「城郭被害案内」カテゴリーアーカイブ

七尾城の現在

七尾城の現在
七尾城登山口駐車場の案内所(兼トイレ)の中に

七尾城の現在
「七尾城跡立入可能区域のお知らせ」が貼ってありました。
正月の地震から9カ月経過しましたが、現在立ち入りできるのは本丸駐車場から調度丸までの一部のみで、桜馬場、本丸、二の丸、三の丸の主要な曲輪のほか、上部の城山展望台も立入禁止のままです。城山展望台の先、石動山へ向かう林道城石線も通行止めで通り抜けできません。

七尾城の現在
トイレは本丸駐車場トイレが9月23日より使用できるようになったようです。しかし、入れる区域が狭いですね。

七尾城の現在
案内所には七尾城の被災状況の写真も貼ってありました。

七尾城の現在
本丸周辺の被害の全容の一覧もありました。私が確認に行ったときはすでにブルーシートが掛けてあったので被害状況の詳細を見ることができない場所も多り参考になりました。

七尾城の現在
桜馬場北側石垣最下段の崩れた様子です。

七尾城の現在
調度丸西側虎口の石垣が崩れた様子ですが、発災直後の2日は下部に穴が空いただけの状態だったのが、16日時点ではその後の余震で大きく崩れたことがわかります。

七尾城の現在
本丸の地割れの様子です。地盤が下がっており、栗石が揺さぶられて石垣が少し前倒れしたことがわかります。

七尾城の現在
本丸外桝形の地割れはさらに大きく、虎口の石垣や入口の通路まで続いています。

七尾城を散策することは当分できないと思われるので、しばらくは麓の七尾城史資料館の展示を見ることをお薦めします。資料館では日本城郭協会の日本100名城カードの販売も始まりました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
27日奥能登に行ったので珠洲市大谷町の迂回路を通り、馬緤砦の状況を確認してきました。
砦の先の海に浮かぶ島であった大崎島は地盤隆起のために陸続きになりました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
砦の尾根先は大きく崩れてはいませんが

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
東麓に鎮座する馬緤の鎮守春日神社は鳥居や灯籠が倒れ、倒壊した拝殿が目に入ってきました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
離れて見ると拝殿が倒壊した理由がわかりました。本殿と拝殿をつなぐ階段があった斜面が崩れて拝殿を押しつぶしたのです。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
砦に行くためのその階段がなくなったので、本光寺の参道を迂回して行きました。本殿前から階段がなくなり本殿が建っているのが不思議なくらいです。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
本殿の土台がこれ以上崩れないようにブルーシートが掛けられています。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
堀切続きの竪堀から上ると本殿裏の斜面も崩れていました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
尾根上の砦の曲輪は崩れた部分以外に亀裂はなく、反対側の土塁は無事です。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
崩れた部分だけ狭くなったので先端に行くためにヤブツバキを除けるスペースがなくなってしまいました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
周辺はヤブツバキの自生地として知られているので、ヤブツバキが密集して根を張っている場所は崩れていないようですが斜面の落ち葉は地震で揺さぶられて流されてしまったようで、土がむき出しになった分流れやすくなって根が浮いているものが多くなった印象です。
神社の本殿を整備するためにヤブツバキが取り除かれた東斜面のみが地震で耐えきれず崩壊したようです。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
尾根筋の堀切は無事でした。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
切り通しから迂回して背後の尾根上の遺構を確認したかったのですが、当日は猛暑で汗が止まらない状況で蚊や蜘蛛の巣を除けながら藪をかき分けるのは無理と判断して断念しました。

馬緤砦 能登半島地震の被害状況
馬緤町の漁港からカードと同じ写真を撮ると、地盤隆起で漁港の海水がほぼなくなってしまったことが衝撃です。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況

8日に七尾に行くにあたり能登島内の城の状況を確認してきました。といっても、能登島の城跡は特に藪が深く、今は暑さもあって城内には入れないので周囲から斜面の崩れがないかの確認です。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
金頸城の岬の遠望です。道路建設で切断された岬先端部に2ヶ所、陸側に1ヶ所の斜面崩れが見られました。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
先端部は大きく崩れた場所が見えるので上部にも亀裂が入っていると考えられます。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
陸側の崩れた場所です。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
次は野崎城に来ました。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
先端の道路沿いの擁壁には大きな被害はないように見えましたが

