20日に能登町の松波城の状況を確認してきました。旧松波駅側から入ると東先端部の堀切で分断された2つの曲輪が目の前に現れるのですが、左手が大きく崩壊しています。
法面崩壊により曲輪の北裾に残っていた横堀が埋まってしまいました。土砂を除けるにしても横堀と土塁を破壊しないように注意してほしいところです。
堀切には公園整備の中で橋が架けられていましたが、橋の土台としての石垣や基礎に被害は見られませんでした。
法面崩壊した東先端部の曲輪に上る。崩れた上部にはまだ大きな亀裂が残っています。
曲輪にも地割れが何本もできていました。
「景徳台」の標柱近くにも地割れが走り、
標柱背後の北側端は地割れで少し崩れていました。この直下の道路に面する斜面も崩れています。
曲輪の東側端にも地割れができ、この曲輪は堀切のある西側以外の三方の端が地割れで崩れている被害の大きい状況です。
「音川亭址」の標柱は倒れて
深い地割れができています。(曲輪南側)
堀切を挟んだ城址碑の建つ曲輪は被害は見られませんでしたが、
西側に下りる階段は通行できない状況です。
一度南側に下りて庭園跡に向かいます。南側入口の標柱は無事でした。
昨年度から2年計画で庭園跡の史跡整備中だったようです。
旧国鉄能登線で分断した尾根に掛けられた橋は無事でした。
庭園跡入口に建つ大手門址の標柱は大丈夫でした。
庭園跡は建物礎石に石が並べられ、整備途中で作業が止まったままの空間が広がっています。
巨大なアカマツが倒れていましたが、地震によるものではなく昨秋に強風で倒れたそうです。庭園周辺には他に被害は見られませんでした。