中国国府は伏木古府にあったので場所的にあっても不思議はないですけど。
気多神社は山腹に建つので、眼下に伏木の町並みを臨むことができる。
境内には常駐する施設がありませんでしたので、御朱印をいただくために社務所に向かいました。
御朱印はあらかじめ書いて置いてあります。大きな御朱印もありますが、こんな大きな御朱印帳もあるのでしょうか?
(と思っていたら、後日一の宮御朱印帳を見つけてその大きさにぴったりでした)
〒933-0116
富山県高岡市伏木一宮一丁目10-1
TEL.0766-44-1836