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
角部分には亀裂が入っています。安全性に関わる状況かはわかりません。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
公園に上部から落ちてきたと思われる落石が転がっていました。周辺の住宅が倒壊しているので上部の曲輪に亀裂があるかもしれません。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
鰀目城は大きく崩れた場所は見られませんが、森に覆われて中の状況は確認できませんでした。北の鰀目集落では倒壊家屋を見ませんでしたが南の長崎集落には複数の倒壊家屋があったので曲輪に亀裂はあるかもしれません。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
向田から鰀目に至る山中の道路はまだ補修されずに段差が残っていましたので、海岸沿いの道路を走りました。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
最後に二穴城を見てきました。案内板の建つ二穴漁港の岩壁は陥没やズレが発生したままの状況です。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
岬の先端部は崩れていました。大きく崩れていて周辺に倒壊家屋もありましたので上部の曲輪に亀裂が発生していると思われます。

能登島内の城 能登半島地震の被害状況
登城口の神社は社号標は倒れていましたが鳥居はなんとか建っていました。

棚木城 能登半島地震の被害状況

棚木城 能登半島地震の被害状況
先月31日、越坂城の次に棚木城の状況を確認してきました。

棚木城 能登半島地震の被害状況
米流し坂近くの亀裂です。

棚木城 能登半島地震の被害状況
宇出津港側の角にあたる部分が立ち入り禁止になっています。

棚木城 能登半島地震の被害状況
岩壁から3mほど内側に亀裂が走っていました。

棚木城 能登半島地震の被害状況
岩壁は大きく崩れ、岩壁沿いの松は根がむき出しになっているものもあります。全く安定しない状態なので大雨が亀裂に染みこんでさらに崩れる可能性があります。

棚木城 能登半島地震の被害状況
近くの休憩所は崩れ、

棚木城 能登半島地震の被害状況
石碑は倒れていました。

棚木城 能登半島地震の被害状況
岬の尾根部分には被害はなさそうなので岩壁沿いを通る遊歩道を歩いてきました。南の内浦側の遊歩道沿いは1ヶ所展望台の椅子が壊れて立ち入り禁止になっている状況で岬の先端部に到達しました。

棚木城 能登半島地震の被害状況
先から離れ島との間をのぞいてみると、

棚木城 能登半島地震の被害状況
表面の新しい岩がいくつか落ちているのが見えたので岩壁の崩落が少しあったようです。

棚木城 能登半島地震の被害状況
北側の舟隠しの湾側の遊歩道には1ヶ所亀裂が見られました。

棚木城 能登半島地震の被害状況
宇出津港対岸の崎山から見た岩壁の崩落状況です。

越坂城 能登半島地震の被害状況

越坂城 能登半島地震の被害状況
先月31日に奥能登に行った帰りに越坂城の状況を見てきました。主郭であるキャンプ場は被害がありませんでした。

越坂城 能登半島地震の被害状況
腰曲輪にも亀裂はありませんでした。

越坂城 能登半島地震の被害状況
陸側の堀切と曲輪にも崩れや被害はありません。

越坂城 能登半島地震の被害状況
岬の岩壁を確認しようと海の観察路に下りようとしましたが水没して歩けませんでした。ここから見える範囲では崩落はありません。

越坂城 能登半島地震の被害状況
九十九湾側に回り込んでみると観察路の入口付近の岩壁から岩がいくつか剥がれていましたが大きな亀裂はありません。海の観察路の水没について帰りに九十九湾観光船の受付で確認したところ、夏場は潮位が高いのは毎年のことで地震による沈下などの影響はないそうです。潮位が下がれば歩けるようになりそうです。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
12日に大聖寺城の状況を確認してきました。加賀市は震度5で海岸部に被害が出ました。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
外周をまわって中心の本丸へ行こうとまずは東丸にあがりました。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
鐘が丸

