21日に道の駅すずなりに行った帰りに中島から外浦の富来に出て木尾嶽城の状況を確認してきました。
震度6以上を観測した地域であり、木尾嶽城の山麓を流れる富来川沿岸の集落には大きな被害がでていて、東小室は多くの倒壊家屋がそのままになっていました。
登城口の慰霊碑が土台から外れて少しずれていました。
一部草に覆われた道があるものの、大部分は植林のスギの影になって道は明瞭で一度登ったことがあれば問題なく頂上付近まで行くことができます。
途中斜面に埋まった大岩が振動で少し動いたような隙間が見られました。
頂上直下の日当たりの良い場所はやはり草に覆われていて道が全くわかりませんでした。地表が荒れている感じもありましたがよく見えないので状況がわかりません。
主郭も一面の草に覆われていました。
眼下にはブルーシートが目立ちます。
かつて神社か東屋が建っていたようなコンクリートの土台の下に隙間ができていました。
一段高い櫓台の斜面が崩れたように荒れています。
南側斜面には50センチほど表層が滑った地割れができていました。
主郭から尾根筋にある堀切などを確認しましたが被害はなく、林道からの入口に建つ案内板が倒れているだけでした。
さらにその先にある殿様池の状況を確認しようと林道を歩いて行くと、大きな地割れができていて段差で車の通行が難しくなっていました。
行き過ぎたと思って引き返すと看板が外れた杭を見付けて笹藪の中に突入しました。
殿様池は以前のように水を湛えていて周辺に地割れもなく水脈の変化はないようで安心しました。
帰りは地表の見える斜面を主郭の櫓台から下ると、斜面にも地割れを見つけました。主郭の地割れの続きになるようです。
尾根筋を植林地に直角に曲がる直前の尾根筋の南側で土砂崩れが起きていました。この尾根筋は山裾を広地川が流れる南側が特に急傾斜になっているので、道路を走っていても土砂崩れがいくつも見られました。