所在地 | 石川県河北郡津幡町鳥越 |
立地 | 丘陵頂部、主郭標高34m |
遺構 | 曲輪、土塁、虎口 |
規模 | 210m X 330m |
城主 | 一向一揆 |
時期 | 室町、戦国 |
指定文化財 | 町指定史跡 |
駐車場 | なし、鳥越集会所に数台駐車可 |
訪城(登城口)のアクセス | |
城内の散策路 | |
遺構・縄張の残り具合 | |
遺構の地表状態 | |
城館からの眺望 | |
城館の見学時間(登城口から) | |
見学の服装 |
配布カード
- 鳥越弘願寺 Ver.1.0
攻城月:2020年2月
踏査時間:約40分
笠野盆地の中央で東西南北に交差する鳥越集落を東(莇谷)方向に歩く。
大国主神社までは緩やかに上り坂になっている。
住宅の裏に大手口の土塁が残っている。
右側にも高低差を認められる。道路沿いの住宅地が土塁前の堀だったとも言われる。
大国主神社の鎮座する平坦地が主郭であり、案内板の後ろが一番比高が高く物見台と考えられている。
「鳥越弘願寺跡」の案内板が建っている。
大国主神社の社殿を囲むように土塁が見られるが遺構なのか神社建立に伴うものか判別がつかない。
神社の南側と西側にL字状に土塁が残っている。容易には上れない。
南側の土塁外側に曲輪がある。天然記念物のアテとハリキリの巨樹がある。
この曲輪から大手口を望む。
西側の土塁を物見台へ向かう。土塁の上はちょっとした藪になっている。
物見台も藪になっていた。
主郭方向を望むも木に遮られ見えず、四方いずれも見えない。
引き返して南側土塁から階段を下に下りる。ここには県内有数の巨樹アテとハリギリを見るための階段が整備されている。
西側土塁。道路と比高差がかなりあり、西側から攻めることはできなかったであろう。
道路を大手口に戻り、神社右手の平坦地。神社境内を含めた主郭部分。右手の丘が物見台。
物見台の尾根続き、東にある貯水池。北側の丘陵との遮断のため堀切があったとしても不思議なない場所にあたる。
道路を挟んだ宅地の中にも堀切の痕跡とも思える残存部分があるが、現状では確定は難しい。
集会所の横、畑となっている平坦地が集会所より一段高くなっている。奥に土塁ともなった丘が残る。
道路沿いに回り込み、丘の東に出る。弘願寺跡の東側は住宅開発によって状況がよくわからない。
先程の畑、東側を通る舗装路までが一段高い。土塁に囲まれた内側ではこの畑が一番比高が高いようだ。
丘に上る。
頂部は集落の墓地として利用されているが、自然地形をそのまま利用しているようにも見える。
丘の北側(土塁内側)にもとの登り口か竪堀のような凹みがある。
丘から主郭(神社)の眺め。
丘の南側に真宗聖福寺があるが、ここももとは堀だったか。
北加賀で最初の一向一揆拠点と言われる鳥越弘願寺跡は城郭寺院の面影を十分を感じることができる。
ちなみに、弘願寺は現在津幡町市街(津幡町加賀爪ホ59)のほうに移転している。