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
西の丸

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
三の丸

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
戸次丸

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
二の丸

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
本丸と地表の状況を確認しました。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
明確な地割れ被害などはなかったものの、地表に草が生えていない場所が線のようになっている部分が見られました。
西の丸に1本南北方向に。線の東側を踏むと沈む感じがありました。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
二の丸にも1本南北方向に。やはり東側が沈む感じがありました。
割れる直前で地中の密度が低くなっている状態だと想像されます。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
それと別にいつの豪雨の影響か分かりませんが、曲輪や城内道の斜面の土が流れたような場所が複数ありました。地震後であれば地震の影響があったのかもしれません。

大聖寺城 能登半島地震の被害状況
本丸櫓台の斜面は土が流れて残っている石垣が見えるようになっていました。

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
20日に能登町の背継城の状況を確認してきました。

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
尾根にある軍勢駐屯場は集落の墓地になっていて、地震で墓石はほぼ倒壊していました。

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
内陸なので被害もないかと思っていましたがひと回りしたところ、二段になっている三の丸の下段に地割れを見つけました。

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
さらに上段と下段の間の法面が崩れていました。

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
本丸の城址碑は大丈夫だったものの隣の城址碑建立の経緯を刻んだ碑は倒れました。
本丸を含めて

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
二の丸

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
四の丸

背継城(末次城) 能登半島地震の被害状況
狼煙台の各曲輪には地割れなどの被害は見られませんでした。

松波城 能登半島地震の被害状況

松波城 能登半島地震の被害状況
20日に能登町の松波城の状況を確認してきました。旧松波駅側から入ると東先端部の堀切で分断された2つの曲輪が目の前に現れるのですが、左手が大きく崩壊しています。

松波城 能登半島地震の被害状況
法面崩壊により曲輪の北裾に残っていた横堀が埋まってしまいました。土砂を除けるにしても横堀と土塁を破壊しないように注意してほしいところです。

松波城 能登半島地震の被害状況
堀切には公園整備の中で橋が架けられていましたが、橋の土台としての石垣や基礎に被害は見られませんでした。

松波城 能登半島地震の被害状況
法面崩壊した東先端部の曲輪に上る。崩れた上部にはまだ大きな亀裂が残っています。

松波城 能登半島地震の被害状況
曲輪にも地割れが何本もできていました。

松波城 能登半島地震の被害状況
「景徳台」の標柱近くにも地割れが走り、

松波城 能登半島地震の被害状況
標柱背後の北側端は地割れで少し崩れていました。この直下の道路に面する斜面も崩れています。

松波城 能登半島地震の被害状況
曲輪の東側端にも地割れができ、この曲輪は堀切のある西側以外の三方の端が地割れで崩れている被害の大きい状況です。

松波城 能登半島地震の被害状況
「音川亭址」の標柱は倒れて

松波城 能登半島地震の被害状況
深い地割れができています。(曲輪南側)

松波城 能登半島地震の被害状況
堀切を挟んだ城址碑の建つ曲輪は被害は見られませんでしたが、

松波城 能登半島地震の被害状況
西側に下りる階段は通行できない状況です。

松波城 能登半島地震の被害状況
一度南側に下りて庭園跡に向かいます。南側入口の標柱は無事でした。

松波城 能登半島地震の被害状況
昨年度から2年計画で庭園跡の史跡整備中だったようです。

松波城 能登半島地震の被害状況
旧国鉄能登線で分断した尾根に掛けられた橋は無事でした。

松波城 能登半島地震の被害状況
庭園跡入口に建つ大手門址の標柱は大丈夫でした。

松波城 能登半島地震の被害状況
庭園跡は建物礎石に石が並べられ、整備途中で作業が止まったままの空間が広がっています。

松波城 能登半島地震の被害状況
巨大なアカマツが倒れていましたが、地震によるものではなく昨秋に強風で倒れたそうです。庭園周辺には他に被害は見られませんでした。

二曲城 能登半島地震の被害状況

二曲城 能登半島地震の被害状況
19日に二曲城の状況を見てきました。すぐに尾根筋に上がり三の曲輪、二の曲輪、主郭(本丸)と上って四の曲輪に下りましたが被害は見られませんでした。

二曲城 能登半島地震の被害状況
三の曲輪

二曲城 能登半島地震の被害状況
二の曲輪

二曲城 能登半島地震の被害状況
主郭(本丸)

二曲城 能登半島地震の被害状況
主郭から北方の鳥越城や眼下に歴史館が見渡せるはずなのですが雑木が伸びてきて視界が遮られていました。
歴史館に要望を伝えてきましたので、そのうち眺望は回復すると思います。

二曲城 能登半島地震の被害状況
今日は雲がなく主郭から白山が見えました。

二曲城 能登半島地震の被害状況
四の曲輪

小松城 能登半島地震の被害状況

小松城 能登半島地震の被害状況
昨日小松城天守台の状況を確認してきました。もともと湿地帯に築城された城で、三の丸にあたる芦城公園にある小松市立博物館は建物に被害を受けて未だに休館しています。

天守台と堀沿いの石垣の一部が唯一同じ場所に現存する遺構になりますが、地震による被害はないようです。

小松城 能登半島地震の被害状況
堀沿いの石垣は少しずれているところもあるけど

小松城 能登半島地震の被害状況
上に被った土が崩れた様子はないので地震の影響はないように思えます。

小松城 能登半島地震の被害状況
天守台の四方の石積みを確認しました。

小松城 能登半島地震の被害状況
以前よりずれる可能性のある場所数カ所には検知用キットが取り付けられています。

小松城 能登半島地震の被害状況
キットは外れていないのでズレもないようです。

小松城 能登半島地震の被害状況
天守台上部を見に行きます。

小松城 能登半島地震の被害状況
上部に地割れは見られませんでした。

河井寺城 能登半島地震の被害状況

先月22日に輪島市の河井寺城比定地にあたる重蔵神社の状況を見てきました。テレビで見ているのとはあまりにも違う光景にどう伝えようか悩んでいましたが、多くの写真を掲載して未だにこういう状況であることが伝わればいいなと思います。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
2007年の能登半島地震で鳥居が倒壊し、ようやく再建が叶った新しい鳥居はまた倒壊してしまいました。再建にあたり、新しい鳥居や無事だった灯籠には鉄筋が差し込まれていましたが、揺れで外れて落ちてしまいました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
境内を囲む玉垣も崩れてしまいました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
春祭りで使用する山車を収納していた山車倉庫は全壊し

河井寺城 能登半島地震の被害状況
中の山車は少し傷がついたものの無事救出されました。しかし、ブルーシートを被せて雨ざらしになっています。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
氏子会館も全壊しました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
社務所はかろうじて建っている状態です。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
境内にはボランティア用のテントが設置されていました。拝殿の瓦は大丈夫そうに見えますが向こうに傾いています。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
末社は甚大な被害を受けました。稲荷社は残っているものの、隣の天神社は全壊して撤去されています。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
子安社も全壊して公費解体がいつになるか分からないということでボランティアが撤去を始めているということでした。面識のある権禰宜さんと久しぶりにお会いして少しお話させていただきました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
拝殿が倒れないように支えが追加されています。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
拝殿と本殿の間にまわると拝殿の戸が外れて散乱していました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
本殿はまだ被害が小さいようです。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
本殿横に3棟建っていた末社もすべて全壊していました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
右手の白山社

河井寺城 能登半島地震の被害状況
中央の秋葉社

河井寺城 能登半島地震の被害状況
左手の金比羅社

河井寺城 能登半島地震の被害状況
朝市通り口の狛犬や神社標も倒れましたが、狛犬は大きく割れなかったのは幸いでした。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
山県有朋氏の揮毫による神社標も折れなかったのは幸いでした。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
輪島市中心部は朝市通りの火災焼失場所がクローズアップされて報道されたので周辺の状況は伝わっていないと思われますが、重蔵神社を出たすぐ前の建物は今にも倒壊しそうなほど神社のほうに1階が傾いていました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
朝市通りに続く道路沿いの木造の建物は倒壊したり傾いているものがほとんどで、住める状態の家屋はほんのわずかでした。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
朝市通りの火災焼失場所にも訪れましたが、

河井寺城 能登半島地震の被害状況
実際にその場に立つと言葉を失います。しばし立ち尽くしてしまいました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
焼けた車も多く残されていて、住まいや店舗と一緒に移動手段をも失った方がどれだけいるのかと思わずにいられませんでした。
法律改正による滅失登記が済み、3日の余震を受けて手つかずだった焼失場所の公費解体が今日ようやく始まりました。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
最後に河井寺の支配下の寺院があったと考えられる一本松公園の状況を見てきました。北側の階段に地割れが見られる程度で周辺の家屋の被害と比べると被害は少なかったです。

河井寺城 能登半島地震の被害状況
ブルーシートが目立つ家屋、マリンタウンに建ち並ぶ仮設住宅、隆起して船を出せなくなった輪島港、前回とは全く違う光景が目の前に広がっています。

去年まで重蔵神社に毎月参拝して御朱印をいただいていました。今はまだ倒壊した建物を撤去している段階ですが、今後必ず再建へと向かっていきます。しかし、拝殿は傾き、末社の大部分は倒壊、鳥居など多くの石造物も被害を受けました。氏子の支援を受けようにも住まいをなくした方が多く、消失した朝市通りの氏子は生業をも失いました。境内を少しでも復興し氏子の心の拠り所となる祭りを復活させるために、私も微力ながら協力させていただきたいと思っています。

応援したいという方はご協力お願いします。
重蔵神社クラウドファンディング(6月30日まで) https://readyfor.jp/projects/juzojinja

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
21日に道の駅すずなりに行った帰りに中島から外浦の富来に出て木尾嶽城の状況を確認してきました。
震度6以上を観測した地域であり、木尾嶽城の山麓を流れる富来川沿岸の集落には大きな被害がでていて、東小室は多くの倒壊家屋がそのままになっていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
登城口の慰霊碑が土台から外れて少しずれていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
一部草に覆われた道があるものの、大部分は植林のスギの影になって道は明瞭で一度登ったことがあれば問題なく頂上付近まで行くことができます。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
途中斜面に埋まった大岩が振動で少し動いたような隙間が見られました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
頂上直下の日当たりの良い場所はやはり草に覆われていて道が全くわかりませんでした。地表が荒れている感じもありましたがよく見えないので状況がわかりません。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
主郭も一面の草に覆われていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
眼下にはブルーシートが目立ちます。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
かつて神社か東屋が建っていたようなコンクリートの土台の下に隙間ができていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
一段高い櫓台の斜面が崩れたように荒れています。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
南側斜面には50センチほど表層が滑った地割れができていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
主郭から尾根筋にある堀切などを確認しましたが被害はなく、林道からの入口に建つ案内板が倒れているだけでした。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
さらにその先にある殿様池の状況を確認しようと林道を歩いて行くと、大きな地割れができていて段差で車の通行が難しくなっていました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
行き過ぎたと思って引き返すと看板が外れた杭を見付けて笹藪の中に突入しました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
殿様池は以前のように水を湛えていて周辺に地割れもなく水脈の変化はないようで安心しました。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
帰りは地表の見える斜面を主郭の櫓台から下ると、斜面にも地割れを見つけました。主郭の地割れの続きになるようです。

木尾嶽城 能登半島地震の被害状況
尾根筋を植林地に直角に曲がる直前の尾根筋の南側で土砂崩れが起きていました。この尾根筋は山裾を広地川が流れる南側が特に急傾斜になっているので、道路を走っていても土砂崩れがいくつも見られました。

飯田城 能登半島地震の被害状況

飯田城 能登半島地震の被害状況
21日に道の駅すずなりに行くのに会わせて飯田城の状況を見てきました。
この時期はすでにシダ類が繁茂して東側からアプローチする道が全く見えなかったので、西側の竪堀から上りました。主郭は草に覆われて確認できないと思い、西側の畝状竪堀群、北側の畝状竪堀群を中心に状況を確認しました。

飯田城 能登半島地震の被害状況
畝状竪堀群は見た限り被害はないようでした。

飯田城 能登半島地震の被害状況
東側から北側の畝状竪堀群に回り込んだ時に、竪堀の下辺りに地割れで20センチほどの段差を確認しました。

飯田城 能登半島地震の被害状況
東西方向に同じような段差をいくつか確認できたので主郭も北端のほうに地割れができている可能性があります。下草のない地表面が見やすい時期に再度確認できればと思います。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
21日にすずなりに行くのに合わせて正院川尻城の状況を確認してきました。
道の駅すずなりまでの道路は応急補修されて舗装されていないところはありませんでしたが、すずなりから先、野々江から先は道路沿いに倒壊したり傾斜したりした家屋がそのまま残り、道路は穴は埋められているものの舗装が間に合わずに砂利のままというところが断続的に続きます。
正院川尻城前の道路沿いも倒壊した家屋がそのままで道路状況はいいとは言えません。主郭へ向かうルートのひとつ川尻稲荷神社は倒壊した鳥居が根元だけ残っていて社殿は倒壊したままでした。社殿の背後に崩れた斜面が見えました。最終的にわかったことですが、さらに左方にも崩れた斜面がありこの間に標柱の建つ主郭があります。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
稲荷神社社殿右から山沿いに右の方へ道があったのですが、途中土砂崩れや倒木で道が塞がれていました。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
なんとか乗り越えて山手に入っていくと一面が草で覆われていました。道は一段低く、右手の高い部分は畑作が行なわれていたところです。今年は地震の影響で耕作できなかったとしても、この様子では昨年GWの地震以降耕作していないのかもしれません。
耕作している方がいれば道も除草してあるので歩きやすいですが、昨日からの雨もあって草が濡れていて靴の中まで濡れてしまいました。道を川のように水が流れていたので地下の水脈も変わった可能性があります。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
記憶を辿りながら進むと植林地で下草のない場所に至りました。よく見ると地割れが見えます。
この後正面が急崖に見えたので植林地の中を進んだのですが奥の曲輪をまわって主郭まで遠回りになって大変でした。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
ですのでわかりやすく主郭まで最短経路で進むように説明します。結局、植林地で急崖に見えたところは地割れで植林地側が沈下して高低差ができてしまった部分でした。この上に地震以前の緩やかな坂道があります。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
坂道を上ると曲輪群が見渡せる場所に出るはずが、またしても一面の草叢になっていました。少なくともカード制作のために写真撮影に来たときにはここも数人の耕作者がいて耕作地が広がっていたのですが。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
日当たりもよく草丈も高くなり道がどこかもわかりません。この時期でこういう状況なので人のほぼ入らない山城同様雪解け時しか入れない城跡になるかもしれません。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
主郭への案内板はありますが道はやはり不明瞭です。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
主郭は他の耕作地より先に耕作されなくなっていたので想定通り一面の草叢です。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
標柱の先、正面は以前も海の方が見えましたが、右の方にもなぜか光が入ってきています。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
近づいていくと海の方までまる見えの状況です。主郭は別名高要害と呼ばれる曲輪ですが、西隣りに一段低い下要害と呼ばれる曲輪がありました。そこへこの隅から下りることができたのですが、今は下を覗くのも恐く近づくことができません。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
下要害はスギの植林地になって視界が悪い場所でしたが、スギもろともに土砂崩れが起きていました。少なくとも下要害の主郭寄りの西半分は消失したと思われます。

正院川尻城 能登半島地震の被害状況
振り返ると今いる主郭にも地割れによる段差ができていました。草叢で見えなかっただけで他の場所にも地割れが多く発生している可能性があります。

切山城 能登半島地震の被害状況

切山城 能登半島地震の被害状況
10日に切山城の状況を確認してきました。曲輪や堀切など城郭施設の土砂崩れや地割れの被害は見られませんでした。

切山城 能登半島地震の被害状況
今日は主郭櫓台からは遠く白山を望むことができました。

切山城 能登半島地震の被害状況
切山城に沿って現在の小原越が通過している場所で横堀が一部残る部分との分岐にブルーシートが被されていて、おそらく土砂崩れと思われますが能登半島地震によるものか、あるいは昨年7月の豪雨によるものかはわかりません。

切山城 能登半島地震の被害状況
初夏で草丈がまだ短いことと、草刈りされている場所があり遺構は見やすい状況でした。対抗する松根城側(東側)に設けられた堀切もよく見えました。

切山城 能登半島地震の被害状況
切山城から東へ「オトシの坂」の間の旧小原越の山道も散策してきました。

切山城 能登半島地震の被害状況
堀底道がよく残っていて、途中段にして進攻を遅らせる構造も見られました。

松根城 能登半島地震の被害状況

松根城 能登半島地震の被害状況
10日に松根城の状況を確認してきました。一回りしてきましたが、土砂崩れや地割れなどの被害はありませんでした。

松根城 能登半島地震の被害状況
一昨年の大堀切発掘調査に合わせて大堀切と

松根城 能登半島地震の被害状況
馬出に案内板が追加されました。

松根城 能登半島地震の被害状況
最も利用されるアクセス道である国道359号線は能登半島地震により小矢部市内山と金沢市今泉町で被害が発生したため現在も通行できません

松根城へは、北側からは津幡町の県道212号線から国道359号線に入る、南側からは国道304号線の金沢市高坂町から行くことができます。アクセス道が限られ以前より訪れる人がまばらなため、熊に遭遇する可能性もありますのでクマ鈴など対策して散策して下さい。

荒山城 能登半島地震の被害状況

11日石動山に続けて荒山城を確認してきました。

荒山城 能登半島地震の被害状況
中能登町の桜の名所のひとつですが、階段途中の1本が咲き始めで山頂部は咲いていませんでした。今年は開花が昨年より遅いのであと1週間はかかるでしょうか。

荒山城 能登半島地震の被害状況
入口の案内板の右、もう何が書いてあるのか読めませんが傾いていました。

荒山城 能登半島地震の被害状況
道路沿いの荒山城址碑は

荒山城 能登半島地震の被害状況
土台が少し損壊していました。

荒山城 能登半島地震の被害状況
登りの途中、階段脇がイノシシに掘り返された跡がありました。

荒山城 能登半島地震の被害状況
東屋が見える場所まで上ってくると至るところがイノシシの被害にあっていました。今年は特にイノシシ被害が多いように感じます。なぜ荒山城だけこれほど目立つのでしょうか。

荒山城 能登半島地震の被害状況
鉄骨製の展望台は地震によるものではないですが老朽化でヒビが目立っています。

荒山城 能登半島地震の被害状況
主郭の東裾の曲輪は一面イノシシ被害にあっていました。

荒山城 能登半島地震の被害状況
その東側斜面も、と思ってよくよく観察すると斜面はイノシシではなく地震による被害のようです。白山市の鳥越城で見た斜面の植栽が揺れによって剥がれた状態と思われます。どうしてこのようになるのかわかりませんが、地震当日はまだ積雪が残っていたでしょうから、水分を含んだ地表面が雪の重みも加わって崩れたのでしょうか。

荒山城 能登半島地震の被害状況
主郭は北側の端にイノシシ被害が見られますが地割れはありません。

荒山城 能登半島地震の被害状況
主郭の西側斜面も地震被害で崩れていますが、曲輪の平坦部にはイノシシ被害が見られます。主郭周辺はイノシシ被害と地震被害が混ざってわかりにくい状況です。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況

11日中能登町の石動山の状況を見てきました。全体的には地割れが見られず地盤は固いようです。アクセス道路は多根(七尾側)と荒山(中能登・氷見側)からの道路は路肩が少し陥没した場所はあるものの通行止めはなく安全に行くことができます。二宮(中能登側)道は地震により通行止めのようです。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
石動山資料館は地震の影響によりしばらくの間休館しています。展示品が一部倒れたりしたそうですが、現在は町内の文化財レスキューで忙しくて対応できていないようです。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
大宮坊の建物は問題ないようですが、入口の石垣が崩れました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
横の門柱が片方折れ破損しています。掘立柱なので老朽化により根腐れしていたところに揺れたので折れたようです。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
石動山城の曲輪は斜面含め被害はありません。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
周辺では梅の宮跡の北側斜面などで土砂崩れしているところが見られました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
多根道砦にあるパノラマ展望台は横の木枠が一部外れていました。足は問題なく見えたので当日は登れましたが、資料館に被害状況を報告したので後日立ち入り禁止になるかもしれません。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
展望台は重い構造物ですから足元にわずかに亀裂がありましたが危険性はないと思われます。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
当日は薄い雲に一面覆われていましたが、うっすらと立山連峰が見えました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
石動山の最高所にある大御前。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
大御前の社殿は右側の軒柱が礎石とずれていました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
一周まわって真横から見ると建物の前壁と軒柱が平行ではありません。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
もう一度背後を確認します。建物の外周を支えている石が外れたりずれたりしていましたが、よく見ると後ろは5センチほど前にずれているようです。倒壊の危険はないと判断されているのかわかりませんが、一応資料館に報告しました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
この時期に山頂まで来たので背後の堀切を見に行きます。東側の尾根を覗くと確かに下方に堀切が見えます。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
この尾根は適所に捕まる草木があり、比較的順調に下りていけ堀切を間近に確認しました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
次に北側の尾根を除くとこちらも下方に堀切が見えますが倒木とイバラで簡単に下りられそうにありません。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
少し回り込みながら慎重に堀切まで下りました。これはかなり大きな堀切です。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
尾根を伝って先にある堀切を見に行きました。これは東側の堀切と同規模の堀切です。この先に小さな堀切がもうひとつあるのですが引き返します。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
大師堂跡に隣接する墓石群。以前の姿がわかりませんが石塔などの倒壊は想定範囲です。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
伊須流技比古神社の鳥居も一部倒壊しています。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
移動して小柴峠砦にある城石線展望台に来ました。展望台に被害は見られず、案内板も新しく更新されていました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
駐車場とは反対側の階段が立ち入り禁止になっていました。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
状況を確認すると階段が土砂に埋まって滑りやすくなっていることが理由のようです。しかし、これは地震による影響ではなく、昨年7月の豪雨災害による影響と思われます。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
通行止めの尾根の先にある堀切は今の時期とても見やすい状態でした。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
城石線展望台から少し石動山方向に戻ったところに荒山口阿弥陀三尊板碑があります。

石動山の城砦 能登半島地震の被害状況
下草が枯れている今の時期しか気軽に行ける状況にないため、久しぶりに見てきました。

末森城 能登半島地震の被害状況

10日宝達志水町の末森城の状況を確認してきました。

末森城 能登半島地震の被害状況
本丸の桜は見頃を迎えていました。整備されている曲輪には地割れなどの被害は見られず、安全に見学できます。

末森城 能登半島地震の被害状況
本丸の案内板が更新されて新しくなっています。

末森城 能登半島地震の被害状況
城内の各所に見どころ案内が設置されていて散策するときの楽しみが増えています。
今回、二の丸脇に「ホンマル主門の礎石」という案内を見て礎石の存在を始めて知りました。

末森城 能登半島地震の被害状況
もうひとつは本丸に上ってすぐの左手に埋まっているこの石です。

末森城 能登半島地震の被害状況
末森城は曲輪を中心に整備しているので尾根を遮断する堀切の存在はあまり知られていません。昨年秋に末森城の展示があって再認識し、新しくなったパンフレットに載せられた縄張図にも堀切が描かれていて一度見てみたいと思っていました。

若宮丸の先にある堀切は今の時期は下草も短くて辿り着けました。麓に通る道が堀切を通るということで平虎口が付いた堀切になります。

末森城 能登半島地震の被害状況
堀切自体は下草も少なく見やすかったです。本丸を回り込んだ先にある堀切も見てみたかったのですが、笹竹の密集がひどく諦めました。

温井舘 能登半島地震の被害状況

温井舘 能登半島地震の被害状況
10日七尾市の温井舘を確認してきました。

温井舘 能登半島地震の被害状況
駐車場入口の舘山の碑と説明碑はともに無事です。奥の駐車場への道は相変わらず折れ枝も多いので実際上るのは勇気いります。

温井舘 能登半島地震の被害状況
心配していた温井舘址碑は無事でした。

温井舘 能登半島地震の被害状況
2基ほど倒壊した灯籠がありますが、無事な灯籠のほうが多い印象です。

温井舘 能登半島地震の被害状況
上の仏像なども被害はありません。歩いた範囲では地割れはなく被害は少ない場所でした。

温井舘 能登半島地震の被害状況
舘山の対岸にGoogleMapに「畠山の重臣温井家の館の庭園跡」と紹介される場所があります。

温井舘 能登半島地震の被害状況
気になってはいましたが場所がわからず、今回再捜索したところ道路脇に「野村謙三翁功績碑」の建つ場所でした。後で調べたところ後ろの建物は祭りの曳山を収蔵する倉庫だそうです。

温井舘 能登半島地震の被害状況
庭園に関する案内は見当たらず詳細はわかりませんが、奥の土盛りが庭園の築山ということでしょうか。土盛りに建つ石祠の幕には温井氏の家紋が描かれていました。